見出し画像

興味なくても、熱量の高い情報に人は惹かれる。


先日、スペイン在住の友人が我が家に泊まりに来た。
もうかれこれ10年以上の友人で、週1回位長電話をする仲だ。

友人は美容師をしながらライター業をしているのだが、大好きな作家さんがいるという。

どえらい作家さんなんだろうけど、ぶっちゃけた話、私にとっては「しらんおじさん」でしかない。

でも友人は「しらんおじさん」の本を読んで脳天に稲妻が走るほどの衝撃を受けたそうで、何かにつけて「しらんおじさん」の本を読み散らかしているらしい。

とある日の友人との電話で相談をもちかけられた。

「ねぇねぇ、大好きな作家さんがいてね。もう引退されているんだけど、メールとか送っていいと思う?」

私にとってはただのしらんおじさんでしかないので、

「ふーん、送っとけば?」

と、適当に返しておいた。そして友人は

「大丈夫かな、大丈夫かな。いやでも送るわ。そわそわする。どうしよ。でも送るわ」と。

とても行動力のある友人なので、やはり後日メールを送ったらしく、イベントの開催にこぎつけていた。

ライター界のことを何も知らないわたしにとっては、そのイベント自体も完全に謎だったけど、我が友人はかなり興奮していた。

そして、そのイベントのために子どもをスペイン人の旦那にたくし、東京にやってきた。

我が家にも数日滞在し、終始デフデフしながら推しである「しらんおじさん」の話をしていた。

自分で装丁したラブレターまで作成して、これをご本人に渡したらしい。
私からしてみたら恐怖の沙汰級の超ヘビーなプレゼント、、、、。
しかも、しらんおじさんにこれを、、、、。

そして、その原稿を見せてもらった。

厳密に言うとラブレターではなく、その作家さんの文章に対して自分はどう感じたかという内容なんだけれども、私には強烈なラブレターにしか見えない。

私はもの書きでもなんでもないし、しらんおじさんなんて、興味ない。

でも、友人は興奮冷めやらぬ状況で。

あまりの熱量の高さに、しらんおじさんだけど「ちょっと気になる」というフェーズに入った。

これは自分の友人でゼロベースではないという前提があるものの、
全く興味ない状態から、誰かを振り向かせるってこういうことなのかな、って思った。


ここからは自分の話になるけども、

なんの影響力もないタダの個人が、何か物を売るって、
広告とかいくらお金かけても一時的であり、
そもそも庶民にはそんな広告にかけるお金なんてどこにもない。

ということは、個人が物を売るのに広告を利用するのはOKだけど、頼ってはいけないということ。

では、買ってもらうためにはどうすればいいのか。

振り向いてもらえるくらい「熱量の高い情報を発信し続ける」
これ一択なのかなって。

私もコピーライティングのさわりをやってきたので、人の目を引くための文章術はいろいろあることは知ってる。

でも、そんなテクニックよりも何よりも「高い熱量」これが何よりも強いのではないか。

これが友人との会話から見出した私の仮説。

そういえば、私が以前勤めていたマザーハウスの社長である山口さんもとんでもない熱量だった。

なんの迷いもなく、自分の信念を貫き、困難と向き合っていた。

私は当時従業員だったため、いろいろ思うことはあった。
でも「熱量は半端ない」ということは身近で感じていた。

この熱量に魅了された人は、広告費かけずにずっと商品を買い続けてくれる。

AKBも似たような感じかな。

とにかく、あんまり興味なくても
クオリティが高くなくても、
広告予算がなくても、

高い熱量があれば人は魅了されて、物を買ってくれる。

個人でやっていくためにはここ攻めないわけにはいかない。

マーケ的には「そんなの基本だよ!」なこととは思うけど、
本で読んだことが、実際に自分の身の回りで起きてよくわかった。

私も熱量高めの情報を発信したい!
何だったら熱量高く発信できるのだろうか、、、。

とにもかくにも「熱量の高さ大事」それだけはしっかり腹落ちした出来事だった。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?