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おおきな穴はふさぎましょう 落ちないように

「大きな穴に落ちちゃったらどうしようって思って不安なんだよ」

登校渋り気味の娘に理由を聞いたときに返ってきた言葉だ。

そんな落っこちそうなほど大きな穴が通学路に開いているとはとうてい思えないので、きっと何かの比喩なんだと思う。
大きな穴に落ちる=失敗することなのかなと推測した。


苦手なことが少しでも減れば学校生活ももっと前向きになれるんじゃないかと思って応募しておいた、市が主催する体育が苦手な子向けの体育教室がこの前あったので参加してきた。
まずは大縄跳び(8の字跳び)。これ自分の番で引っかかっちゃたらどうしようって不安になるヤツだ。
最初のうち娘は入るタイミングがわからなくていつまでも入れないでいた。だけど、何回かやるうちにスッと入ってサッと跳んでシュッと抜けられるようになった。これなら小学校でやる時も大丈夫そう。苦手を一個克服。

次は跳び箱。僕も苦手だったなー。というか娘と同じ小2の頃、僕も跳び箱跳べなかったな。

娘は3段を跳んでみたものの跳び箱の真ん中にお尻が着いちゃう感じ。うーん、これは今日の30分やそこらの練習じゃちょっと厳しいか。

娘は講師の先生の言うことを真剣に聞いていて家にいる時には見ない様な真面目な表情。
遠くを見ながら跳んだ方がいいと言われたので目印になるように僕が跳び箱から5メートルくらい離れたところに立ってみた。
正面からみると跳ぶ姿勢も綺麗だし、跳べそうなんだよな。

「あー、惜しい。あと3センチだよ」なんて声を掛けた直後。
娘が跳び箱を跳び越えた。
そのときの娘の嬉しそうな顔。ハイタッチして2人で喜んだ。

感覚を忘れないうちにもう一回跳んでみようってことでやってみたら、やっぱりちゃんと跳べてその後も一度も失敗しなかった。

ちょっと厳しいか?なんて思ってからまだ15分しか経ってないんだけどな。
子どもの成長はすさまじい。この短時間で苦手を二個も克服しちゃったよ。

娘が跳び箱の3段を跳べたっていう些細な、だけどわが家にとってはとても大切なできごとの話。


こうやって娘の感じている大きな穴が、少しずつでも小さくなっていけばいいなと思う。

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