Midnight Bloodline 創作大賞2024 漫画原作部門 第3話
第3話 アークゴブリンキング
見た目は普通のイノシシと変わらないが、異常に発達した牙と毛が殺気を感じさせてた。
猛ダッシュで突進してきて、真帆が攻撃された。
「真帆!大丈夫?星3のアークイノシシだわ!ここは、危険だから、私が前に出て戦うわ。真帆は後ろからサポートしてくれる?」
「はい、かすり傷です!大丈夫です!サポートします。」
真帆は無事回避できて、幸い洞窟だったので回復していた。
使い魔リゼルも使えると思い変化を解除した。
洞窟の外に出たアークイノシシは、サラが錬金術でゴールドブレットを創造し、拳銃に装填して撃った。
真帆が使い魔リゼルでサポートした。
「リゼル、風魔疾風陣」
ゴールドブレッドを強化し、追撃弾に変えてアークイノシシに5発当てた。
二人の連携は完璧だった。サラは急いで真帆の元へ駆け寄った。
「あんた、朝から本当に大丈夫なの?心配させないでよ!」
サラは、泣きそうになりながら真帆の心配をしてくれた。
「サラさん、ありがとうございます。ここの洞窟のおかげで血族の力が使えましたので回復できました。」
サラは、安心したらお腹が空いてきた。
「ここで休むのにちょうど良いわ!それにもうお腹がペコペコだから、ちょうどいいイノシシも手に入ったし、料理を作ってみるわ。」
彼女たち、勝利を収め、イノシシ料理を食べて休憩した。その後、再び旅を続けることにした。
そして、シタフィム本部の街ミルドに到着し、サラは入り口で真帆を紹介した。
正式な手続きを済ませ、ようやく中に入ることができた。
ミルドは人々が自由に暮らし、緑豊かな自然が広がる美しい街だった。
そして、街の中心にはシタフィム本部があり、彼女たちは、まず武器屋で真帆の適性検査を受けることにした。
真帆は武器屋で適性検査を受けました。
弓、剣、槍、斧、銃など、多くの武器を扱えると判断され、すぐに戦闘に参加することができると診断された。
その時、サラが言った。
「真帆、あんたもしかすると、魔法を使えるかもしれないわ」
魔法と聞いて、真帆は思わず息を飲む
「魔法…本当に?」
サラは頷き、真剣な表情で言った。
「そうよ。魔法は全ての人に使えるわけではないけれど、生まれつき魔力が高い人は使うことができるの。魔力が強ければ強いほど、使える魔法も多くなるわ。」
「でも、私は小さい頃から魔法の詠唱をしていましたが、一度も成功したことがありません。」
「バカ!魔法杖を持ってなかったからよ!」
「魔法杖!?店長すぐに買います!」
真帆は店長に即決して魔法杖を購入した!これにより真帆は目を輝かせて今まで読んできた本で、空を飛ぶための魔法や、攻撃魔法、動物と話す魔法など、さまざまな魔法を使えるようになり夢だったと大喜びした。
そして、適性検査を終えた真帆たちは、シタフィム本部に向かうことにした。
到着後、サラが真帆をリーダーであるイザベラ・テイラーに紹介した。
「おはよう、イザベラ。紹介するわ、あたしがスカウトした真帆よ!彼女は、アークスライムとアークイノシシを一緒に倒した逸材だわ!使い魔のリゼルはリュックサックに変化してるの。シタフィムに入りたいって言ってるわ。」
イザベラは、自己中心的であり、自分が優れていると信じて、他人を見下すことがあり、部隊メンバーたちには厳しい態度で接することがあった。
彼女の自己中心的な性格から、自分がやらなければならない任務や作業を部下たちに押し付け、自分は指揮をとるだけの立場に留まることが多い。
副リーダーのサラに対しても、自分の立場や意見を押し付けることがあった。
一方で、イザベラは戦略や戦闘技術に長けており、部隊の勝利に尽力するため、その分野に関する豊富な知識や経験を持っている。
イザベラが部隊で指揮をとることで、部隊は成功を収めることができるが、彼女の自己中心的な性格から、部隊メンバーたちが不満やストレスを抱えることもあったが、なにやらイザベラは忙しそうにしていたが真帆のオーラに気づいた。
彼女は真帆の方に目を向けて
「ワッハッハ!アークスライムとアークイノシシを倒したか。おお、新しい魂が入るか!いいねえ、私たちには、多様な人材が必要だからさ。多いに越したことはないからさ!さて、それでは本題だ。今、困ってて急を要する任務があるんだ。なんと、アークゴブリンの地下迷宮が、半月前に出没が確認されて、どうやらあいつらは増殖しまくって日増しに勢力を増してる模様だ。そんなわけで、今回の試練は星4のアークゴブリンの巣を討伐すること。真帆とサラ、一緒に地下迷宮に突撃してきて。ここで負けるようじゃ、セラフィムには向いてないと判断するから、もし勝ったら、そこにある宝石を一つ持って帰ってくれ!準備はいいかい?あ、これ任務の詳細よ。それでは行ってらっしゃい!」
