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イチロー あまり知られていない幻の前人未到記録 その阻んだものは・・・_ 20160619函館スプリントS

2016年6月16日、米メジャーリーグ・マーリンズのイチローがパドレス戦でピート・ローズの持つMLB通算最多安打記録4256安打を抜く4257安打となりMLB、NPBの通算安打でMLB最多安打記録を更新した。

その記録に当のローズ氏は「次は高校時代に放った安打もカウントし始めるのではないか」など、嫌味をチクリ。どうやら、イチロー選手が日本プロ野球で放った1278本の安打を認めたくないらしい。

大人げない発言で、はからずもローズ氏の器の小ささを露呈してしまったが、このような人間もまた多いのも事実。米生活が長いイチローもそんなことは百も承知。今度はメジャーだけでローズの記録を抜こうじゃないか!

ところでそんなイチローにもあまり知られていない前人未到記録への挑戦があった。


「一日10安打」


マリナーズ時代の2004年8月3日オリオールズとのダブルヘッダー戦。

結果は下表でご覧のとおり第一試合5打数5安打、第二試合1打数1安打。

つまり「一日6安打」だった。

 前日の夕刊紙の見出しに「10打数10安打!」または「10-10!」だったか「一日10安打」というのがあったかに記憶している。

絶好調イチローの前人未到の「一日10安打10割」をやってのけそうだ、との記事だった。

すると第一試合を5打数5安打とあっさり半分を達成。信じられない記録が目の前にやってきた。

本当にやるんじゃないか!?

私はワクワクしながら経過を見張った。


ところが・・・。


第二試合はベンチスタート???

7回に代走として途中出場。その後打席が回ってきて、投手強襲安打で結局1打数1安打。

「一日10安打」の夢ははかなくも崩れ去った。


それにしても悔しい。

自ら力及ばずの5打数0安打であったなら納得した。

しかしなぜ戦わずしてそのチャンス自体を摘み取ったのか?


「敵は内にあり」


私はこの時の監督ボブ・メルビンがなんらかの人種差別を行ったのではないかと仮説を立てている。あくまでも私見だが。

つまり冒頭のローズ氏ではないが、米国で黄色人種が記録を作るのを心から喜べない人間が多いということ。そのひとりがなんとイチローの監督であったという悲運。


その仮説の理由は以下の通り。

メルビン監督はイチローのメジャー1年目に地区優勝を果たしたルー・ピネラ監督から引き継いで2年目。

結局この年、99敗して最下位で解任されているように、シーズン通してダメダメだった。

8月3日のこの日のダブルヘッダーも2連敗。

そんな中、孤軍奮闘していたのがイチローだ。

7月までの累積打率は.346。7月だけでも.432とチームの不調と反比例するように成績は上り調子。

さらに8月に入り上記の表にもあるように4日間で14安打と手が付けられない。

そんな不調のチームに欠かせない絶好調のイチローをなぜダブルヘッダー第二試合目の先発に使わなかったのか。

メルビン監督は公式サイトで "Ichiro won't be playing in the second game. He's scuffling a little. He has the flu,  I think. I don't think he slept at all last night."「イチローはナイトゲームには出ないよ。彼は風邪で苦しんでいたみたいだ。 昨晩は全く眠れなかったんじゃないかな」と述べている。

イチローは今日(第一試合)5打数5安打で.354と、一躍ア・リーグの首位打者に名乗りをあげた。

それを受けてメルビン監督は"Maybe Ichiro should be ill more often. "「だったら、イチローはもっと頻繁に風邪をひくべきだ」とジョークで返している。


しかし試合後イチローは「Flu? What flu? (風邪?俺が風邪?)」とインタビューで答えている。


つまりイチローは意に反して休養を余儀なくされていたのだ。

メジャーリーグでは主軸を休養させる場合、一試合まるごと休養させるのが一般的だ。途中から代走で出てくるなどあまりない。これでは休養ではなくなってしまう。


また、ルーチンワークでリスペクトされるイチロー。

本人が答えているように当然自己管理の怠らない、けがも少ないイチローが風邪を引く可能性は低い。

百歩譲って、もし風邪であっても責任感の強いイチローが、低迷しているチームをそっちのけで休むはずがない。

千歩譲って、メルビン監督が言うように「彼は風邪で苦しんでいたみたいだ。 昨晩は全く眠れなかったんじゃないかな」ということが本当なら、当日一日、つまり第一試合も休養させていたはずであろう。

一日休養、あるいは第一試合5安打を確認し第二試合も大丈夫と先発させるのが監督として普通なのではないか。


そのいずれでもなかった。

そしてやる気満々だったイチローの反応。

この状況は私にとって解せない。腑に落ちない。

そこに人種差別という仮説を立てざるを得なかったのだ。


その後、メルビン監督について調べてみたが、これといった確証を持てる材料はなかった。

現在でもイチローはメルビン監督と交流もあるらしいので、真偽は定かではない。

しかし、イチローの活躍に眉をひそめる米国人は多くいるし、その記録にビビったのがなんと身内の人間、監督だったというのは悲運であり残念だがあり得る話ではある。

ちなみにその後イチローはヤンキース時代、2012年9月19日のブルージェイズ戦ダブルヘッダーで「4打数3安打、4打数4安打」の「一日7安打」をやってのけている。


さて、本日は函館スプリントS。


函館競馬が今週から開催。

函館競馬を見るたびに夏が来たと思う競馬ファンは多かろう。

そんな私も季節の変わり目を函館競馬場に感じるオタクである。


さて、メジャーは野球界だけではない。

競馬の種牡馬にはダイワメジャーがいる。

ここ函館スプリントSではダイワメジャーの子供ソルヴェイグを狙ってみたい。


開幕週のきれいな馬場は内枠有利というのはオタクたちの常識。

そしてオタクでもわかることは当然騎手達もわかりきっている。

そこで競馬にいって最後の直線では馬が内枠に殺到して交通渋滞が起きることも散見される。昨年もそうだった(3連複20万円はゲットしたものの3連単94万円は逃した!)。

心理戦だ。

ゆえにここはあえて大外のソルヴェイグの2着3着のツッコミを予想する。

直線出るに出られずもがいている内側の有力馬たちを尻目に軽量50kソルヴェイグの丸田騎手が大外からすっ飛んでくる。

- 敵は内にあり -


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