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有機農業を学ぶ

2024年、和歌山県特別栽培農園の認定を受けました。
有機肥料の使用、低農薬、除草剤不使用が認められたわけですが、有機農業に関して、まだまだ見識が浅く、ようやく専門書を読んだりして、掘り下げた勉強をはじめました。
少しずつではありますが、学んだことをnoteにつづっていこうと思います。

学習初日の今日、短い文章にとても驚かされました。
以下、引用です。

…かつては豊かだった土地も、今は骸骨のようなやせ細った病人のように、脂肪ややわらかい土壌はすべて失われ、骨格だけが残っています。以前は多くの山々が耕作可能でありました。豊かな土壌で覆われていた平野は、今や沼地と化しています。かつて森林に覆われ、豊かな牧草を生産していた丘陵地帯では、今ではミツバチの餌しか生産していません。かつては毎年の雨で大地が潤い、今のように裸地から土が海へ流れて失われるようなことはありませんでした。土壌は深く、ローム質の土壌に水を吸収して保ち、丘に浸み込んだ水はあちこちの泉や小川を潤していました。今、かつて泉のあった場所にある見捨てられた社(やしろ)が、この土地の描写が真実であることを証明しています。

この文章が、地球沸騰化が叫ばれる今書かれたものならば何も驚きません。
紀元前4世紀にプラトンが書いたものだから開いた口が塞がりませんでした。

自分の畑から目線を上げて、視野を広げて、土壌、農業、地球、未来…
そんな抽象的な、包括的な、予知的なことを考えるのが有機農業だと思います。
プラトンが2500年も前に気づいていたんだから、わたしは今日から、深く、深く有機農業について学び、果樹が育ちやすい畑をつくりながら、人が暮らしやすい地球を考えたいと思います。

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