見出し画像

混ぜ物なしの「いももち」を試作。

おとといの記事『炭水化物²(たんすいかぶつのじじょう)』に、kaze先生から「ホントのいももちはじゃがいもだけでできる」とのコメントをいただきました<(_ _)>あ、未読の方はこちら…↓

また、昨日の試作段階でぴぃぴさんから「北海道では定番料理」と教わりました<(_ _)>。昨日のつぶやきにもリンクを…。

もとからある料理を「介護食に向くか向かぬか」で云々するのはなんだか無礼(そういう目的で作ってない)なので、まずはふつうに料理として味わってみた、そのレポートなどさせていただきましょう。

おとといの熱いコメントを読んだ当方、昨日朝一番でジャガイモを買ってきた(._.)

画像1

ここはもちろん北海道産しかあるまい。

画像12

「私が丹精込めて作りました」という糸井重里にやや似たオジサマに感謝しつつ、まずイモを熱する。この段階から「レンジ」と「圧力鍋」両方試してみました。

レンジのほうは皮をむく。…でかい中華包丁でジャガイモの皮をむくのはムズカシイwですね。圧力鍋のほうは蒸かしてから手でむけるのでそのままインシテミル。

画像2

(レンジ用)

画像3

(鍋はそのまま)

けっこう大き目のジャガイモ、一個220gでした。レンジはさいの目に切って5分。圧力鍋は沸騰して加圧7,8分にしました。

余談ですがグループホームなど利用者さんと一緒に料理する場合は「圧力鍋」は危険なので使わないところが多いと思います。そんな場合は炊飯ジャーで蒸かすのもよろしかろう(._.)

画像4

画像5

どうせ擂ってしまうのだから同じようなものですが、当方は蒸かした方が好きですね。やっぱ美味しい気がする。

さて熱が通ったらkaze先生いわく、すり鉢ですりつぶすとのこと。これは覚悟していたとはいえ、けっこうな力仕事ではある(笑)。なにしろジャガイモを崩して混ぜるとは、だいたいポテトサラダくらいのことを指すもんで…さらに崩せばマッシュポテトというかコロッケの中身というかになる。それをさらに

餅になるまで擂れ

とは完全に未体験ゾーンです。果たして本当に餅になるのか。信念が問われますw。

すりすりすり。

画像6

柔らかめのポテサラ状態。さらにすりすり。

画像7

クリーム状になってきましたが、まだ固体です。すりすり。…なんかこんなに擂っていると、急に話しかけられたとき

「未だにすりすり」

とか言ってしまいそうで、小豆粗い系の妖怪はきっとこうして生まれたものだと思われる(._.)ほとんど妖怪イモオロシになっております。お芋オロスか人とって喰おか♪…しかしこう手間がかかっては介護施設で再現するのは難しかろう。ここはひとつ、

忍者の手を借りるとしよう(._.)

画像8

アメリカ生まれのすごいヤツ、ザ・ニンジャ(フードプロセッサー)です。

これは亡母がちょっとボケかけてうっかり2つ買ってしまったもので、その1つを譲り受けました。言うなら母の遺品、頼りになるパワーです…ただこのセンス、アメリカ人は未だに何かカンチガイしてるんじゃないのかと思わずにおれませんが(^_^;)。

バイクのような爆音を轟かせ(忍べよ)ニンジャがジャガイモを崩していきます。

ミルにかけること1分たらず。(これはニンジャの力技なので、他の機械ではどうかわかりませんが…)こうなりました。

画像9

画像10

ジャガイモをミルミキサーにかけて、刃が回るのか?

水も足さずに、どうしてそんなトロトロになるのか?

当方にも理屈はわからんwただ事実だけをお送りするものです。なったんだから急に液体に(笑)

これが昨日の中間報告の状態です。

感触は「煮崩れた餅そのもの」です。どのくらいの粘りかというと、

画像11

このくらい。俗にいう「箸が立つ」を通り越し、匙が立っています。

kaze先生のご指南では、これが冷えたらさらにホントのお餅のように搗いて、つきたてをいただくものらしい。…といって当家には杵と臼がないのだが、まず味見をしてみます。

煮崩れた餅の食感に、お芋の味です。

まあ芋しか使ってないのだから当たり前だw。

一言でいってとてもおいしい!(^^)!ですね。ぴぃぴさん曰く砂糖とお湯でいただくそうですが、そうするとたぶん葛湯のような食感になるのかな…上品なおやつ、といったところ。混ぜ物をしたら餡にもなりそうです。

なるほどこれは汎用性の高い、おいしい定番料理といって納得です。


…では以下に、私見を。(詳しいことは管理栄養士に聞きつつまたまとめますので、介護食としてどうこうは一般論程度にお聞きくだされば…)

もち米のお餅と比べて特徴的なのは、口に含んだときの粘りはほぼ同じですが、いももちのほうが「水分でほぐれやすい」ところですかね。ネバネバ残ったりせず、よく味わっていると自然にほどけてきます。

水分でほどけやすいとはいえ、圧をくわえなければ形は崩れない。なのでこういうことも出来ました。

画像13

イミテーション・麺です。

小さい穴をあけた袋から、おつゆに直接絞り出しました。見た目は完全にうどん、です。

あ、余談ですが介護食、なかでもミキサー食というのは有り体に言って

画像14

画像15

こういうことですので、

ドロドロのデロデロの「何食わされとるかわからん状態で食欲もへったくれもあるか」というのが常人の感覚である(._.)。

ですからイミテーションでも「食べ物に見える」ことは大変重要で、その点いももちの活用幅はかなり大きそうですね。

さらに言うと混ぜ物がないのがイイです。

ミキサー食にはたいてい「トロミアップ」などの混ぜ物がしてあって、安全のためには仕方ないのですが…これはイモだけ。さらに安全を目指すなら味をつけたトロミ餡を上からかけることが可能で、これはおいしそうに見えるでしょう。

画像16

(一口サイズのいももち、工夫がいくらでもできそう)

何度も言いますように、安全性はちゃんと管理栄養士から指示を受けてからのお話ですが。

個人的にすばらしく可能性を感じる料理でございました。あと普通に美味しかったwです。

大き目のイモ3個、約600gが当方の胃に収まり、つまり昨日はほぼイモしか食べてないのでありますが…(^_^;)

kaze先生、ぴぃぴさん、あと北海道の糸井重里似のオジサン、どうもありがとうございました<(_ _)>


…お粗末様でした<(_ _)>


あ、これ別に当方のじゃないけど、「我が家の秘伝レシピ」にしてみましょうか…(笑)


たくさんのサポートを戴いており、イラストももう一通り送ったような気がするので…どんなお礼がいいですかねえ?考え中(._.)