【数字を達成するだけではダメ!?】3年半働いたルート営業の話
この記事では私がルート営業をしていて、「会社は向いてない」と感じたできごとをまとめています。
ルート営業と新規営業の違い
営業を聞いて多くの人が思い浮かべるのが、新規営業です。
新規営業では、電話、メール、FAXなどで、まだ取引のない会社に連絡してアポを取る。アポが取れたら、契約してもらうための交渉をします。
それに対してルート営業は、すでに取引のある会社に訪問し、さらに売上を高めるための交渉をする仕事です。私はこのルート営業の仕事の中でも、ラウンダーと呼ばれる仕事をしていました。
ラウンダーとは
ラウンダーにも色々な種類がありますが、私はスーパーやショッピングモールを担当していました。
スーパーに買物をしに行くと、お店の従業員以外が商品を陳列していることがあります。
キリンやサントリーなどの飲料メーカーやロッテやカルビーなどのお菓子メーカーなどがその例です。この陳列している人の多くがラウンダーです。
ラウンダーの仕事としては、新商品やキャンペーンがあるとお店の人と話をして、商品を発注してもらったり、売れやすい場所に商品を出してもらえるように交渉します。
商品やメーカーの信頼がある状態で話をできるので、お店の人は好意的なことがほとんどです。新規営業のように、信頼を得ることから始めなくて良いのは大きな魅力です。
営業である以上はノルマがある
ノルマの内容
営業の言葉のイメージの通り、ルート営業にもノルマがあります。私が働いてた大手飲料メーカーでは、「この期間にこの商品をいくつ以上お店に並べる」という内容のものがありました。
ノルマと言っても、無茶苦茶な数字を要求されることはなく、お店との関係を作れていれば問題なく達成できるものでした。
また達成できなかったとしても、理由を説明できれば、あれこれ言われることもありませんでした。
そのためノルマ優先というよりは、「どうやったらお店の人に興味を持ってもらえるのか」「買いに来たお客さんに楽しんでもらえるのか」を優先して仕事をしていました。
やりたいようにやれない時は、「最低限ノルマを達成できれば良い」ぐらいの感覚でした。
結果として、楽しんで仕事をしながらノルマを達成していました。
ノルマを達成するだけではいけなかった
お店を周ること自体はとても楽しかったです。ただ、社内からは私を腫れ物が使いする人がいたのも事実です。
営業の数字以外にもいくつかの仕事を求められましたが、私は「楽しそう」と思わないものをすべて排除していたからです。
何を言われようとも、「数字を達成しているからいいでしょ」のスタンスでした。
成功事例の共有
成功事例を面倒だと感じた理由の一つに、「私が成功事例だと感じていないものが、周囲からみた成功事例だった」ことがあります。
と言うのも、ほとんどの人が数字を出すために仕事をしていました。だから、「◯◯をできたから数字を出せた」となっています。これはわかりやすい成功事例です。
ですが私の場合は、「この場所に商品を出せたら面白いから」でやっていることが多く、「成功・失敗」で考えていません。
面白いと感じたことを実現できると、自然と数字もつながっていて、「やりたいことをやったし、数字も達成しているから文句も言われない」という感覚でした。
エリア会議への参加
エリア会議は年2回、隣にある三大都市のひとつで行われました。夜には立食パーティも行われ、違うエリアの人たちが交流します。
会議自体はは強制参加ではなく、任意参加でした。私はお店に行くことを優先したかったので、会議には参加せず、夕方の立食パーティにだけ参加しました。
これは独断ではなく、上司からの許可も取っていました。ですが、文句を言ってくる人がいたのです。
文句を言ってきた人は、私と同じラウンダーの50代女性でした。働いている年すると私の倍ぐらいありました。そのため、こうすべきだという強い考えを持っていたように思います。
仕事は楽しかったけれど……
お店を回ることはとても楽しく、やりがいも感じていました。ですが私は3年半で辞めることを決意します。
当時は契約社員だったため、働けるのは最大5年だったためです。ではなぜ5年の上限まで働かなかったかと言えば、理由はいろいろあります。
その中のひとつに、「やりたいことしかやりたくない」というのがありました。数字に繋がること以外はやりたくない。その考えは周囲から何を言われても変わりませんでした。
この会社をやめた後、私はもっと自分にあった仕事はないかと考え、上京しました。その理由については、また別の記事で紹介したいと思っています。
【追伸】
「正社員が向いてない」「正社員で働くのがツライ」と感じている方向けに、ブログでも記事を書いていますので、ぜひ一度読んでみてください。
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