心にうつりゆくよしなしことを

新卒で入社し3〜4年ぐらいの「ひよこ」の時
内線で専務、直々の通話があった

私は当時、大きな組織でISO内部監査員と
まだ聞き慣れないコンプライアンスを任せられた
研究職との兼任で、深夜0時を回るのが
当たり前になっていた、そんな頃

「何か悪いことをしたのだろうか」
不安が手の指先を冷やし
目頭は生温いものを感じた記憶がある

…公園の隅で朝を迎えることがバレたのか
週末、オールで遊んだことが悪かったのか
いくら考えても
自らの行いが倫理へ反することに触れない

専務の元へ覚悟を決めて行くと
「うめこくん、面白い文を書くね
社報を書いてみないか」
その一言で「仕事が増えた」
社報の片隅、読売新聞でいう「編集手帖」と同じスペースを与えられ、お題は自由だった

今の私もそうだが
当時の私も尖っていたと思う
随分と好き放題に書いていた

中野翠、呉智英、宮崎哲弥はかなり読み込んでいたので、影響はあったと思う
今じゃ書かない、小難しい語彙と御託を並べ
よく誰からもクレームが出なかったもんだ

あれから十数年
私は何が書きたいのだろう
何を書くべきなのだろう
SEO対策やマーケティングをせず
宙ぶらりんで書く「note」
目的や目標がないまま、今日も「徒然草」を嗅ぐ