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始まりの空も明日の空も。Liellaリリースイベント〜虹ヶ咲3rd Live感想。

2021年ゴールデンウィーク、ラブライブ!シリーズで2連続でイベントが続いた。全く別のコンテンツが近い日程でイベント続きになることは何度かあったが、ラブライブ !内でこんなことになる日が来ようとは。気持ちの入れ替えが出来なくてアーカイブ観る時間がとれなくて時間が奪われていく~。なのでこの2つのイベントの話は1つにまとめた

Liella! デビューシングルリリースイベント「始まりはみんなの空」

まぁこれを見てほしい。リリースイベント一発目の映像、つまり彼女たちが世の中へ初めて披露した「始まりは君の空」だ。

……仕上がり度高すぎでは?と1曲目からの感想
ジャケットを脱ぎ捨てるのはMVで見ていたから想像通りとはいえやはり感動もひとしお。まさかの全曲披露した後のアカペラで「始まりは君の空」歌唱が始まるなどとは予想だにしていなかった。その数日後のシブヤノオトでのテレビでの披露という爆速スピードでのテレビデビューも堂々したものだった。隣に登坂広臣がいて笑ったけれども。

トークパートは目新しい内容は無いものの先輩たちもこんな感じだったなぁと思っていたらオーディション映像、もう流すのか!?あと2年くらい温めてNHKあたりで流すつもりなんじゃないの!?という驚き(なんていうかテロップもNHK感あった)。

今のうちに自分のスーパースターへの率直な気持ちを残しておくとするなら、はじめまして自己紹介動画のかのんの声のハスキーさに驚いたり、MV2番の千砂都のブレイクダンスに心奪われたり、ペイトンさんの着物着たアイコンがめちゃめちゃタイプだなとなっている。お嬢様と思いきやボケたがりの青山さんは化けるだろうなという確信がある。Liyuuさんは天然というよりは日本のノリに「?」となっているのが初々しいような、見てて色んな気持ちが去来してしまう。そんな彼女たちがどうキャラクターへと変貌を遂げていくのか、今から楽しみである。

伊達さゆり「あとでDVDとして欲しい。Blu-ray DISCとして欲しい」
Liella! 突撃ロケinよみうりランドPart.5より

上記の一枚絵が動き出したテイザーPV、ラジオやバラエティ動画のyou tubeで絞っての配信、リリースイベントで「私のSymphony観客席から歌いだすという演出、「始まりは君の空」の映像公開など、Aqours、虹ヶ咲で培ったこれまでのノウハウの積み重ねの放出をスーパースター!!のコンテンツ展開の端々から感じる。

ただ、観客席から歌いだすという「私を叶える物語」を体現するような演出も相まって「私のSymphony」というスーパースターを象徴することになりそうな名曲がiTunes配信やサブスクで聴けないのはいただけないなぁというのもまた正直なところ。なんとか…ならないものか?いやまぁ買えばいいんだけれども。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 3rd Live! School Idol Festival ~夢の始まり~

まずは無事に開催出来たことに感謝の言葉を述べたい。そして個人的な反省としてはAqoursのつま恋が中止になってしまったこともあり、ライブ前日になっても開催の是非を疑ってしまいday2は現地だったというのにライブギリギリまであまり気持ちを作れなかったことだ。

ライブの感想を述べるとライブタイトル通りアニメ13話で開催された"スクールアイドルフェスティバルの追体験"というなものを感じた。
ラブライブ !のライブを何度か経験すればよくもわるくも慣れが生まれる。「あ、この後MC入るかな」とか「今回のライブの肝はこの曲だからアニメ映像流して着替えのタイミング入れるだろうな」というのが流石に分かってくるのだが、アニガサキの肝は9人の新曲9曲と言っても良くそれをどう魅せていくのかという問い(私は『CHASE!』『Dream with you』のアニメパート挟む流れからアニメ曲と1stアルバムの2曲にアニメパート挟んでダレ過ぎないようにするかな?と思っていた。)
だが『Dream with you』からMC無し、アニメ映像挟まずソロ9曲というボスラッシュのような構成でぶつけて来た。それはまさにアニメ13話で開催されたスクールアイドルフェスティバルさながらで、「まさにフェス!あのお祭りに!自分も参加している!最高ー!!」という気持ちになった。

衣装は虹色passionsの白を基調とした正装感ある統一された衣装はMIRAI TICKETを思い出しとてもすき。これはほかの衣装にも言えるのだが、本来ソロのバラバラの衣装をまとう彼女たちが同じ衣装をまとうのがめっちゃ良いと思う。ソロ衣装はパンフレットにも載せられず完全なサプライズとして髪を染めて完璧な近江彼方として顕現した鬼頭明里さん、DIVE!にのせつ菜に寄せメッシュを入れて登場した楠木ともりさんは自身が経験したラブライブ !のライブの中でもキャラクターとしての完成度が1.2位を争えるレベルで高い。

何曲か感想を抜粋する。

『Dream with you〜Awakening Promise』大西亜玖璃さんの身体は1つなのに2曲の間で歩夢の成長した姿を表現出来るのは流石としか言えない。最初のブレスからアカペラが良すぎて狂う。1st liveの未熟だけど精一杯歌う姿に歩夢との究極なほどにシンクロを感じていた私はたった1時間で精一杯歌う姿と成長した姿を見せられて成長したな…と腕組み幼馴染面と感じた。