イザベラは真帆のオーラを感じ取り、彼女たちに試練を課すことに決めた。
その試練とは、街から離れた場所にいるアークゴブリンを討伐することだった。
私たちはそのアークゴブリンが潜む地下迷宮に向かった。
イザベラから得た情報によると、この地下迷宮には何十体もの悪魔が潜んでおり、私たちが行う悪魔狩りに最適な場所だと書かれていた。
陽が西に傾き、周囲が暗闇に包まれた。地下迷宮に到着した私たちは、入口前でアークスライムと遭遇した。
サラはこの機会を逃さず、真帆に魔法の特訓を行うことに決めた。
「真帆、アークスライムに挑戦するチャンスよ!魔法を使うには、自分を信じることが大切。自信を持って唱えてみて。そうすると、自然と魔法が発動するわ。慌てずにやってみて!」
真帆はサラの言葉に頷き、自分自身を信じるように意識を集中した。
魔法杖を握りしめ、前につき出して、両手を組み合わせ、目を閉じた。
深呼吸をして、魔法の力を自分の中に集めた。
「はい、私にとってのアークスライムは、魔法の力を試す大きなチャンスだと思っています! 今まで魔法を唱える練習はやってきました。あとは、自分自身に自信を持って打ちます、心配りません!豪華なる火を相手を滅すれ、フレアボム!」
真帆が自信に満ちた表情で魔法を唱えると、黒炎が魔法の杖から繰り出され、アークスライムに直撃して、一瞬で消滅した。
「やりました!成功しました!私、魔法を使えるようになりました!」
真帆は嬉しさのあまり拳を握りしめ、喜びを爆発させた。
サラも、拍手を送りながら
「ふ、ふん。喜びすぎよ!あんたができたからって、特別なことじゃないわよ。でも、まあ、それなりにやれたってことね。一応は褒めてあげるわ。よくやったじゃないの。」
彼女たちは、アークスライムを倒して、地下迷宮に入った。
サラが数十体のオーラを感じ真帆にここからは慎重に奥へ進もうと真帆に伝えた。
その時、アークゴブリンの影が現れ、襲いかかってきた。
アークゴブリンアークゴブリンは、赤い鎧に身を包んだゴブリンのような姿をしており、背中には鋭いトゲが生えていた。
攻撃タイプも入れば、魔法を使ってくる者もいた。
一番厄介だったのはスピードタイプだったが、サラが真帆をカバーしながら、必死にサポートと回復を行い、迷路のように通路を探索した。
途中は、様々なトラップにも遭遇したが、協力してそれらをも突破した。
最下層の扉の前まで来てサラが過去一番震えながら真帆に向かって言った。
「真帆…この先は今までの比じゃないぐらい危険よ…アークゴブリンじゃない敵は一体だけど、このオーラ間違いない。あいつよ!母を殺した星5のアークゴブリンキングだわ」
サラの胸中を理解し、真帆はサラの言葉に驚嘆の表情を浮かべ、しかし決意を固めて言った。
「サラさんの母親を奪い去ったアークゴブリンキングに立ち向かい、私たちができることはただひとつ。その痛みや悲しみを思い出し、戦うことです。もう一歩も引き返すことも逃げるわけにもいきません。立ち向かいましょう!勝ちましょう!」
サラは真帆が自分に対して自信を持って進むように勧め、彼女が自分の能力に疑問を持っていたとしても、決して諦めないように励まされた。
サラは真帆の言葉に感謝し、自分自身に対してもっと強くならなければならないという決意を新たにし、自分の可能性を信じて前に進む勇気を感じた。
「真帆、ありがとう…あーメソメソして情けない!あたし、もう二度とあの日のような悲しみを味わいたくないわ。母を奪った、アークゴブリンキングに、絶対にボコボコにして勝つんだから!行こう!」
ギギギィィィッーーー
二人が巨大な扉を開けると、轟音が鳴り響いた。
その先に現れたのは、身体に邪悪なオーラをまとい、悪魔そのものの姿をした巨人・アークゴブリンキングだった。
彼は目を合わせるなり、畏まることのない笑みを浮かべた。
「人間ト悪魔ノ混血ト、人間……?。面白イ組ミ合ワセダナ。シカシ、我二勝ツコトハデキナイ。我ノ魔力ハ、汝等ノ力以上ダ。ダガ、相手ヲ、シテヤロウ。コノ、アークゴブリンキングノ前デ、力ヲ見セテヤロウ。」
【つづく】
Midnight Bloodline 第1話
Midnight Bloodline 第2話
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