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梅の繁忙期が終わる。

秋間梅林で梅栽培をスタートさせて、4年目を迎えた。

秋間梅林の中で畑を3つ持っているけれど、すべての畑を栽培期間中農薬、化学肥料不使用で行っている。

なぜか。

それは農薬散布に不自然を感じるからだ。

梅がどうしたら育つか。どうやったら梅に傷がつかないか。どうやったら病気にならないのか。まずはその根本を考えなければ永久的に、継続した農業はできない。

人間で例えてみるならば、突発的な事故による怪我などを防ぐことは難しいけれど、健康な体を維持するために毎日自分の体を薬漬けにするのだろうか。まずは日々の不摂生を減らし、健康な食事、運動などを実施する基礎的な部分を大切にしなければならないと思う。

梅もそうだと思う。土づくり、枝の剪定ができていなければ、いくら強烈に薬を浴びるようにかけても難しい。土がやせてしまっていたり、肥料が過多になっていたら、それは意味がないことで。枝の剪定ができていなければ、日も陰り、枝にこすれ、病気や傷を生むことになる。

それらをすべて「薬散布が行き届いていないせい」にしないでほしい。

見直さなければならない部分がたくさんあるのに、それを薬でカバーするのには限界がある。薬をかけ続ければ耐性だって出てきてしまう。ずっとずっと負の連鎖。お金もかかる。私はそこをきちんと見直していきたい。

秋間梅林をオーガニックに。農薬や化学肥料を使わない自然の恵みそのものに。きちんと手入れをしたきれいな梅園に。

これからの10年が勝負。

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