とある一人暮らしフリーターの回想【フリーターから正社員になった話】
プロローグ
これはもう5年以上も前のことになる。大学を卒業し、一人暮らしをしていた2年目の秋のことだ。
新卒で入社した会社は辞め、2社目の会社はなんとか1年半は続けたものの、夏の終わりに辞めていた。
それから1ヶ月ほど、転職活動を続けていた。
メンタルは極限状態まで落ち込んでいた。一人暮らしなのだから、誰かと話すこともない。
薄暗い部屋の中でPCの前に座り、ずっと画面とにらめっこをする日々。時間だけが過ぎ、貯金はどんどん減っていく。
薄暗い部屋は心の中を映し出しているようで、精神状態はどんどん悪くなっていた。
食費を節約するために、もやしと白米の日々が続いた。何日か続いて、ふと思った。
「なんのために生きているのだろう」「何をしているのだろう」と。
すがる思いで就職セミナーに参加
たまたま見かけた転職支援セミナーに参加し、3週間後には仕事が見つかった。今思い返すと非常に運がよかった。
セミナーの内容が終わった後は、10社以上を呼んだ合同面接が行われた。その10社の中に、私のやりたい職種はなかった。それでも、このままフリーターでいてはまずい。
そう思って必死に面接をした。だが私は、内定をひとつももらえなかった。
「もうだめか……」と思っていた時、セミナーの担当者が声をかけてくれた。
「事務の仕事を募集している会社があるんだけど」。
それは、私がやりたいと思っていた仕事だった。私はすぐに了承し、すぐに面接が行われた。
今度は合同面接ではなく、個人面接だった。そして仕事が決まり、無事に正社員になることができた。
セミナーに参加してから、実に3週間以内のできごとだった。
想像以上にやばかった残高
これは数カ月後に分かったことなのだが、仕事が決まった時には、すでに金銭面で限界を迎えていた。
翌々月の家賃は払えず、セミナーで知り合った人にお金を借りて事なきを得た。その後も毎月の家賃を払うのはぎりぎりで、あと1ヶ月仕事が見つかるのが遅かったら、完全に露頭に迷っていた。
その時、家賃がギリギリだったことは、数年後に家を探すときにも影響した。審査でNGとなったのだ。
もっとも、その物件は正直微妙に感じていたので、ショックはあまりなかったが。ただ、過去にできごとが今やろうとしていることに影響するとは想像していなかった。
フリーターで悩んでいるあなたへ
「仕事が見つからない」「転職がうまくいかない」「お金がヤバい」という状況になってくると、メンタルがやられてしまいます。
人に相談することもできず、自分で抱え込み、どんどん気持ちが落ちていく。この負のループが続いてしまいます。
どんどん行動できなくなり、気がついたら何ヶ月……いえ、何年も仕事が見つからずに無職。なんて状況にもなりかねません。
就職活動はパワーを使いますし、ひとりでは不安になりがちです。
そんなあなたは「とりあえず」でいいので、就職セミナーに参加してみてください。
あなたと同じように「就職できずに悩んでいる」「頑張って就職したい」という仲間に出会うことができ、「つらいのは自分だけじゃなかったんだ」「みんな頑張っているから自分も頑張ろう」と、前に進むための勇気をもらうことができます。
私も「やばいからなんとかしなきゃ!」という気持ちで就職セミナーに参加しました。合同面接では内定をもらえなかったですが、別の仕事を紹介してもらい、3週間でフリーターから正社員になることができました。
私が実際に利用した就職支援についてもまとめているので、ぜひ利用してみてください。
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