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フリーランスのリスクヘッジ①

もしこれからフリーランスになりたいと考えている人から相談を受けたら、経験者として「フリーランスでやっていくなら、こんな要素があったほうがいいよ」と伝えたいと思っています。

1.住居費が安いこと

固定費のなかでも、高いウエイトを占める住居費。東京都内だと、毎月の家賃もかなりのものですよね。

フリーランスは同額の給料が毎月振り込まれるわけではないので、住居費は安いに超したことはありません。自宅で仕事をする場合、家賃の一部は経費として計上できますが、それでも、負担は極力少ないほうがいい。

たとえば実家または祖父母などが住んでいた家に住んでいて家賃がかからない/実家などにお金を入れるにしても自分で賃貸物件を借りるより全然安い、数人でルームシェアをしている、配偶者の社宅に住んでいて毎月の家賃負担が極めて少ないとか。

あとは、狭いけどかなりリーズナブルな家賃のところに住んでいる、持ち家だけどローン返済はない完済している、地方などの空き家を安く購入した)とかだと、住居費の心配はかなり減ります。

住居費のことを気にしなくてよくなれば、やってみたい仕事にも思いきりチャレンジできますし、仕事の報酬が入ってくるまでにタイムラグがある月でも、金銭的な打撃を減らせます。

ちなみに10年近くフリーランスを続けている知人は、いまだに、学生時代に借りていた安アパートに住んでいます。別に貧乏暮らしをしているとかでないのですが、そのほうが、仕事がどんな状態になっても家賃のことであくせくしなくていいので、安心感があるそうです。

「それじゃ夢がない!」「住まいにこだわりたい!」という人は、しばらくは住居費を抑えておいて「もう自分はフリーランスとしてやっていけそうだな」「収入も安定してるし、今後もほぼほぼ大丈夫そうだな」と思ったら、そこでちょっといい家に引っ越す、ということもできますよね。

2.いざというときの「バック」があること

たとえば2年くらいは生活していける貯金が準備してあるとか、お金に困ってもサッと収入を得られるような資格やスキルを持っているとか、ギリギリ生活できるレベルの不労所得があるとか。

結婚していて配偶者がある程度稼いでいる(高収入とかじゃなくても、一人だけの収入でもなんとか生活できるレベル)とか、困ったときお金を貸してくれるor援助してくれる親がいる、万が一のときに戻れる実家があるとか。

超身もフタもないですが、フリーランスで仕事がなくなったり減ったりしても「金銭的に詰まない」手段を持っておけば、かなりリスクは減らせます。

貯金に関しては、正直「数ヶ月〜半年程度暮らせるレベル」だとかなり心もとないと思います。(諸々考えると1年分でもちょっとキツイくらい)

私も、これまであった仕事がなくなった/毎月来ていた依頼が数ヶ月空いた/クライアントが複数社同時にありガクッと収入が落ちてしまったことがあって、収入に貯金をプラスして生活していた時期がありました。

若かったり独身だったりするとお金がない暮らしでも全然楽しめるし、フリーランスってそういうときもおもしろがったりネタにしちゃうようなマインドの人も多いかなとは思うのですが(笑)。

ある程度年齢を重ねてからフリーランスになる場合(会社員に慣れていると、収入が不安定で困ったときのことをリアルに想像しにくい)や結婚している人(自分の収入が減ると世帯収入が減ることになる)、は、困ったときの「バック」があるほうが、圧倒的に安心です。











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