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ユネコン 2021.9.8 ROADSHOW

■スクリーン1:モンスターパニックムービーのすゝめ

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2019年公開 アメリカ映画 「クロール -凶暴領域-」
配給:東和ピクチャーズ

https://eiga.com/movie/91525/

過去最大級のハリケーンに襲われたフロリダ。
大学競泳選手の主人公は、安否を確認するため疎遠だった父と連絡を取ろうとするも、連絡が取れなくなり、父を捜しに実家へと向かう。
実家の地下には重傷を負って気絶している父、そして付近では巨大なワニが徘徊していた。地下の浸水というタイムリミットが迫る中、彼らは無事に家から脱出できるだろうか。

巨大で獰猛なワニが襲ってくる映画で、地下室や水中などの身動きが取りづらい状況で襲ってくるため、ワニの怖さをよりいっそう引き立てている。
「アナコンダ」シリーズに類似しているが、本作のワニは小細工の無いパワーと凶暴さが特徴で、爽快感も兼ね備えた作品だ。
また、ハリケーンにより、近くのワニ園からワニが逃げ出してしまったという設定で、シチュエーションも無理なくリアルになっている。現にフロリダには「ゲーターランド」という世界有数の規模のワニ園が存在しており、リアルさを後押ししている。

ちなみに本作のタイトル「CRAWL(クロール)」は、ワニを意味する「這う」と、競泳選手である主人公を意味する「クロールで泳ぐ」の2つの意味があり、ワニと戦う主人公を競泳に例えて表現している箇所が、随所にみられる。

主演は「メイズ・ランナー」シリーズや「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」でヒロインを演じた「カヤ・スコデラリオ」で、巨大なワニの脅威に劣らない、力強い演技にも是非注目してほしい。

■スクリーン2:未知との遭遇系映画 探索

スライド3

2016年公開 アメリカ映画 「メッセージ」
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
https://eiga.com/movie/85583/

突如、世界中に謎の宇宙船が出現する。
「ヘプタポッド」と名付けられた地球外生命体が、なぜ地球に来たのかを知るため、主人公含む学者たちは試行錯誤していく。

地球外生命体をテーマにした映画では、省略されがちな部分である「なぜ地球に来たのか」を知ることに着目した映画で、言語体系が全く異なる種族との、コミュニケーションがテーマとなっている。また、そのプロセスも丁寧に描写されている。
既存の映画では、人間の身体を媒介にしてコミュニケーションをすることが多いため、本映画のコミュニケーションの描写はとても新鮮だ。また、その方法は少し不気味で、初見では恐怖を感じるほどなので、そういう点でも「未知との遭遇」を体験できるだろう。

本作の地球外生命体「ヘプタポッド」はイカに似ているが、かなりホラーテイストが強い外見となっており、いつ襲ってくるのかハラハラしながら、映画を観ることになるはずだ。
それに加えて、 彼らは霧の中から現れるため、映画「ミスト」を彷彿させるが、これも恐怖を感じる一因かもしれない。

主人公を助ける物理学者を演じるは、「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」シリーズ、「ミッション:インポッシブル」シリーズで活躍する「ジェレミー・レナー」で、彼のユーモアがあり、かつ落ち着きのある演技は要注目だ。余談だが、彼はシンガーソングライターでもあり、歌手デビューしているので、気になる方はチェックしてほしい。

■スクリーン3:Limited Rule Films 特集

スライド4

2019年公開 アメリカ映画 「ポラロイド」 配給:ギャガ
https://eiga.com/movie/91022/

【写真に写ったらアウト】

アンティークショップでアルバイトする主人公は、ある日年代物のポラロイドカメラを手に入れる。そのカメラで友人たちと写真を撮っていた主人公だが、撮影された友人が次々と悲惨な死を遂げていく。
写真に写った人間に、死の運命から逃れる方法はあるのだろうか...

亡くなった人の未練がポラロイドカメラに乗り移り、写真に写ってしまった人間を次から次へと殺していく映画で、欧米の映画では珍しく、流血表現を最小限に恐怖を表現している。
というのも本作の映画監督『ラース・クレヴバーグ』は、日本のホラー映画に強く影響を受けたとしており、照明や音響効果などの随所にその表現が見受けられる。

注目の恐怖表現は揺れる照明のシーンで、原作であるショートフィルム「POLAROID」でも使用されているこの表現は、強い恐怖心を与えることに成功している。ホラー映画が好きな方は是非視聴してみてほしい。

本作に限らず、ホラー映画は役者の道の登竜門というだけあり、現在は無名の役者が多数出演している。今後出演者がどんな活躍をするかにも要注目で、フレディ・クルーガーに殺された「ジョニー・デップ」のように、この映画から大スターが生まれるかもしれない。




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