【家族】姉はモラハラ、妹は詐欺被害…過干渉親の子育て結果
毒親判定は非常に難しい。子どもにとって、育ってきた環境を普通と考えるのは自然なことだからだ。一見普通の、常識を持った親だとなおさら自覚が遅れる。大人になって、他人と生活を共にして初めて「あれ?うちの家ってちょっと変わってる?」と思いはじめることも少なくない。
それでも、他人と関わるうちに「うちの親ちょっとおかしかったんだな…」と子どもが思うのであれば、多かれ少なかれ毒親の要素を持っているのではないだろうか。
私の親は、特に母親が過干渉だった。その割にあまり褒められることがなかった。しつけ熱心だが、褒めるのには消極的だった。
小学校の夏休みの作文は、子ども(私と妹)が書いたものを母親が手直しした。文法や漢字の間違い直しならまだ良い。母親は、私が書いた「自分の考え」の部分を、母親自身の言葉に書き換えていた。いわば、ゴーストライターだったのだ。
丸ごと書き直された第二稿を、白紙の原稿用紙に書き写した。私の作文は新聞社かなにかの賞をとった。当たり前だがまったくうれしくなかった。質が悪いことに、母親は「よかれと思って」やっていた。罪悪感はなかったのだろうか……。
親から過干渉を受けた私と妹は、大人になって2つのタイプに分かれた。私はファザコン・モラハラ女に。妹は世間知らずのプチ浪費家に。
実家暮らしの妹は親から愛情を受けたのでまだ性格は良い方なのだが、先日マルチ商法にひっかかってしまい○十万単位(!)の詐欺被害に遭った。給料2ヶ月分くらいかな……騙されたことにもびっくりだが、親に相談せずに契約してしまったところにも闇を感じる。私からすれば仲良いように見えるけど、あちらも仮面親子なのか?
一方攻撃されて育った私は性格が歪んでしまい、noteをご覧の方はお察しの通り、援助交際・不倫・スピード離婚と「割とろくでもない」人生を歩んでいる(経済的に自立してるのが唯一の救い)。
過干渉の親は「子どものために」熱心に口を出すが、その結果、自分で考える機会を奪い、根っこのない大人にさせてしまう。私と妹はまったくの別タイプだが、一つだけ共通点がある。それは「相手の口車にまんまと乗せられてしまう」ことだ。詐欺然り、援助交際然り、、、30手前にもなって、満たされないものを他者で埋めようとしてる私たち姉妹は、やはり親の影響を受けているのだろうか。
母親が丸ごと書き直した作文を何の疑いもなく出していた私が、今こうしてnoteで、自分の言葉で家族の記事を書いている。これって、よく考えたらすごい皮肉なのかもしれない。
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