ミッションは「職業病を治す」

「私、変わりたい」と思ったのは、6月末
真相不明で謎多き解雇のあとだった
自分不信、人間不信
解雇の真相不明は、私のメンタルを蝕んだ

疲れ果て「私、変わりたい」と
真っ先に着手したのは
職業病といえる「テンションの高低差」だった

他人の悲しみに、涙する
他人の喜びに、はしゃぐ
演じていた自分が
いつしか自然と振る舞えるようになり
スイッチのオンオフはオートマチック

元々がテンションの低い、斜に構えた子だった

会社から求められたテンションは
簡単に身につくものじゃなかった

入社当時は過去の悲しい記憶を頭に巡らせ
涙を流しながら
「サクラかよ」と無言で自分に突っ込んだ

テンションをぐっと上げると、血圧が上がるのか
副反応のような酷い頭痛に襲われた
私のポーチには鎮痛剤が入っており
身体の帳尻合わせをする
じゃないとフルタイムは働けない

自然とスイッチが入るようになった頃
私のテンションの異常さは
周りから転職を勧められたほどだった
「うめちゃんじゃない…」いつか壊れると言われた

無職になってからも
「スイッチ」はオートマチック
テンションの高下は側から見ると、ただの病
頭痛までして、本当に損だと感じた

文章力の向上より先に手掛けた
「テンションの高低差を平坦にすること」
意識して感情移入しないこと

昨夜、自然と笑った私がいた
打算的だった自分が
どう思われてもいいと吹っ切れていた

「どう思われてもいい」
乾いた笑い声の自分が
少し成長したように見えた