#曲からチャレンジ・うめこ風味

『可視感と既視感のディテールと何かで出来た価値観というもの』の詩を拝読したとき

『Pretender』が浮かんできた


『桜が好きなの』
とたとえば言われる
とても分かる
けれど、それじゃあ
価値観が似ている
とは言えないんだ
ごめんね

恋とは不思議なもので
相手に好意があれば
必死で共通点を探すものだ

だが「価値観」は「共通点」ではない

何年も前から知っていたような
既視感と
扉が開け放たれているような
可視感を
得るには少し足りない
いや、本当は大きく足りないんだ
同じものが好き
の数が多いとか
そういうこと
だけじゃないんだ

既視感と可視感は共鳴・共感度が高いほど
起こりやすい
これをフィーリングが合うというのだろうか
会ってすぐに
何十年来の付き合いレベルにウマが合う

悲しいかな
「共通点探し」が多いほど
「価値観が似ている」と思い込み
相手を「運命の人」と錯覚を起こす

共通点を羅列されても
「価値観」と「共通点」は違うのだから
大きく足りないのは当然のことになる

うまく言えないけれど
10個の引き出しの中に
たったひとつ同じものが
あるだけだって
価値観が似てるって言える
ことがあるんだ

他人と「カチッ」って思考が合うときがある

倫理観、人生観、判断基準などの総合したものが
たった一瞬で分かり合えたとき
「価値観が似てる」と感じる


ディテールなのか
タイミングなのか
うまく言えないけれど


「価値観が似ている・似てない」
を説明するのは難しい

価値観が似ている人には
細部を語らずとも、時を見計ることもなく
自然体で振る舞え
互いが無言で過ごしても安心感があり
好きや愛してるとは異なる感情の一致

うまく言えないから
それが似てるって思えたら
とても特別な感じがする
のだと思う
ねえ、そう思わない?

感性や波長が合うは、理屈ではない

目と目が合った瞬間
相手も同じことを考えていると感じる

自分が言おうとしたことを相手が先に言う

重なる以心伝心があると
>とても特別な感じがする
…と、私個人は思う

うん、と言ったから
といって
じゃあ価値観同じだね
と必ずなるわけでもない
のだけれどさ

「うん」=
許容範囲や包容力、相手への迎合で
振り幅が変わる

「うん」=「価値観が同じ」ではないので
ぬか喜びは厳禁かもしれない

そう、面倒なものだから
とても大事にしたいひと
になるのかもしれない


「価値観が合う」は、説明しづらい感情
そうそう自分と同じ価値観の人はいない

いないから必然的に価値観が一致する人は
自分にとって居心地よく、大事な人となり得る

『Pretender』を聴いて涙する人は
>とても大事にしたい人
…になれなかった辛さと失恋した痛みを
共に歌へ重ねるのだろう

#曲からチャレンジ


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