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#1 ばあちゃんの梅干し

はじめに

僕の自己紹介から

冴えない独身男性会社員 27歳 
趣味はキャンプ、ランニング、料理
一人好き(一人で完結する遊びが大好き)

といった、どこにでもいそうな
モテない男子、いやもう男性だな

なぜ、またこんな梅干しに対する日記を書こうと思ったかというと

仕事に追われて、日々疲れきっていた時にたまたまスーパーで梅干しを見つけたのがきっかけだ

その日僕は、ひどく疲れ切っていた
もう何も、今日はしたくない。そんな時スーパーの漬物コーナーでふらっと、目に止まった
「梅干し」この瞬間
私は、幼き頃のばぁちゃんとの思い出が走馬灯のように蘇った。

遡る事20年前、
これは記憶に残っている中で、最も古い記憶だ

これは、確か小学一年生だったろうか

両親が、共働きだった為
良くばあちゃんの家にいたのだが

あれは、確か夏休み
太陽が照りつける、暑い日だった

その日、私は衝撃的な出会いを果たした

幼い私は、いつものように、
お昼ごはんをばぁちゃんと吉本新喜劇を見ながら
そうめんを食べている。

ただのそうめんだったのに
旨かったな〜あれは、何でだろう。
ばぁちゃん教えてや〜

そんな事はさておき、
事件は起こった。
「暑いけん、熱射病なられんで!梅干し食べときさい!」

なんだ!?梅干しだと、、、
話しには聞いていたが、まだこんなピチピチの僕が、食べてもよろしい品物なのか?
「酸っぱいやつやろ、いらん」

そういって、一度、大谷翔平を警戒するかのように牽制を入れる私

「昼から遊び行くんやろ?
一つでいいけん、食べときさい!」

負けたよ。ばあちゃん。
あんたの執念には、、、
あっけなく、ばぁちゃんの誘いに乗ってしまった

昔の人なので、ばあちゃんの梅干しへの信頼度はエグかった

もう分かったよ!
食べたる食べたる。梅干しさぁこい!

お箸を、その紅くへんてこな球体に伸ばした


ミットをど真ん中に構え、どんな球が来てもいいように心構えた

これが、僕と梅干しとのファーストコンタクト
これから数十年に渡る僕とばぁちゃんと梅干しとのへんてこでどこか悲しく、時に胸熱なストーリーの始まりだ


つづく







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