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映画感想文

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目にした映画の感想をグングン記録していく。
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最近観た韓国映画まとめ

U-NEXTの「リトライキャンペーン」の通知が来た。 以前に契約していた人は、31日間無料で視聴できるということで、 再登録。 邦画に関しては新作も少なかったのだが、 韓国映画でいくつかおもしろそうなものがあった。 どれもダークな系統だが、とてもおもしろかったので紹介。 少女は悪魔を待ちわびて 幼い頃に父親を殺された少女が復讐を果たすといった物語。 序盤に登場した、部屋一面に張り巡らされた黄色の付箋の映像美から物語に引き込まれていった。 幼い依頼人児童虐待の物語で、実話

連合赤軍系の映画とか書籍の感想

最近のマイブームともいえる、連合赤軍「よど号事件」が気になって調べているうちに、 母体の赤軍や連合赤軍のことも気になってきた。 ちなみに「よど号事件」に関心を持った理由は、ちきりんさんのVoicyがきっかけ。 とにかく赤軍関係の記事や映画やYouTubeを見て、 知れば知るほど、好奇心がかきたてられる。 また生前の、当時高校生くらいだった父親が「あさま山荘事件」のテレビ中継を興奮して見ていた、という話をしていたことを覚えている。 酔うと必ず「あさま山荘事件は、テレビでず

映画感想文「シャークネード」シリーズ

この映画を観た理由ゴーデンウィークあたりに、連日テレビ放送していたらしく、嫁が録画していた。 竜巻に乗ったサメが飛んできて、 人に襲いかかったり、 その飛んできたサメをやっつけるという、アクション系ストーリー。 と見せかけての、その実態は非常にバカらしいコメディ映画。 小学生が考えるような展開や演出で、あっけなく人が食べられたり、死んだりする。 スマホのアプリの方がきれいにつくれるんじゃないかというくらいの雑なCGも逆に新鮮。 また、有名映画のワンシーンや、セリフのパロデ

映画感想文「タクシー運転手 約束は海を越えて」

この映画を観た理由NHK BSプレミアムで放送していたのを録画して観た。 2017年公開の韓国映画。 監督はチャン・フン。 「パラサイト」に出演してた、ソン・ガンホ主演ということで、前々から気にはなっていた作品。 この人の存在感、好きです。 1980年の光州事件という実話を基に描いた映画で、原題は「タクシー運転手」。 第90回アカデミー賞外国語映画賞韓国代表作。 自分メモ✅今年観た映画でのTOP3 →今年観た映画のなかでは、「THE CROSSING」に並ぶほど心を揺さ

映画感想文「THE CROSSING〜香港と大陸をまたぐ少女」

「THE CROSSING〜香港と大陸をまたぐ少女」とは 2019年3月中国公開。 2020年11月日本公開。 製作は中国。 日本語の旧タイトルは「過ぎた春」。 香港と深センを越境通学する女子高生ペイ。 2つの場所を毎日行き来しているペイは、引き離された2つの文化の中に生きている。家族生活と友情、上層階級と下層階級、そして普段の日常生活と犯罪間を行き来する彼女の、命の危険と生計を維持する苦労、世界の若者が直面する道徳的な問題に立ち向かう様子が本作では表現されている。2年間の

映画感想文「空飛ぶタイヤ」

「空飛ぶタイヤ」とは2018年6月公開。 「半沢直樹」でおなじみの池井戸潤が原作で、2006年単行本発売。 第28回吉川英治文学新人賞、第136回直木三十五賞候補作にも選ばれ、2009年にWOWOWの『ドラマW』でドラマ化された。 その後、2018年に長瀬智也主演で映画化。 意外にも池井戸作品で初の映画化作品となる。 2002年の三菱自動車工業の大型トラックの脱輪による死傷事故、三菱自動車によるリコール隠しなどを下敷きとしたストーリー。 で、僕の記憶の中では、この事件を

ホラー、サイコパス系映画3本@U-NEXT

最近、ホラー、サイコパス系の映画を3本観た。 と言っても、返却間近の本を読みながらとか、clubhouseを聞きながらだったのだが、片手間だけでおもしろかった印象があるので、紹介。 偶然なのだが、この3本に共通しているのは、つまるところ一番怖いのは幽霊でも、鬼でも、巨人でもなく「人間」だということだろう。 13の選択電話で意味不明な指示が出され、それに従うとお金がもらえるという不思議なバイトをはじめるという話。 その指示は徐々にエスカレートしていき、他人に危害を加えるよう

