朝食

僕は幼い頃から好奇心旺盛で追求心が強い。
おかげで周りに迷惑ばかりかけていた。

中学2年の春
僕の両親は共働きで夕食のときにはいつも居ない。用意されているご飯を食べてお風呂に入って寝る。毎日それの繰り返しである。しかし、ずっといない訳では無い。朝には必ず帰ってきていて、一緒にご飯を食べている。
僕は両親が大好きなので、そんな朝食の時間が楽しみだった。家族でテーブルを囲み、お母さんが作ってくれる美味しい朝ごはんをみんなで食べる一番幸せな時間。
そして、僕は親友と毎日学校に通っていた。彼はある日こんなことを聞いてきた。

親友 お前なんでそんなに朝から笑顔でいられるんだよw

そんなことを聞いてきたので答えた。

親友 あーそういえば前にもそんなこと言ってたな。いいなぁ、お前ん家は      楽しそうでよ。ウチなんか親が喧    嘩してばっかで、家族で飯なんてろくに食えてねーよ。
今日なんて朝飯なかったわw

僕には分からなかった。いつも必ず朝には両方ともいる。それが当たり前だったから。

僕は考えた。
もし、朝まで出来たての美味しい朝ご飯もなく、大好きな両親もいなかったら僕はどうなるんだろうと…

そうだ!やってみればいいじゃないか!
でも朝ごはんはみんなで食べるのが家のルールだしな…
朝まで帰って来ないでって言っても怒られるだけだし…

スマホ ニュース速報
 先日〇〇県〇〇市〇〇でこどもが親を殺害した。

そうか!これだよ、これ!簡単な方法があるじゃないか!

次の日の朝
両親は床に血まみれになって倒れていた。
僕は、僕は何をしたんだ。
え?死んでないよね…いや、そんなことより、きゅ、救急車を…..

誰が、誰がこんなことしたんだよ……
だって昨日確かに僕は殺害しようと考えはした。
でもそこまで僕は馬鹿じゃない….

僕 うっ..だって大好きな両親を殺す訳ないだろ。

 じゃあ誰が殺ったんだろうね?

僕 はぁ?そんなことわかる訳ないだろ!
  

  

え?だ…れ……..


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