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うーん、ま、しいて言えば夏みかん

はじめは、アユかな?と思った(._.)

あまりきれいに撮れませんでしたが、背中がうっすら黄色っぽくてややスリムで、そう思ったのです。しかしてこれはアジであった。
こないだ生シラス食べに行った港で、オサカナの「帰港すぐ直売会」があるというので先週金曜、またのこのこ行ってきたのでした。
どうでもいいが当方、生きたアジを見るのはこれが初めてであった。



この看板を見るとひっそりとやっているようで、その実たいへんにぎわっていた('ω')

ここから先、急に「あんまり規模の大きくない港を描いて」と言われた人のための資料を並べておきます。

港はふつうの道路から一段下がっているものが多いようです


浮き、ロープ、小道具の数々


この雑然感


背景はディテイルがイノチ('ω')


これは資料がないと描けまい


港、直売会の会場


小さめのフネ


海から港を見たところ


こっから東はずっと何もない、カナダまで海です


緑色の海


この港のマスコットキャラ、タマさぶろう君


小さめのフネ、後ろからのアップ。となりはボート



アミを干しているようです



大きな丸いものは、網をまくリールでしょうか?



こういうシンプルな建物は資料がないとかえって描けないものだ

…などなど、心ゆくまでとってきましたが。

海沿いに引っ越してきてスーパーでもオサカナレベルがだいぶ都心とは違うと感じる当方、ついに港で「今取ってきたやつ」を買ってみようと思い立ったのでした。


いろんなオサカナ

現地につくまでお値段はどうだろうとビビっていた当方でしたが、ここは小さなアジが一尾200円というスーパー価格、というか隣のでっかいサバが

一尾50円

というよくわからない価格で売っていて安心を通り越し不思議ですらある。フネのって大の男が一本釣りしてきてどうして50円で売れるのでしょうか。ガソリン代、人件費どころか水槽のポンプ回す電気代にもならんだろうと思いますが…(-"-)

まあそんな疑問はともかく取れたての獲れたて、まだ生きておりまする。混んでいたので写真は遠慮しましたが、販売が始まってからは整理券で並んで買うほどの盛況であります。海風吹きすさぶ中なんという食いしん坊たちであろう(笑)むろん当方もその一人なのですが、初心者ぶりを露呈してしまったことに

他の皆さんはクーラーボックス持参で来ていた(-"-)

ね。簡易な保冷バッグなんぞで来ていたのは当方だけでしたw
さてこの日、当方はこれまた初めてサカナの活〆という現場を目撃しました。

以下、ちょっとセンシティブ画像になります。
血が見たくない人は引き返してください(._.)


これは当方の買った小さめアジ2尾でありますが、この時はまだ生きている。これを売り場から少し離れたところにいる活〆のお兄さんの所に持っていくと、お兄さんはこのアジの首の下のところをハサミでちょっきんこと切るのであった。

あわれアジ君たちは鮮血の海に…。その後、この血を流して氷とともに保冷バッグに入れてもらいお持ち帰りと相成る。
それにしても驚いたのは一緒にいたヨメさんが活〆のお兄さんに「これ刺身だいじょうぶですか?」と聞いていたことだ。当方は

コレでダメならこの世にアジの刺身など存在しまい


と思うが、ヨメさんは昔サカナで痛い目を見て以来かならず確認するのだそうである。まあそれはそれで立派な態度ではあろうがやはり活〆のお兄さんにはこういわれた。

「最高ですよ」(輝く歯)

ヨメさんはほかにデカいサバ2尾をゲットして、さて帰宅したのでありますが…


上からゴエ、アジ、サバです


サバは力強く、尻尾が浮いている


すかさずチェックに来るふたり

…しかし、ここで当方の筆は止まってしまいます。

実はこの2日半というもの、ずっと悩んでいた(-"-)

獲れたてのアジのアジをどうしゃべったらいいのか、さっぱりわからんのであります。

それに生来山育ちな当方が驚いただけでオサカナ好きには周知の事実かもしれん。そうなるとまた「大げさな…」と言われそうで2日半ほど黙っていた(笑)。でもまあ、勇気をもって言ってみましょう。

獲れたてのアジってアジのアジがしない

んですね('ω')。
いや、アジがないとか美味しくないとかではない。けど当方が「アジ」に期待していたものとはアジも匂いも食感もぜんぶぜんぜん別のモノでした。(この場合の別物とは「レベルが違う」じゃなくてアナザーなものという意味と思っていただきたい)

しかしおんなじものが一日かそこいらでこんなに変わるもんなんですかね。当方あんまり生肉も食べたことないですが、動物ってそうなのか、それともサカナは特別なのか。それにしても不思議なくらいまるで違ったのでありました。

まず身が透明であった。骨に近いところは白いけど、薄いところは透明。フグみたい。で、匂いはない。食べて、口の前に手を持ってきて「はーっ」てしても魚の匂いがしない。身は締まって弾力があって、ぷちぷち音がしてはじけます。ここで表題にもどるのですが、こういう食感を当方が知るモノの中で無理に引き比べるならば

しいていえば夏ミカンに似ていた(-"-)

ということになるのです。
アジもこれまた説明できないので、まあ

「思っていたアジのアジじゃないけどものすげえ旨かった」

としか言いようがなく、筆力の限界を感ずるものです。なにしろヨメさんなどは「ここまだ食えそう」といってアジのうなじっていうんですか、あのブタでいえばトントロのところに噛みついてましたからね。原始人ですよほとんど(笑)

…しかしてこの二日半、そもそも当方が期待していたアジのアジとは何かをよく考えておった。それは
・オサカナ特有のあの匂い
・青魚のトロっとした脂
・薄い白と青と茶色の混ざった身の柔らかい食感

のようなものである。…これらはしかし、アジ本来のアジというより要するに

死んでからしばらくたった変化

のことではなかろうか。動物なら生きていれば脂だって酸化しない筋肉は弾力がある屍臭もしないのは当たり前である。当方は死んでしばらくたったオサカナしか食べたことがなかったのでこれら死後変化の特徴をサカナのアジだと思っていたわけだ。その変化を取り去ってしまえば、

生きたアジ(死にたてホヤホヤ)は当方の思うアジのアジがしない

ということになるわけですね。引き算で。


しかしこんなに食べてから考え込んだアジというのもまあないもので、これは調査の必要があるので来月また行くことにしました('ω')。ヨメさんも休みを取ると言っていた。アジ、恐るべし🐡。

ではお粗末様でした(*- -)(*_ _)ペコリ


たくさんのサポートを戴いており、イラストももう一通り送ったような気がするので…どんなお礼がいいですかねえ?考え中(._.)