映画感想文「80デイズ」ジャッキー・チェン主演

映画「80デイズ」とは2004年公開のアメリカ映画。 1956年の映画「八十日間世界一周」のリメイク。 イギリスに住む発明家(イギリスを代表するコメディ俳優、スティーブ・クーガン)と銀行から仏像を盗んだ男(ジャッキー・チェン)が、ひょんなことから出会い、一緒に80日間で世界一周をするという話。 ジャッキーが出ているくらいなので、各国でトラブルに巻き込まれるドタバタ劇が見どころ。 ジャッキーの主演映画としては2001年の「ラッシュアワー2」、2002年の「タキシード」より後に

映画感想文「メジャーリーグ」

映画「メジャーリーグ」について1989年公開、アメリカ映画。 MLBに実在する、クリーブランド・インディアンスをモデルにしたサクセス・ストーリー。 34年も優勝から遠ざかっている弱小球団で、寄せ集めのケンカばかりするどうしようもないメンツが、徐々に団結して優勝を目指すという単純明快なもの。 ちなみに実際のインディアンスも、この当時は弱小球団だった。 しかしこの映画のヒットも追い風になってか、1994年に中部地区に編成されると、翌1995年に41年ぶりのリーグ優勝を果たす。

映画感想文「パラサイト 半地下の家族」ポン・ジュノ監督

「パラサイト 半地下の家族」ポン・ジュノ監督について2019年公開の韓国映画。 第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初となるパルム・ドールの受賞。 第92回アカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞。 非英語作品の作品賞受賞は史上はじめてで、アジア映画としては初(つまり日本でもまだ未受賞)。 当時話題になった。 ちなみに2019年は、韓国映画100年という節目の年だったそうだ。 半地下で暮らす全員無職という四人

映画感想文「海よりもまだ深く」是枝裕和監督

「海よりもまだ深く」是枝裕和監督について2016年公開。 監督は是枝裕和。 主演は阿部寛。 キャッチコピーは「夢見た未来とちがう今を生きる、元家族の物語」。 第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品作品。 第26回フィルムズ・フロム・ザ・サウス映画祭(ノルウェー)でシルバー・ミラー賞(最高賞)。 売れない小説家の主人公と、それ以外はごくありふれた家族を描いた作品。 是枝裕和監督作品は、「誰も知らない」(2004年)、「空気人形」(2006年)、「そして父になる」(20

映画感想文「記憶にございません!」三谷幸喜監督

「記憶にございません!」三谷幸喜監督について2019年9月公開。 監督・脚本は三谷幸喜。 フジテレビ開局60周年記念作品。 主演の中井貴一は、第43回日本アカデミー賞優秀主演男優賞、第44回報知映画賞主演男優賞、第62回ブルーリボン賞主演男優賞を受賞。 中井貴一演じる架空の総理大臣である黒田啓介は、史上最悪となる内閣支持率の横暴なダメ総理だったのだが、一般人の投じた石が頭に当たり記憶喪失になる。 三谷作品らしく、次から次へと出てくるクセのあるキャラ達が記憶喪失の総理を巻き込

映画感想文「天気の子」新海誠監督

「天気の子」新海誠監督について2019年7月公開。 キャッチコピーは「これは、僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語」。 2020年が特別だったせいか、2019年が遠い遠い昔に思える。 大ヒットした「君の名は。」(2016年)に次ぐ作品ということで注目を浴び、興行収入も前作を上まわった名作。 東京に家出してきた少年と、天気をあやつり晴れを呼び込む不思議な能力を持つ少女との物語。 この映画を観た理由劇場では観逃した。 「君の名は。」公開時は香港におり、香港でも何

ドラマ感想文「教場Ⅱ」

ドラマ「教場Ⅱ」とは2021年1月3日と4日に前後編として、フジテレビにて放送されたテレビドラマ。 2020年の正月に「教場」が放送されており、その続編にあたる。 警察学校に入校してきた生徒達を、木村拓哉演じる教官が一人前の警察官にするべく指導していくというストーリー。 警察官になるためのカリキュラムというより、校内で起こるトラブルや人間関係のもつれを解決していく部分にフォーカスしている。 緊張感あふれるシリアスなシーンが多く、裏の裏をかくサスペンス的な要素も見どころ。