極限思考｜不自由が生む創意工夫

今年も残りあとわずか。
大掃除シーズンに突入したわけですが、日頃いい加減にしか掃除をしないズボラな私にとっては、憂鬱な時期でもあるわけです。
ただ、最近はネットで「大掃除」と検索するだけで、目からウロコの掃除方法を数多く知ることができて、とても助かっています。

大掃除に限らず、今の世の中は、ネットで検索すれば何かしらの答えが見つかり、とても便利になりました。
一方で、知らず知らずのうちに自分で考えるという行為を奪われているという側面もあることを忘れてはいけません。
私自身も、あるあるなのですが、ネット検索した結果が、自分に一つでも当てはまらないと、完全に当てはまるものを再度検索し始めるのです。
例えば、料理のレシピ。調味料が一つでも揃っていないと、作れない。
良く考えると、入れなくてもさして影響のないものだったり、または他の物で代用できるでしょということが多々あります。
これは完全に自分で考えるということを放棄していますね。

これがビジネスシーンでも当てはまると、とても危険。
ノウハウコレクターという言葉もありますが、応用が利かない、新しい発想が出てこないという状態に陥ります。

そんなことにならないために、オススメなのが「極限思考」です。
これは、私が勝手に名付けた思考法なのですが、あえて不自由な制限を設定した上で解決策を考えていく思考法です。

極限思考のやり方は至ってシンプルです。
①現状与えられている資源（ヒト・モノ・カネ・時間・認められているルール）を洗い出す。
②使える資源を9割カットする。
ここが重要で、思い切って制限し、極限状態にすることがポイント。
難易度はグッと上がりますが、その方が極限思考のメリットの恩恵が大きくなります。
③制限された状況下で、解決策を考える。
この状況下では、あなたの思考が最大の資源です。粘り強く、妥協せずに取り組むことが大事です。じっくり時間をかけましょう。

極限思考のメリット
①創意工夫が生まれる
・限られた資源で出来ることを模索することで、創意工夫が生まれます。
・全く新しい発想が生まれます。

②苦境への耐性がつく
・現実においても、想定外の事態が起きたときに思考停止せずに落ち着いて対処するトレーニングになります。

極限思考を用いる際の注意点
①ネット検索厳禁
・自分の頭で考えなければ、意味がありません。
・仮に何も思いつかなかったとしても、それによって普段の行動が変わるはずです。思考の放棄から脱却するチャンスです。

②組織で使用する場合
・マネージャーサイドが都合よく制限をかけるのはNG。極限思考は自ら考える力を呼び起こし、創意工夫を生み出すツールです。無理難題を押し付けるよな受け取られ方にならないように、細心の注意を払う必要があります。

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万が一、見知らぬ街でスマホを落としてしまったら、どうしますか？
パニックになって、どうすれば良いかわからなくなる！と思ってしまう方は要注意。
ビジネスにおいても、整った環境で仕事をすることに慣れてしまうと、知らぬ間に思考力が低下します。
仮想ではありますが、極限思考を使って、自分の思考力を呼び起こすトレーニングを日々行ってみてはいかがでしょうか。

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