寄り添うだけでは成立しない「パーソナリティ・ファースト」。意識していることを考えてみた 【 #Voicyフェス を終えて】
こんにちは!音声プラットフォーム「Voicy」のメディアチームで、パーソナリティサクセスをしている林絵里香です。
今回は、Voicy社の行動指針の一つである「パーソナリティ・ファースト」を実現するために、パーソナリティサクセスとして私が何を意識しているかをつらつらと書いていきます。
クリエイターに向き合ったりコンテンツ制作をしている人には、共感してもらえる内容なのではないでしょうか。
きっかけはVoicyフェス。なぜパーソナリティは、Voicyに協力してくれるのか
まず、パーソナリティ・ファーストについて考えるきっかけになった「Voicy Fes 2022(以下、Voicyフェス)」について触れます。
Voicyフェスとは、年に一度Voicy社が行う"声の祭典"。
2回目の今年は「世界を変える声の祭典」というスローガンを掲げ、70名を超えるパーソナリティが集い、ここだけの対談を繰り広げました。
現在、Voicyには1500以上のチャンネルがあります。
その中で70と言えば、出演パーソナリティの凄さもわかるのではないでしょうか。
そんな"トップパーソナリティ"と呼んでも過言ではない彼らのほとんどが、予定を調整してわざわざ会場まで来てくださるんです。
当たり前ですが、我々は弱小スタートアップ。多額の出演料をお支払いしているわけでもないんですよ(小声)
年に一度とは言え、こんなに攻めたイベントに、多くのパーソナリティが協力してくれる。
さらに、「Voicyフェスに出るのが夢!」と公言しているパーソナリティも大勢いるんです。
社員ながら、これはちょっと異常なのではと思うんですよね。
Voicyフェスでも、パーソナリティから「Voicyはパーソナリティ・ファーストで、自分たちを一番に考えてくれているのが伝わる!」と、言っていただくことが多かったんです。
そんなわけで、自分のどういう意識がパーソナリティ・ファーストにつながっているんだろうと改めて考えてみたくなりました。
パーソナリティサクセスとして、パーソナリティの一番近くにいる自分だからこそ、イベントが終わったタイミングで考える必要があるとも思いました。
パーソナリティサクセスは、テーマパークの案内人
前振りが長くなりましたが、パーソナリティ・ファーストについても簡単に紹介しましょう。
一言で表すと「パーソナリティにとって快適なサービス・環境をつくる」ということ。
Voicyではパーソナリティ専用の収録アプリをつくったり、パーソナリティにとって使い勝手のいい機能を開発しています。
パーソナリティ・ファーストの根幹については、代表緒方の以下のnoteをご覧ください。
パーソナリティ・ファーストの象徴としてあるのが、私の職種である「パーソナリティサクセス」なのではないでしょうか。
友人知人に「どんな仕事なの?」と聞かれることが多いのですが、「書籍の編集者とタレントのマネージャーの間のような職業」と説明することが多いです。
パーソナリティと並走し、理想の姿に近づけるようなサポートをしていく仕事です。
具体的に言うと、パーソナリティとの面談や放送内容のご提案、パーソナリティ同士が出会うための企画立案など、パーソナリティが安心して発信できるような環境づくりを行っています。(詳しく聞きたい!というあなた。ぜひMeetyで話しましょう!)
