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旅行日記①モンゴル🇲🇳-テレルジ国立公園をめぐる-

夏休みが終わって1週間。
モンゴルが恋しくてたまりません。。。。。

ウランバートルの中心部から離れるにつれ、ゲルが増えていきます。家を借りるより、ゲルに住んだ方が安いから、と郊外にゲルを建てるのだそう。首都ウランバートルには人口が集中しているにも関わらず、平均月給は約7万円、アパートの平均家賃も7万円。共働き家庭が多いこと、貧富の差が生まれてしまうことなどの人口爆発による社会問題…この光景から一気に繋がりました。

ウランバートル郊外。山の麓にはゲルが立ち並びます。


徐々に、のんびりとした草原地帯に入っていきます。馬や牛、羊たちが草をはみ、たまに道路で寝そべってクラクションに飛び起き、ぞろぞろと大移動をする様子に、時間の流れを忘れてしまうかのようなのどかさを感じます。


最初に、チンギス=ハーン像テーマパークへ。
草原にギラギラと立つチンギスハーン。モンゴルに来たなら、挨拶はしておくべき!と思いましたが、草原に似つかわしくないギラギラした像はかなり衝撃的でした。

ギラギラ✨チンギスハーン。中国を向いているそうです
馬の背中部分が展望台になっています。


彼が埋葬された場所は未発見。どうやら彼は死後鳥葬され、鳥葬に携わった生者は全員殉死したのではないか、というのがモンゴルでの主説らしいのです。

地下博物館の展示物は馬具がメイン。
世界史上稀に見る大帝国となった遊牧民国家・元ですが、そもそも遊牧民はどんな暮らしをしていたのか、遊牧民の文化とは何なのか、あまりよく知らなかったので凄く面白かったです。


日本史の教科書でもよく知られているチンギス、オゴタイ、フビライの肖像、あれは想像画だと初めて知りました。言われてみれば、みんな髭と髪隠したらおんなじに見えます…。
(日本の徳川将軍も、足利将軍も、おんなじに見えると言えば見えるのですが…笑)


次にテレルジ国立公園にある、チベット仏教の修業の地・アリア(ヤ)バル寺院へ。
モンゴルは、人口の約8割がチベット仏教を信仰しているそうです。社会主義時代に信仰の統制がありましたが、今では寺院もたくさん立っており、信仰が守られています。

寺院までが遠い…
上に行くほど、階段の横幅が狭くなっています


煩悩の数である108段の階段を上る、とは聞いていましたが、その1段目に行くまでが軽いハイキング。
道端には小さな花がたくさん。1500mの高地であるため、8月末でもエーデルワイスを見ることができました。小学生の時、リコーダーのテストの課題曲が「エーデルワイス」でしたが、ホンモノを見るのは初めてで感動しました。

エーデルワイス


底がいつ抜けてもおかしくないグラグラの吊り橋を渡ってから、ようやく修業の階段。景色がいいため、ウェディングフォトの撮影をしていました。モンゴルでは、お嫁さんは白ドレス、その友人や親族の未婚女性は赤いドレスを着るそうで、草原にドレスはかなり印象的でした。

世界旅行に行くなら、その土地の宗教を学びたい、と私は思っています。チベット仏教は、日本の仏教とはかなり違いがあり、新鮮でした。

寺院の入り口上部に掲げられた四神


作法に則り右足からお堂に入ると、少し甘いお香の香りが鼻をくすぐる祭壇が。仏像とともにダライ・ラマの写真が所狭しと並んでいました。手を合わせてお辞儀する際、祭壇の机におでこをコツンとあてるというお参りの仕方。賽銭はお札なら何でもいいそうです。お参りした後、退室する際は必ず後ろ向きで左足から出ます。…教えてもらわないと分からないなぁ。

正しい参拝方法って、難しいですよね。神社やお寺では、外国人が悩んでいたら教えてあげたり、正しいやり方を見せたりするようにしていますが、これからも続けようと思いました🙏

マニ車はカラフルで、これを回すだけで読経一回と同じご利益…とは何とありがたいことか。しっかり回してきました笑


チベット仏教は寺院が山岳にあるイメージで、日本でいうところの密教を想像していました。しかし同じ仏教でも、現在の信仰の形に至るまでには、それぞれ異なる過程や背景があるのだと実感しました。
とはいえ「108の煩悩」といったよく知る仏教の考え方、「信仰」という意味では何の差異もないと知ることのできた、貴重な体験でした。

その後、地域住民の信仰対象にもなっている「亀岩」を見に行きました。
バスに路駐して観に行くスタイルの観光地ですが、すぐ横にはsouvenir shopゲルとコンビニがあり、観光産業の発展とその是非について考えさせられます🤔

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