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折り畳み傘の改造 夏の雨具 最強の樹林帯モード誕生

ULハイカーのアイコン的なギアの一つに傘があります。自分もいくつかの傘を過去に使ってきました。

傘

ご承知の通りストレートタイプの傘には弱点もあり、収納した際にバックパックから傘の柄が大きくはみ出してしまいます。確かにバックパックを下ろさずに背中からシュっと傘を抜き去る様はスタイリッシュですが、実際には樹林帯歩きの際に木の枝に傘が引っ掛かってしまうことの方が多いです。特に整備の行き届かない上信越の山々や、雪に押しつぶされ、ねじ曲がったブナの木が密集する信越トレイルなどの場合、そのデメリットが悪目立ちしてしまいます。実際に私は尾瀬の春スキーで藪を突破する際に上記の赤い傘をどこかで紛失しています。

そのような経験をしたハイカーは収納性を考えて折り畳み傘を選択するのですが、今度は実際に手に持った時のバランスが気になります。折り畳み傘の弱点は径が小さいこと、持ち手が小さく持ちにくいことが良く言われますが、それ以上にシャフト(柄)の短さのほうが私は気になります。長時間手にもって歩いた場合、グリップの位置が高くなるせいで腕が疲れてしまいます。日傘としてピンポイントで使う場合や、短時間の使用なら気にはなりませんが、雨の中でも長時間行動するような黒帯ハイカーにとっては大きなデメリットに感じます。

折り畳み傘のコラージュ (1)

そこで、今年の夏は上記2つのタイプの傘の問題点を解消すべく、第三の選択肢である「ショートワイド折り畳み傘」を導入しました。名前の通り、径は大きく、仕舞い寸が短くなる折り畳み傘です。

Amazonで入手しましたが、選択肢が少なく、使えそうなのはこのタイプのみ。購入後、若干の改造を施すことで上に挙げた全ての問題点を解消しています。結果、近年でもトップクラスの完成度を誇るULギアの仲間入りとなりました。

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