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任地に来て3ヶ月でいじられキャラになっている件

パラグアイで活動を行っているumeです。
活動地に来て3ヶ月、パラグアイに来て4ヶ月が経ったので活動についてまとめていこうと思います。


3ヶ月間で行ったこと

活動地での日々の診療

普段は、CPと一緒に患者のリハビリを行っています。
1ヶ月の振り返りの時に、週4しか活動がないと記載していましたが、現在も変わらず。とりあえず活動地に行って、事務員さんとmateかterere(マテ茶)を回しのみしながら話したり、資料作成したりして過ごしています。
具体的なことは3ヶ月の感想の現状(活動面)に記載しています。

Feriaで健康体操

1日でスクワット200回くらいした🫢

医療部会の中で、看護師さんがこれまでferiaや医療施設で無料のmedical checkをされてきたということで、今回は理学療法士として、健康体操の指導を行いました。
パラグアイ人はBMI25≦は50%以上を超えています。60%に近づきそう。
運動が嫌いなパラグアイ人はとても多いです。
そのため簡単にできる運動を一緒に行いました。
10回ではあはあしていました。本当に心配!
糖尿病で下肢切断になる患者も多いので、またどこかのタイミングで生活習慣予防の講習会等ができたらと考えています。

3ヶ月の感想と現状

生活面について

生活は慣れてきました。
昼・夜ごはんはホームステイ先にお願いしています。
Come más! (もっと食べな!)と毎回言われますが、そんな食べれない。
まだ毎日日本食を食べたくてしょうがない!とはなりませんが、ホームステイのファミリーが日本食が好きなので時々一緒に作っています。

そんな中、5月前半は、食当たりにより1週間の体調不良から、その流れでややメンタルも落ち込んでいました。
今考えればなんでこんなことを悩んでいたの?という感じですが、、、
2年間もあれば悩むことは何回かあるでしょう。できれば活動で悩みたい笑
メンタルコントロールをして、普通?に過ごしています。

活動面について

こちらが今回のメインです。

インスタにはパラグアイの同僚や友達もフォローしているので、ポジティブなことしか正直書いていません。
こちらに思っていることを書きたいと思います。

最初は、私がスペイン語が全然話せなかったのと、スペイン語の医療用語が全然分からなかった(今も知らない単語はたくさんあります)ので、CPはたくさん教えてくれました。
その優しさから、意外とパラグアイのリハビリは水準高いのかもと思っていました。

ある時から、疑問に思うことが

・SOAPのO(Object)ができてない!
・最終ゴールは全て歩行と階段
・家族や親戚が手伝うから、自立レベルが上がらない

と思うようになりました。

SOAPとはS(Subjective:主訴)、O(Object:検査初見)、A(Assessment:評価)、P(Plan:治療・計画)の頭文字で、医療や介護でカルテ記載する時に使用します。
PDCAサイクルのような感じです。

こちらでは初回の介入時に、頭部、体幹、上下肢、歩行という大きな項目で現状を記載しています。
そして全患者のゴールは歩けたら、階段が上れたらOK!!!
ROM(関節可動域の検査)、MMT(筋力の検査)のザ王道的な検査や疾患別の検査はもちろんしないので、何筋の筋力低下があるかや、可動域制限の因子は何か、前回からどの程度変化しているのかなどは分かっていません。

起居動作も注目してないので、「この人自分で起きれないから手伝ってあげて」と言われますが、口頭指示すれば自分で起きれることもしばしば笑
ADL(日常生活動作)練習をしているところを見たことがありません。

こちらは家族や親戚が一緒に住んでいたりと、基本的には助け合いの文化があります。
Que pena!、Pobrecito! とよく聞きます。
どちらも「かわいそうに」という意味で、障害があるんだから自分でしなくていいのよ〜という感じです。
そのため、自分がしなくても誰かが手伝ってくれます。
助け合いの文化は素敵だと思いますが、過干渉かなとも思います。
自立できる人も自立できていない。

日本は老老介護や独居が多いですし、介護の負担をなくすためにも自分で動作ができるように練習します。
自分のことは自分でしたいですよね。

こちらに来て時々、自立した方がいいと思うのは自分のエゴなのかなと思うこともありますが、なぜ自立することが大切なのかを伝えていきたいと思います。

リハビリに関しては、即時効果を出すように意識してやっています。
理由は、「俺がやっても痛いっていうだけなのに、なんでこんなに良くなるの?」と言ってくれて、なぜ改善するのかを聞いてくれるからです。
CPは興味を持って聞いてくれるので嬉しいです。
当本人達も、どの疾患にも同じことをしているという自覚はあるみたいで、学校では教えてくれないと言ってました。人のせいにするな!笑
この流れで、SOAPの使用や、ゴール設定の考え方を伝えていきたいです。

そして、私の活動要望の中に日本のリハビリの技術を伝えるとありますが、日本のガイドラインよりも、体型的や環境的にもアメリカのガイドラインのを伝えて行ったほうがよさそうだなとも思っています。
これは、今後もう少し考えていこうと思います。

1ヶ月では気づかなかったことを色々書いてしまいましたが、
全体しかみていなかったり、全員に同じ内容をしていたり、非効率なやり方をしていたりするのだと思います。
もう少し細かな箇所を見ていけばさらに改善していくと思う!
それは理学療法士にとっても患者にとってもwin winですよね。

小児に関して、私は日本で経験はないので、CPからたくさん学んでいます。
3ヶ月も経てば、0歳児の歩けなかった子供が歩けるようになったり、歩行器歩行だった子供が少し独歩ができるようになったりと、子供達の成長がみられることはとても嬉しいです☺️

最近は担当患者を持ち始めたので、カルテも自分で記載し始めました。
これがまあ大変。
まず紙カルテなので、とても達筆な筆記体の解読から始まります😂
たまにMRIなどパソコンで打ち込んだ診断書が挟んであって、嬉しい!!
よくをいえばCTやMRIがみたい、、、
日本の診療情報や検査結果や画像など全てが詰まった電子カルテはもう最高でした!!
今は翻訳機を使いながら、必死に手で書いています。

タイトルにある通り、
私が真剣にリハビリしていたりカルテを書いたりしていると、その横でCPが爆笑しながら私の写真撮って、Whats appの活動地のグループに載せられます。
その写真をJefeや事務員さんたちが笑うか褒めてくれます。ありがたい。
CPの二人はややおじさんなので、冗談多めです。時々本当なのか冗談なのか分からない。それを信じてまた爆笑される。
こんないじられながらの生活を送っています。
なんだかんだ楽しく過ごしています。

3ヶ月経って思うこと

・細かな箇所が気になってきた
・小児は意外と楽しい
・いじられキャラになっている?

今後について

・検査や評価をする流れを作りたい
・カルテを翻訳機を使わずにある程度書けるようになりたい

後は今回記載していない今後の予定がありますが、活動計画書が完成したらまた書こうかな〜と思います。

【追記】
3ヶ月オリエンテーションで、スペイン語で面談をする機会がありました。
自分の話をするのはまだマシでしたが、活動地について客観的に話すのは難しかった!!!
スペイン語もっと頑張らないと再認識する機会になりました。

長々と書いてしましました。
帰国時にはCPや私自身が今持っている1の知識を何倍にもできるような活動をしたいです。

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