代表の緒方がVoicyをテーマパークに例えるのですが、私はパーソナリティサクセスはテーマパークの案内人だと思っています。
舞浜の某テーマパークのキャストは、お客様が全力で楽しめるような雰囲気をつくったり場内の案内をしていますよね。ああいう感じです。
パーソナリティサクセスに求められるホスピタリティの要素もあるし、この表現が個人的にはしっくり来ています。
想像するではなく、同じ目線に立つ
私がこの仕事をしている中で一番意識していること。それは、相手の目線に立ってものごとを見ることです。
これって、”エンパシー”に近いものだと思っていて。(ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』に出てくるあれです)私はこの意識を、めちゃくちゃ大事にしています。
エンパシーって何だい?という方に向けて、著者のブレイディみかこさんのインタビューの一節を紹介します。
相手に共感して寄り添うことは、人と関わる仕事をする上でとても大切です。ですが、私は共感だけでは相手の役に立つことはできないと思っています。
Voicyには、さまざまな立場のパーソナリティさんがいます。
YouTuberやインフルエンサーのようなクリエイター、経営者やタレントなど。皆さん発信する目的も、在りたい姿も違うんですよね。
一方で、私はしがないビジネスパーソン。会社を経営したこともなければ、SNSで何万人もフォロワーを抱えるようなインフルエンサーでもありません。
そんな方々がメインユーザーなので、Voicyでの発信を楽しんでもらう方法なんて、想像するだけじゃ分からないんです。
それに一緒に「分かる〜!」と話すのも、ちょっと違うじゃないですか。
分かるわけないじゃん、って話なわけです。
だから、パーソナリティと同じ目線に立ってものごとを見る・考えることを大事にしています。
例えば、子どもと話すためにしゃがむことで、大人ってデカくて怖いなと感じたり、夏場は地面に近くて熱すぎて歩けたもんじゃないなとか、そんなことがわかったりしますよね。
相手の見ている景色を知ることで、想像しただけでは分からないことを知ることができます。
それが他者理解につながり、その先の相手の為になる提案や話に広がっていくんじゃないのかなと思っています。
人生の変化をダイレクトの感じられる。これがパーソナリティサクセスの醍醐味
社内で、もっとも発信者(=パーソナリティ)に近い仕事をしているといっても過言ではない私たち。
Voicyで働くなかで、パーソナリティを主語にして考える力がついたと感じています。
それもこれもパーソナリティ・ファーストのおかげでしかない。
私個人としてはキャリアのスタートであった販売員は全く肌に合わず(笑)、人と関わる仕事をするのが怖かった時期もありました。(私のキャリア変遷はこちらから)
ですが、いろんな人たちとの出会いを経て、今は人と関わることや、人と何かを作っていく仕事が自分に向いているのかも……と思えるようになりました。
入社4年目になる今でも、果たしてこの仕事が自分にフィットしているのだろうかと、疑問に思うことも多々あります。
ですが、こんだけ重宝されているんだから私の天職はこういう仕事なんだろうと、思うことにしました。
人と関わることで、相手も自分も変化していく。これって、すごく刺激的で、めっちゃ生きてるな〜〜〜!って感じるんですよね。
それをダイレクトに感じられるのが、パーソナリティサクセスの醍醐味だと思っています。
今回は、Voicy社の行動指針の一つである「パーソナリティ・ファースト」に絡めて、パーソナリティサクセスとして私が何を意識しているかをつらつらと書いてきました。
読み返してみると、すっっっごい当たり前のことなのでなんだか恥ずかしくなってきました。
でも、こういう当たり前のことを愚直に考え続けていくことが大事なんじゃないのかなぁ。
Voicyフェスでパーソナリティから直接言われた数々の言葉を反芻していると、そんなことを思うわけです。
あとがき: Voicyフェスは終わりましたが/パーソナリティのnoteをご紹介するなど。
Voicyフェスは先月無事に終わりましたが、アーカイブを販売してます!
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購入・聴取期間は11月末まで。気になる方は早めの購入をオススメします。
↓無料で聴けるアフタートーク、Voicyに興味ある方はぜひお聴きください。
特に33分40秒あたりから始まる、パーソナリティの澤円さんと伊藤羊一さんのメッセージは社員としては涙なしには聴けませんでした。
いろんな環境で働いてきたからこそ思うのですが、こういう環境で働けるってほんとに幸せなことです。
澤さんがこの記事で話している「でかい主語を避ける」は、結構それぞれのパーソナリティの目線に立つみたいな感覚と近いのかもと思ったり。
同じくフェスに出演したかおさん。既に来年のことについても考えていて、マジで頭が下がります……。
ご出演いただいたパーソナリティの皆さん、本当にありがとうございました!
そして、Voicy楽しそうだね〜、働きたいわぁ〜と思ったあなた、ぜひお話ししましょう!
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