『CHASE!』「やっぱこれだよね〜」となるが、その安心感にそれだけ長くやってきたのだなと感動する。その爆発するようなすまじさは、会場の、配信の全員に高咲侑が感じたトキメキを与えたはずた。配信ではアニメの映像を挟むので分からなかったがメインステージの階段から降りてきているものだと思っていたら、床からスッ……と現れ会場を熱気で包み床へスゥーーと消えていく楠木ともりさんを見た。

『Vivid World』開幕特大スモークとともに現れた果林は良い意味でこれまでの彼方の幻想的な「Butterfly」、しずくのこちらの息も止まりそうなほど魅せられる「Solitude Rain」の余韻を吹き飛ばすほどにカッコ良い。

『NEO SKY, NEO MAP!』は正直もう音源を聴きすぎたのとAqours先輩の影響もあり、イントロで「本日は本当にありがとうございました!」のMCの幻聴が聴こえるほどに聴き込んだのだが、矢野妃菜喜さんもステージに立ちEDの再現をした2回目で完全に頭が真っ白になった。

day.1の『無敵級ビリーバー』入れるとしてもセトリの構成的にどこに入るか分からなさすぎるし、2ndのこともあって、かつての「想いよひとつになれ」のように半ば封印されたものだと思っていた。だが結果的に念願の有観客でのリベンジというカタチで披露された。思えばこれはアニメ時空での最初に公開された曲。やらないわけがなかった。

特別枠:完全に不意打ちのday2アンコールでの2ndアルバムメドレーで『My Own Fairy-Tale』のトロッコが動く中、ステージの右奥にコートを着た何者かのシルエットを確認した時、死を覚悟した。Blu-rayで出るまであの光景を網膜に焼き付けておこうと思う。ありがとう、オードリー

MCでメンバーで相当キャリアを積んでいる久保田未夢さんが誰よりも先に「次はこのドームを満員にしたい」という言葉を語ったり、大西亜玖璃さんが「東京ドームにも立ちたいし、紅白歌合戦にも出たい!」というどでかい目標を立ち上げてくれたところを観てこのグループが踏み出す道の先を観ていきたいと思った。

今回のライブが終わった時、いつもとは違う充実感があった。この充足感はなんなのだろうか。
そもそもライブが無事開催出来たから来るものなのか、矢野妃菜喜さんの震えながらピアノを引く姿にいつかを思い出し震えを覚えたからか、そもそもこの作品がアニメの予定がなかったことを考えると、存在しないライブとなった可能性もあったという情緒の乱れからくるものなのか。GWの始まりにNHKで放送していた『劇場版ラブライブ!School idol movie』を観てあの映画で語られたこれからのスクールアイドルの物語に味わえている実感に重みを感じるからなのか。Liellaという後輩が生まれ、3年半も活動し、先輩としての貫禄が生まれてきたことをより感じるからなのか。

たぶんこのどれもあると思うのだが、幕間ドラマの幾千幾万といるあなたから生まれた高咲侑の同じあなたである我々へ語りかけてきた言葉を反芻してしまうからかもしれない。

「夢を追いかけている人を応援したい。応援すると楽しい。もっともっと応援したい。そんな風に思っていたら、いつの間にか私にも夢が産まれていました。今はまだ小さな夢を大事に育てていきたい。その夢を抱いてもっともっと毎日ときめいていたい。私と同じ、スクールアイドルが大好きでたまらないあなたも、ときめいて行こう!一緒に!」

あなたから生まれた高咲侑が1人の夢を持った存在として巣立っていきそんな侑から"あなた"という言葉が出てきたこと。だが「一緒に!」語りかけてきたことにそれでもどこまでも"あなた"であることを忘れない彼女が2nd seasonで何を見せてくれるのか。でもなんでも叶えられるような気がする。彼女たちならば。

余談:
毎度ライブの余韻をぶち壊す地獄のメットライフドームの帰りの電車は収容人数50%+40分以上規制退場を行っていたので30分後に駅前に戻ったというのに、かつてのライブ終わりの混雑が嘘のようにすいていた。電車も奥まで行けば座れるほど。シャッフルフェスティバルやSaint snowの1st liveでの規制退場の経験を積んだ功績もでかいと思う。もう「ありがとうメットライフドーム。もう来たくありません」と口が裂けても言えない。メットライフドームと無事に和解を果たしたのであった。

虹ヶ咲、Liellaが無事に終えることができた中、唯一やはり心の棘として残ってしまうのは今回のつま恋が中止になり1年以上有観客でワンマンを行えていないAqoursのことだ。ラブライブ!にとってライブというのは儀式みたいなものだと思っている。それはライブでこれからの展開の発表を行うという面もあるが、これまでのアニメや生放送や積み重ねの全てをぶつけるのがライブで、そのライブで得たものをこれからの展開へ還元していくからだ。
だから虹ヶ咲は人数は絞ったものの無事ライブを行えて良かったと本当に思っているし、Liella!は無観客でも決行した。虹ヶ咲、Liellaが活動が次第に大きくなっているからこそ、Aqoursたちのライブを生で観て実家のような安心感を感じ取りたいという欲が出て来てしまう。オタクの業。


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