見出し画像

143冊目:境界のRINNE/高橋留美子

こんばんは、Umenogummiです。

今日は高橋留美子氏のちょっと変わったコメディ作品です。



画像1

境界のRINNE/高橋留美子 作



高校生の真宮桜は幼いころに臨死体験をしてから、幽霊が見えるようになりました。桜は高校に入学してから今まで隣の席の六道りんねの姿を見たことがありませんでしたが、ある日教室で派手な羽織を身に着けた赤い髪の少年が席に座るのを見ます。しかし、周りの人たちには見えていないようで、桜は幽霊なのだと思います。少年はおおきなチワワの霊とやり取りをしたのちにチワワに食べられて消えてしまいます。


放課後、地縛霊の青年に絡まれている桜は、小さくなったチワワを抱えた少年の姿を見つけ、幽霊かどうかを確かめるために体当たりをします。すると、体がぶつかり少年が人間であることに気が付きます。少年は地縛霊を送るために50円を桜に要求します。しかし桜と少年がなんやかんやしている間に、地縛霊はチワワの霊と融合し、悪霊化してしまいます。

少年は、桜に送り賃として500円を借り(悪霊化したことで10倍の値段になった)、道具を使うことで2つの霊を引き離し、輪廻の輪に乗せることができました。桜は少年に何者かと尋ねると、少年は答えます。

「死神…みたいな…」

桜が気が付くと家にいましたが、先ほどまでの出来事ははっきりと覚えていました。


翌日、桜が学校へ登校すると死神と名乗る少年はやはり六道りんねで、人間として登校してきており、二人は再会したのでした。


以降、桜は父親の借金の肩代わりをしているせいで貧しいりんねの手助け(主に金銭面)をすることになります。また、契約黒猫の六文のサポートも受けながらりんねは死神道具(有料)などを駆使して霊を黄泉に送ったり、悪霊を退治していきます。

りんねは半分人間ながら死神としては優秀なのですが、桜に惚れている祓い屋・十文字、金持ちの女性死神・(あげは)、りんねとおなじく貧乏な記死神・架印など、同業者らによく邪魔をされています。

またりんねの実の父親で、借金をりんねに背負わせては逃げていく堕魔死神カンパニーの社長・鯖人や、りんねを逆恨みする悪魔・魔狭人などがしょっちゅう面倒ごとを持ってくるため、りんねは気苦労が絶えません。


様々な事件をともに解決していくことで、桜とりんねはお互いにひかれあっていきます。


桜が文句を言いながらりんねにお金をあげたり、ちょっと焼きもちを焼いたりするところが可愛いんですよね。りんねは桜を「真宮桜」とフルネーム呼びで、なかなかくっつきそうでくっつかない、そこもまたいいんですね。

でもトラブルメーカーの父親だけは好きになれません。苦労してきたりんねには桜と幸せになってもらいたいです。

NHK Eテレでアニメも放映されていました。そちらもおすすめです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?