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221007|おどりばのかけら

27歳になって、3ヶ月が過ぎた。
学生時代はもう終わった。

周囲の同い年の人の多くが、
会社に勤めて3年〜5年になる。
結婚した人や、子どもが生まれた人、
家を買った人もいる。

私は、そのどれにも当てはまらない。

お昼前に起きて、
ゲームをして、
ご飯を食べて、
寝る。

毎日その繰り返し。

お医者さんには「うつ状態です」と言われたけど
人に誘われたら外にも出かけられるし、
ご飯も食べられるし、
笑うことだってできる。

そもそもうつ状態って
どうなったら回復したって言えるのかもよくわからないし
病気になっても仕事を頑張っている人はたくさんいるのに
私はまだ仕事を始められず、
実家でぬくぬく過ごしている。

もう27歳なのに、
15歳くらいのことしかできていないと思う。
でも私はもう27歳。

私は、私として生きていることが
恥ずかしくてつらくて苦しい。

一般的な27歳と自分を比べていなければ
こんなに苦しくないんだろうな。
でも、どうしたって比べてしまうし
人と比べずに過去の自分といまの自分を比べたとしても
過去の自分のほうがもっと頑張っていたって思う。

「すごい人になりたい」と思って
おどりばで書き始めたけど、
「すごい人になりたい」と
人生に向き合えていたあの頃の自分の方が
苦しみながらもがいていた自分の方が
「すごい人」に近かったと思う。


思えば、中学生の頃にすこし成績がよかっただけで、高校に入ってからは授業は休みがちだったし、大学は留年したし、就活と学業を両立できなくて卒業後にフリーターになったし、2年遅れで就職した会社も1年で心折れて辞めることになったし、私はまともだったことなんてずっとなかった。

全部、中途半端に手放すことしかできなかった。

ああ、だからきっとこれからもまともに生きることなんてできないんだろうな。
そう考えたら、私の人生って絶望だなって思う。
だから私はもう、私として生きていたくない。

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