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ユネコン 2021.9.29 ROADSHOW

■スクリーン1:モンスターパニックムービーのすゝめ

スライド1

1999年公開 アメリカ映画 「ヴァイラス」
配給: 東宝東和
https://eiga.com/movie/42546/

宇宙から知的生命体が電磁波として宇宙ステーションを襲い、そこから海上の衛星探査船へと侵入する。
その生命体は人間という種族を学習し、人間を「絶滅すべき存在=ヴァイラス(ウイルス)」とみなしてしまう。
偶然にも、その探査船に潜入してしまった主人公一行。知的生命体の人類絶滅の目的を阻止し、無事脱出することはできるだろうか。

機械の肉体を得た知的生命体が、船に迷い込む人間を次々と襲っていく映画で、主人公一行を恐怖の底に陥れていく。
加えて、人間の身体を素材として利用してしまうため、仲間を失うたびにどんどん強くなってしまう。
知的生命体の行動理念や背景は、MCUシリーズの「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」に登場するウルトロンなどが類似するが、本作の知的生命体は野蛮さが突出しており、目を背けたくなるシーンがいくつも存在する。

知的生命体の外見は、機械と人間の肉体を組み合わせたものということで、「ターミネーター」シリーズを連想する方も多いと思うが、「ターミネーター」が可愛く見えるほど、巨大でおぞましい外見をしている。無機質かつ、グロテスクなその外見は観る人を圧倒するだろう。

主演は、伝説的なスプラッター映画「ハロウィン」シリーズの主演を務めた「ジェイミー・リー・カーティス」で、本作でも大きな脅威に立ち向かい、乗り越えていく彼女の姿を見ることが出来る。
また、彼女が主演を務める「ハロウィン」シリーズの最新作「ハロウィン KILLS」が10/29(金)に公開される。彼女の年経ても変わらない、力強い演技を是非劇場で確認してほしい。

■スクリーン2:未知との遭遇系映画 探索

スライド2

2015年公開 アメリカ映画 「エリア51」
https://filmarks.com/movies/62809

主人公らは、宇宙人と遭遇した人々が収容されていたと噂される秘密施設に関する、陰謀説を支持していた。
ある日、情報提供者との接触に成功した主人公は、「エリア51」へ潜入し、その内部をビデオで撮影することを仲間に提案する。
エリア51があるネバダ州へ向かった一行は、情報提供者と合流し、エリア51への潜入方法を模索していく…

タイトルの通り、都市伝説として有名なエリア51をテーマとした映画で「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のようなモキュメンタリーの手法で製作されている。
エリア51への行程や、施設のセキュリティなどの突っ込み所は多いものの、終盤に訪れる施設内部の怪しい雰囲気や、超常的な現象を目の当たりにするシーンの臨場感は素晴らしいの一言。
また、宇宙船内部の神秘的なシーンは、ドキュメンタリー形式も相まって、とてもワクワクさせられるシーンとなっている。

本作の監督は「パラノーマル・アクティビティ」シリーズ、「インシディアス」シリーズを製作した「オーレン・ペリ」で、ホラー映画で培った演出表現を効果的に取り込んでいるように見える。
「REC/レック」シリーズや「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」シリーズが好きな方には、是非お勧めしたい映画で、ホラー映画とは異なる視点で視聴できるはずだ。

■スクリーン3:Limited Rule Films 特集

スライド3

2017年公開 アメリカ映画 「バイバイマン」
配給: AMGエンタテインメント
https://eiga.com/movie/86321/

【名前を知ったらアウト】

都会から遠く離れた場所にある、屋敷に引っ越してきた主人公一行。
屋敷の中を調べていると、「バイバイマンという名前を口にしてはならない」という落書きを見つけるが、主人公は友人がいる場でその名前を口にしてしまう。次々と起こる不可解な現象に、疲弊していく主人公たち。バイバイマンの呪いから逃れることはできるのだろうか…

その名前を知った瞬間に死ぬことが決まってしまう、厳しすぎるルールの映画で、名前を知った人間は幻覚により狂気に陥り、徐々に衰弱して死んでしまう。
また、それだけに留まらず、その名前を人々に拡散させないためには、名前を知った人間の口を封じる必要がある。そのため、仲間同士で殺し合いをしなければならないという、救いの無さが際立った映画となっている。

バイバイマンの背景や存在理由など、説明不足な点が多いので、「13日の金曜日」「エルム街の悪夢」など、強烈な背景を持っているキャラクターが出ているホラー映画を見てきた方は、少し物足りなさを感じることになるかもしれない。

本作では、「マトリックス」シリーズのトリニティー役で知られる「キャリー=アン・モス」が出演している。12月に上映が控えられている「マトリックス レザレクションズ」の前に、彼女の本作での活躍を是非観てほしい。




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