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非効果的なリーダーシップ

たとえ、リーダーシップ・スタイル(型)が、相手のレディネス(能力・意欲)に適合していても、非効果的なリーダーシップになってしまうことがあります。

効果的なリーダーシップの場合は促進的言動(行動と言葉)
非効果的なリーダーシップの場合は障害的言動

リーダーシップの効果性には、リーダーの行動だけではなく、フォロアーやメンバーたちの行動も大きな影響を与えます。

もう一度、リーダーシップの働きを思い出してください。リーダーシップは、ある人がある人に「こうしてもらいたい」と思って、「意図した行動」をとることであり、なんらかの目標を達成しようとする働きかけです。

メンバーのだれもがそういった意図する行動をとっています。どのメンバーも個人的な思惑や主張を持っており、それが促進的にも障害的にもなります。

促進的言動と障害的言動の例
S1(スタイル1)をとった場合、促進的言動になれば「教示的スタイル」、障害的言動になれば「攻撃的スタイル

たとえば、自分の優位性を主張、他人を排除する。批判的発言、怒鳴る、「こうさせているのはお前だよ」、失敗をなすりつける、責める、一方的で攻撃的。

S2(スタイル2)をとった場合、促進的行動になれば「説得的スタイル」、障害的言動になれば「操作的スタイル

自分に都合のいい解釈、他人の意見を聞かない。他人のあら探し、ケチをつける、詰問する、追い詰める、罠に引っかかるのを待ち構えて捕まえる・・・など。

S3(スタイル3)をとった場合、促進的行動になれば「参加的スタイル」、障害的言動になれば「依存的スタイル

同情を買おうとするが、改善努力はしない。うわべは前向きな関心を示しながら、否定的意見を述べる、誇張されたハンディを使って「本当はやりたいんだができない」と弁解する。

S4(スタイル4)をとった場足、促進的行動になれば「委任的スタイル」、障害的言動になれば「回避的スタイル

チーム活動を心理的にも物理的にも避ける。忙しく振る舞う、追い出されるように芝居をする・・・

状況対応リーダーシップ®は、相手にあわせてリーダーシップをとる、4つのレディネスに対して4つのリーダーシップスタイル、なるほどそうかと頭で理解するのはカンタン、でも実行するのは現実が複雑であればあるほど大変です。

参考文献
「12のリーダーシップストーリー、課題は状況対応リーダーシップ®で乗り切れ」
「入門から応用へ 行動科学の展開」

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リーダーシップを難しく考えずに、いつもの行動がリーダーシップ、「だれもがリーダー」学習を提唱しています。わたしたちが長年かけて培ってきた知恵と知識を拡めたいと思っています。