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  • 元カノが突然家族になったんですが!?

    『元カノが突然家族になったんですが!?』のまとめです。

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元カノが突然家族になったんですが!? #8

○「すげぇでけえ…」 〇〇は史緒里からもらったチケットを片手にライブ会場に来ていた。 ○「こんなでかいステージに立つんだもんな…やっぱ史緒里すげえな…」 席に着くと周りには久保史緒里と書いたタオルを首から下げた人がたくさん目に入る。 ○「すっげぇ…こんな沢山の人から応援されてんのか…」 史緒里が応援されているのを見て自分のことのように嬉しく感じていると、 Overtureが流れ始めいよいよライブがスタートする。 ○「お、始まりそう」 次々と出てくるメンバーの中

    • 元カノが突然家族になったんですが!? #7

      ヴーヴーヴー… 講義も終わり日も暮れかけた頃、 〇〇のスマホが鳴る ○「史緒里からだ…」 ○「もしもし?」 史「あ、〇〇今大丈夫?」 ○「うんちょうど今大学終わったとこだから大丈夫」 まだ仕事中なのかガヤガヤとした音が聞こえる。 史「〇〇って今日家にいる?」 ○「うん。帰ったら出かける予定はないね」 史「そっか」 ○「何?どうしたの?」 史「いやあの、大変申し上げにくいのですが…」 ○「え、なに笑」 史「今日メンバーが家に来ます…」 ○「あー、はい

      • 元カノが突然家族になったんですが!? #6

        ○「どうしてこうなった…」 史緒里から衝撃の事実を聞いてから数日が経った朝、目を覚ました〇〇の隣には… ○「なんで史緒里いるの!?」 史「んんぅ…朝からうるさいよ…」 ○「あ、ごめん。…じゃなくて!なんで史緒里がここにいるのかって聞いてるの!」 史「なんか温かそうだったから」 ○「温かそうだったからといって入ってくるなよ! あぁ!また寝ようとするな!」 大変仲が良さそうなこと 史「おはよう〜」 ○「やっと起きたか。ほら、ご飯食べちゃいな」 まったく、朝から

        • 元カノが突然家族になったんですが!? #5

          史「半年前、急に別れようって言っちゃったじゃん?あれにはちゃんと理由があってね、実は…」 来るぞ…心の準備はできた。もう何が来ても驚かな… 史「私、乃木坂に入ることになったからなの。」 ○「そうだったんだ」 ほらな!やっぱり!だと思ったよ! 乃木坂だよな!あの時はもうすでに乃木坂に… ○「はぁぁぁぁ!?乃木坂ァァァァ!?」 史「うん。ごめんね、何も言わずに急に別れようなんて…」 いや、もはやそんなことどうでもいいわ! ○「乃木坂ってあの乃木坂!?」 史「そう

        元カノが突然家族になったんですが!? #8

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        • 元カノが突然家族になったんですが!?
          8本

        記事

          元カノが突然家族になったんですが!? #4

          「久保さんも早く寝なね」 ちょっと冷たくしてしまった感はあるが、 これでいい。これでいいんだ… ○「はぁ、何意識してんだよ。もう吹っ切れるって言ったばっかじゃねえかよ…」 そう自分に言い聞かせ俺はベッドへと潜った。 ________________________________________ ジリリリリリリ… けたたましいアラームで目が覚める。 ○「まじでうるさすぎる…このままだとこの時計ぶっ壊しちゃいそう…」 今日はせっかくの休みだったのに、 昨日かけた

          元カノが突然家族になったんですが!? #4

          元カレが突然家族になったんですが!? #3

          1ヶ月前、私に衝撃的な事実が告げられた。 父「お父さん、再婚しようと思うんだ。」 史「え!?ほんとに!?おめでとう!」 数年前に事故で母が他界してからどこか寂しそう にしていた父から出たその言葉には驚いたが、 その反面、父がまた幸せそうな顔をしているのを見て私も嬉しくなった。 史「いつからなの?」 父「来月には籍を入れようかと思ってる。」 史「そっか」 来月と聞いて少し早い気がしたが、 父が言うことだ。 たくさん考えた結果だろうと思い、私も賛成した。 父「もし

          元カレが突然家族になったんですが!? #3

          元カノが突然家族になったんですが!? #2

          ○「まじかよ…」 終わった…俺の生活が…終わった… 無理無理無理無理!元カノだよ!? 半年前別れた元カノ!! 気まずすぎるって!どんな顔して生活すりゃいいんだよ!! なあ?あんたもそう思うだろ!? 史「よろしくね…〇〇くん」 おいなんでそんな平気そうな顔してんだよ!! おかしいだろ!!元カレだぞ!? あんた今日から元カレと一つ屋根の下で暮らすんだぞ!?なんで私関係ないですからみたいな顔できるんだよ!! ○「お、おう…」 史父「あれ、もしかして知り合いだった?

          元カノが突然家族になったんですが!? #2

          元カノが突然家族になったんですが!? #1

          「他に気になる人ができたんだ。だから別れよ」 幸せな毎日が崩れるのは一瞬だった。 時間をかけて仲を深めていったのに、 このたった一言で僕たちの関係は終わってしまった。 ○「そっか、わかった。史緒里今までありがとう」 君は一度決めたら絶対に変わらないってことは知ってるから、受け入れるしかなかった。 不思議と涙は出なかった。 悲しくないわけじゃない。きっとまだ受け入れられてなかったんだろう。 去っていく君の背中を ただ見つめることしかできなかった。 ________

          元カノが突然家族になったんですが!? #1

          何にもなれなかった僕へ

          天気予報の向こうの渋谷スクランブル。 「今日は関東で大雪の恐れがあります。路面状況の変化にご注意ください。」 ニュースを消して玄関を開ける 外は一面雪景色 こんなにも雪が積もったのは5年前だろうか あの頃は友達とはしゃいで外を走り回っていたのに、今では雪を煩わしく思うようになってしまった 雪なんて何も嬉しくない。歩きづらいし、電車は止まるし、何より寒い そのくせ大学は「気を付けて登校してください」 交通機関もまともに動かないっていうのに無茶なことを言うなよ 雪

          何にもなれなかった僕へ