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災害時、介護施設が避難所になること。

あまりマジメなお話を続けるのはガラではないのですが、ご時勢ですので致し方ありません。介護職員からのアナウンスです。

介護施設が、災害時の避難所としての機能、役割を持っていることはご存知でしょうか?意外と知られていないような気がします。

ふだんから介護が必要な人はもちろん、母子家庭の親子や難病患者は「災害弱者」といわれて一般の避難所とは別に「福祉避難所」が定められています。だいたい高齢者施設・介護施設がその任にあたってますね。災害時近くに避難所指定されている公共施設がない場合、介護施設を思い出してください。特に東京23区内は指定施設の数が多いです。災害時はとにかく駆け込んでしまいましょう。

(災害弱者以外の方も避難所の種類に関わらず、遠慮せず。分けてる場合じゃないので…)

以下、会社(大起エンゼルヘルプ)HPに去年描いた当方のコラムを転載します。

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その94 水害の避難所は?(注・2019年11月掲載のコラムです)


台風19号が去ってからも、10月後半東京は雨続きでした。外出・洗濯もわずかな晴れ間を縫うように行い、いつまた川が増水するかとハラハライライラの募るイヤな秋でしたね。

11月5日は津波防災の日、ということで、前回に引き続き水害の写真をお届けします。

以下は水がやや引いてきた、台風後一週間ほどした荒川の様子です。流されてきたゴミや枯れ草が土手にはっきりと「喫水線」を形成していました↓。

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ここは野球場管理人さんの詰め所(プレハブ)があったのですが、土台を残してキレイサッパリ消滅していました。この後できる限り下流まで自転車を飛ばしたのですが発見できませんでした。海まで流されたのでしょうか。

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参考まで、増水時川沿いのジョギング道は完全に水没でした↓

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比較的被害の少ない東京でこれですから、まったく水害の恐ろしさを改めて感じます。

ところで、水害の時はどこに逃げたらいいのか?

基本は「高台に逃げる」間に合わないときは「高い建物に逃げる」。重要なのは「必ず徒歩で逃げること」で、自動車が渋滞したらそこで全滅になってしまいます。

もうひとつ重要なのは、水害時の避難場所は「地震、火事の時とは別」ということですね。

ここ東京荒川区では地震の広域避難所は「都立尾久の原公園」になっていますが、これは土手をはさんで隅田川のすぐ隣です。本格的な増水時にはすでに水の底でしょう。災害時のニュースではよく学校の体育館が映りますが、近所の体育館には浸水すると思われます。体育館は一階で、なにしろ荒川区は・・・↓

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ですからね(^^;)。

一番身近な「高台」というと台東区谷中の墓地になるのですが、水害があるときは大体雨も降っているでしょうし、避難場所が野外というのも何かと不便です。

屋内の施設で確実なのは区役所、あとは出張所や図書館などの公共施設ですが、これもいつも近くにあるとは限りません。

そこで覚えて頂きたいのが、「介護施設は非常時、避難所になる」ということです。

介護施設の中には、自治体から依頼を受けて「非常災害時用の物資」をキープしている所が多くあります。建物も大きく、上にも高い。当社の介護施設も災害時避難所として活用されたことがあります。茨城県藤代の当社施設では、以前このホールが避難場所になったそうです。

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東京都内なら、役所や公共施設より介護施設のほうが数が多いくらいです。自宅、職場から最寄の介護施設を「避難所」として覚えておいて、まず損はないと思います。

自治体が災害時用物資を置いている、いわば公認の避難所なわけですから、このことはぜひ知っておいて下さい。

(追記)

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増水後の荒川を見てつくづく思ったのですが、1日以上水没していたくせに、なぜ葦だのススキだのブタクサだのはあんなに元気なのでしょうかw。植物だって呼吸をするはずなのに、どうして水中で窒息しないのでしょうか。翌日にはもう花粉を飛ばしていました。
・・・謎ですw。

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転載終わり。

他のコラムマンガはこちらからです。

お粗末さまでした<(_ _)>







たくさんのサポートを戴いており、イラストももう一通り送ったような気がするので…どんなお礼がいいですかねえ?考え中(._.)