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傷ついた片割れの、過去からの救出 ②

(①からの続きです。)

小さな子供たちは嫌な体験をしても、たくさん泣いて、そのあとはスッキリしてまた楽しく遊び始めます。私たちは、嫌な気持ちを感じたら、いつからそれが残るようになったのでしょうか。

幼少期に自分の欲求が満たされない体験をすると、それが心の傷となってその後の人生に影響を与える場合があります。特に親との関係で自分の欲求を満たしてもらえなかった場合は、大人になってからも、その欲求が満たされないまま、無意識にその欲求を満たすために行動してしまうことがあります。

親が厳しくて、自分のやりたいことができなかった。
親が仕事で忙しく家にいなくて、よく話を聞いてもらえなかった。
家の中がいつもギスギスしていて、安心感が感じられなかった。
人それぞれで体験したことは違うでしょう。

その時、小さな子供だった自分が感じていた満たされなかった思いは、
自分自身で解消されていなかったら意識の奥に残っている可能性があります。
普段は深海に沈む感情や記憶も、大きな問題に直面することによって浮上していくることがあります。

その時に、湧き上がってきた、昔感じていた嫌な感情があれば、その感情を認めてあげることが大切です。もしできるならその感情を感じてみます。そして大人になった自分としてその子供の自分に優しく語りあげてみます。

子供のときに体験した嫌なこと、そのときの感情、そこにいた自分。
その自分自身の片割れを、過去に遡ってもう一度向き合うことで、傷ついた自分を救うことができます。もし上手く救出することができたら、今の人生でも自分自身の内面、そして周りの状況にも変化が現れるかもしれません。

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