見出し画像

う米めん誕生の裏側には、我が子が小麦アレルギーで苦労した経験があった

みなさん、こんにちは!
福島県天栄村で「う米めん」というグルテンフリーの米粉麺を製造している樽川千香子と申します。

早速ですが、近年、食物アレルギーを持つ子ども達が増えていることはご存知ですか?
タイトルの通り私の娘も食物アレルギーで苦労した経緯があり、前回の記事では娘の食物アレルギーについても軽く触れていました。

今思えば、娘の食物アレルギーこそがう米めん誕生のきっかけでもあるのですが…… その時は初めての子育てをしながら食物アレルギーにも配慮しなければならなかったので、「とにかく大変だったなぁ」という思い出ばかりが蘇えってしまいます。

というのも、当時は食物アレルギーについてなにも知識がなかったので、ゼロから学ば無くてはならず、それがとても大変でした。

今でこそ、娘は食物アレルギーを克服し元気いっぱいですが、当時の私のように我が子が食物アレルギーと判明し、「どうしよう」「何を食べさせればいいんだろう」「普段の生活で何を注意すればいいのだろう」と、不安に思っているママ達も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、私の娘の食物アレルギー判明までの経緯や、そもそも「乳幼児期の食物アレルギーって何?」という点について、経験者の立場からお話します!

娘の食物アレルギーについて

今から10年以上前の2010年12月。
31歳で娘を出産、やっとできた我が子に会えた喜びに浸りながらも育児に追われる日々でした。わからないことだらけの初めての育児。ただ、娘の離乳食を始めた頃にとあることが判明しました。

それが「食物アレルギー」です。

育児書の通り、どんな食材もまずはスプーンひとさじから始まる離乳食。離乳食をスタートしようとした矢先……なんと3つもアレルギー食材があることが判明!

娘は小麦と大豆、そして乳製品の食物アレルギーを持ってたのです。

なぜ娘の食物アレルギーが判明したかというと、私は完全母乳で子育てをしていたのですが、その時から毎回ではなく、なぜか突然の発疹で顔から背中、お腹まで真っ赤になることがあり、時間が経つと治まるという繰り返しでした。
離乳食も始まるということもあり、不安になり小児科で診てもらうと「アレルギー検査をしましょう」ということになりました。

結果までの時間はすごく長く感じました。

結果は小麦と大豆、そして乳製品の食物アレルギーということでした。

これまでの発疹は私が小麦や大豆や乳製品を食べた後、娘に母乳を飲ませていたため、そのせいで娘のアレルギー反応として出てしまっていたということでした。
複数の食物アレルギーが判明してからは、離乳食では症状が出る小麦などの食べ物を除去しながら少しずつ進めていきました。

ただ、初めての子育てだったので離乳食を作る・食べさせてあげることはもちろん、食物アレルギー対応の食事を作ることも初めて。とにかく試行錯誤の日々だったことを今でも覚えています。さらに、離乳食ではお腹が満たされないため合わせて母乳もあげていたので私も娘と共に、アレルギー対象の食べ物は除去しながらの生活でした。

乳幼児期の食物アレルギーとは

そもそも「食物アレルギー」とは何なのか。その中でも娘が経験した乳幼児期の食物アレルギーについて、経験したこととその時に意識したことを簡単にまとめました。

一般に、食物アレルギーとは「ある特定の食べ物を食べたり触れたりした後に、アレルギー反応があらわれる疾患」のことを言います。
特に、気付かずに初めて食べたときに症状が出ることが多く、その後、同じ食品を食べるとくり返し症状が出てしまうので、初めての食材を色々と試す「離乳食」ではアレルギー症状が出やすくなっています。

この、食物アレルギーの原因となる物質であるアレルゲンは、主に食べ物に含まれるタンパク質が多いと言われています。年代別に発症しやすい食材があるようで、0歳では鶏卵、牛乳、小麦の順で多く3品目で全体の9割を占めるのだそうです。実際、私の娘の場合は小麦・大豆・乳製品の食物アレルギーと診断されました。

食物アレルギー診療ガイドライン2016《2018年改訂版》より

乳児期はアレルギーマーチ※の始まりの時期であり、食物は最初に出会うアレルゲンといわれています。アレルギーの症状としては下痢や嘔吐、腹痛などの消化管症状や、湿疹やじんましんなどの皮膚症状が出ることが多いそうです。

しかし、乳幼児期はからだの各器官の発達が十分ではなく抵抗力も弱いため色々な病気にかかりやすく、アレルギーではなくてもアレルギーに似た症状が現れることも少なくありません。また、からだが未成熟のために行えない検査もあることなどから、症状がアレルギーを原因とするものなのか、その他のものが原因なのか、鑑別がむずかしい時期でもあるようです。

ただ、子どもの頃の食物アレルギーの多くは成長に伴い徐々に原因食物が食べられるようになることが多いらしく、現在10才になる娘も当時アレルギー反応が出ていたいずれの食材も耐性がつき、今では問題なく食べることができています。

※アレルギーマーチとは?
年齢に応じてさまざまなアレルギーの症状が次々と連鎖して現れていく現象を「アレルギーマーチ」と呼びます。

今、お子さんの食物アレルギーで苦労しているママへ

いかがだったでしょうか?
今回は、私の娘の食物アレルギー判明までの経緯や乳幼児期のアレルギーについてお話しました。

あくまでも私の経験による一例に過ぎませんが、きっと私と同じようにいろんな想いを抱えながら我が子のために必死に努めているママ達がいらっしゃるんじゃないかなと思っています。
ドタバタの子育ての中で寝る間も惜しんで食物アレルギーに関する情報を収集している方や、今は大丈夫でも離乳食を進めていく中で食物アレルギーに対して不安に思う方などなど……。

そんなママ達に少しでも寄り添いたい。役に立ちたい。同じ苦労はしてほしくない。

その想いでいっぱいです。

冒頭の通り、食物アレルギーはう米めん誕生のきっかけでもあります。
大人も子どもも安心して食べられるう米めんを通じて、このnoteでは私が経験したり学んだりした食物アレルギーに関する情報や、食物アレルギーの中でも特に小麦アレルギーに関する情報をお届けしていきます。

次回もどうぞよろしくお願い致します!

参考文献

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?