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noteを始めて4年が経った

土曜出勤がたまにある。
その日も土曜出勤の日で5時に目を覚ました。そんなに早く起きる必要はないのだが、読んでいる小説が残り少しというところまできていて仕事に行く前に読み切ってしまいたかったのだ。
読んでいるのは川上未映子さんの「黄色い家」。本屋大賞で6位だったものだ。

余談だが、このまえ図書館から帰ってきた妻が「この人好きだったよね?」と言って「恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ」を渡してきた。
へー、こんなの出してるんだ。知らなかった。と思いながら作者の名前を見ると川上弘美さんだった。
惜しい。川上違い。
でも、せっかくだからと読んでみたら、主人公が60歳くらいの女性で、その年代の人の生活や考え方を垣間見ることができて面白かった。妻さんありがとう。

6時頃に娘が起きてきた。子どもあるあるで学校の日は何度起こしても全然起きてこないのに休みの日は早起きだ。「ポケモン観る」と言ってポケモンのアニメを観始めた。
アニメの音にも負けず読み進めて6時半頃やっと読み終えた。600ページ。長かった。

娘はコーンフレーク、僕は納豆ご飯を食べた。その後、仕事の支度をして玄関を開けると雨が降っていた。嘘ぉ、自転車で行こうと思っていたのに。
歩いていくと35分くらいかかるのだが、このときすでに7時28分。普通に行くと遅刻だ。

早足で会社に向かった。歩きながら黄色い家のことを考えた。歩いていると脳内で、土曜日だしもう休んじゃえば?と誰かが囁いた。なんて魅力的な提案。

それでも歩を進めると会社に着いた。7時58分。間に合った。早足なら30分で着くことがわかった。今後もし自転車で行くつもりで雨だったときでも会社に間に合うのがわかったのはちょっとした収穫だった。


仕事が終わって帰り道はnoteのことを考えた。少し前にnoteを始めて4周年の通知がきていた。といっても最初の記事を書いたのはnoteを始めて半年後のことだった。
最初の記事は、妻が子どもの寝かしつけをしているときに子守り唄がわりにYOASOBIの「夜に駆ける」を歌っていて、いやいやそれじゃ眠るどころか駆け出しちゃうじゃん!というような記事だった。
子育て記事にかこつけて妻のことを書くあたり今とスタンスがまったく変わっていない。我ながらあまりのブレなさに笑ってしまう。
ただ、妻の話って現実ではなかなかする機会がないのでこうやってnoteという場があって本当に良かったと思っている。

一時期、読んでくれる人のことを考えてもう少しためになることも書いた方がいいんじゃないかと思い(あと単純にその方がもっとスキを貰えるんじゃないかとも思い)書いてみたりもしたけど上手く書けなくて、結局普段の生活の中で自分が面白いと感じたことしか書いていない。それでもスキをくれたりコメントもしてくださる方には本当に感謝しかない。


家に帰ると妻が図書館で知念実希人さんの「放課後ミステリークラブ」を借りてきてくれていた。これも本屋大賞のノミネート作品だ。さすが妻さん、僕のことがよくわかってる。作者の他の作品も読んだことがあるし2022年に本屋大賞にノミネートされた作品も読んだ。
そんな話を興奮気味にすると妻が申し訳なさそうに「いや、小学生でも読めるらしくて○○(娘)にいいかと思って借りてきたんだよ」と言った。

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