アスペルガーの私は承認欲求が強すぎた話~学生時代に被った不利益の数々…
こんにちは!杉間馬男です。
今回のテーマは”承認欲求”について。
📌承認欲求=認められたい・褒められたい気持ち
人間なら誰しもその気持ちはあり、それが全く満たされなければ自己否定に陥って生きていけなくなります。
我々にとっては必要なので決して悪いものではありませんが、その欲求の程度が強すぎると色々問題になってしまいます。
そして、私のようなアスペルガー・発達障がい者は自己肯定感が低いこともあって、人並みよりも承認欲求が強すぎる傾向があります。
◎自己肯定感の低いアスペルガーが生き続けるためにできること
(自己肯定感の低さに拍車をかけたエピソードを紹介しています。)
https://note.com/umao_sugima/n/n5b14dbcdb3ec
今回はアスペで承認欲求が過度に強い私のエピソードとともに、それがどんな悪い方向になってしまったのか、例を2つ挙げて紹介します。
自分の手柄をアピールしたくなる
私は自分の手柄をひけらかし、周りに『すごい!』と言われることが大好物なんです。
それゆえ、幼少期は『○○できんだ!すごいでしょ!?』とストレートにアピールしていたと思います。
成長するにつれて、さすがに『俺って~なんだ!すごいだろ!』なんていうあからさまなアピールはイヤらしいと分かってきたので、アピールのしかたもだんだん遠回しになってきました。
今思い出せるエピソードをひとつ。
高校入試の時のことです。
受験番号順に着席しテストを受ける方式で、自分のひとつ前の受験番号の男(ヒトシ・仮名)が声をかけてくれました。
そのとき何がキッカケだったかは忘れましたが彼は話しやすい感じで、入学できたときの知り合いができた感じで心強くなりました。
私の中学からは一人だけでしたが、ヒトシは2人で受験に来ていて彼の友達とも合流し、教科の合間の休憩では私を入れた3人でダベっていました。
その中で、中学の定期テストの話になったのです。
その当時はすでに卒業したあとだったので、全部のテストが終わっていました。
そのとき、私の自慢癖が炸裂してしまったんです・・・
私の場合、3年生最後の学年末テストの結果が過去最高でそのときだけクラスでずっとトップだった男を負かしたこともあり、それが自分の中では一番大きな誇りでした。
自慢は嫌われることはその時も分かっていたんですが、大きな誇りだったゆえにブレーキが利かず、言葉がノドから出かかった状態でした。
ストレートな自慢はさすがにNGだったので、『最後のテストは基本的に○点以上あったけど、社会だけ△点台だった。社会ニガテなんだよな~、ダメだ・・・』みたいに、結果の詳細を伝えつつ反省点のほうを強くいう方向で遠回しにアピールしたのです。
話を聞いていた2人は『それ、良いじゃないか!?』とは言ってくれたものの、今思えば表情には軽い曇りが見えた気がしました。
その後私を含めて3人とも無事に入学でき、彼らとは学科は別々でしたが別に嫌がられることはありませんでした。
その頃少なくとも私は彼らのことを友達だと思ってたのですが、今考えてみると”仲良く”はなれていなかったと感じます。
私にとって”仲が良い”の定義は、お互いにイヤな思いを一切させないことだと思っていて、人畜無害な彼は私にとって”良い友達”でした。
しかし後から感じたのですが、本当の意味で”仲が良い”というのは傍からはいじったりけなしたりしているように見えても、それがお互いにキャラとして確立していて、そういうコミュニケーションも受け入れられる関係なんだと気が付きました。
私と受験会場で知り合った彼とは、一切いじったりするなんてことはなくお互いに無難なコミュニケーションばかり。
バッタリ会えば『よぅ!』と声をかけたりかけられたりしますが、そういう面で心のソーシャルディスタンスがあったのでした。
そして話は飛ぶようですが、高校では入学した時から成績だけは学科内でもトップクラス。
その話をヒトシにいつどんな形で話したかは忘れましたが、そのことも彼は知っていました。
おそらく、受験会場で話したテストの成績に始まって高校での成績などとにかく自慢話を小出しにしてしまっていたので、『コイツに対してマイナス発言はマズいだろう…』と察したのかも知れません。
承認欲求が強いヤツだと感づかれた故にいじったりなど仲良くなるコミュニケーションが阻害されてしまったのだと思いました。
そのくせ他人を褒めない・・・
承認欲求が強い、すなわち褒められることが大好物な私は逆に他人を褒めることがなかなかできない。。
というエピソードも思い出したので、ここで紹介しましょう。
中学2年の時の修学旅行でのこと。
とあるキッカケで歌うことが好きになった私は、移動のバスの中は行きも帰りも車内カラオケで歌いまくっていました。
最初はやっぱり、『へぇ~、杉間くん歌うんだ!楽しみ~!』と周囲の反応は絶好調で、それにさらに気を良くしたので調子に乗って何曲も歌っていたらさすがに周りもシラけてきました。
しまいには、業を煮やした同級生に、『杉間くん、もういいよ…』言われる始末。
その一言で調子に乗っていたことに気が付き、同時にかなり恥ずかしかったです。
しかしその時は、私に恥をかかせた同級生に恨みの感情しかありませんでした。
そして、そういわれたらさすがに歌うのをやめざるを得ず、そしたら別の同級生が歌いました。
すると、周囲の反応は自分の時とはうって変わって、
『○○ちゃん、うま~い!』
と大絶賛。
当然私はいい気はしませんでした。
なので、隣の座席に座ってた男と『あそこはこうやって(実際に口ずさみながら)歌うはずだよな。間違ってるよ。』とダメ出し合戦していたのです。
貧しい人が他人にオカネをあげたり貸したりできないのと同じように、承認欲求に満たされない私が他人の承認欲求を満たしてあげることは非常に難しかったんだと感じました。
とはいえ、その時はその男しか聞いていませんでしたが、客観的に聞いたら絶対にイメージは良くありません。
このエピソード以外にも他人を褒めるどころか細かいあら探しをしてばかりで、無意識のうちにこきおろすような発言をしていたと思います。
学生時代は自分が仲が良いと思っていた相手でも、自分がこういう特徴を持っていたのでお互いにホンネで付き合っていた友達はほぼ皆無だったでしょう。
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