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「ドキュメント作っておいて」に隠された真意とは!【悩める現場の相談所 #1】

みなさん、こんにちは!
悩める現場の相談所では、実際に当社ウルシステムズのコンサルタントから上がったお悩みと、百戦錬磨の先輩コンサルタントによる回答をご紹介していきます。

「自分も同じことで悩んでた!」「あーそれ分かる分かる」・・・読めば共感できること間違いなし!


❓:Question

「ドキュメント作って」と言われましたが、何を作ればいいんでしょう?

とあるプロジェクトでの打ち合わせ後・・・先輩から「さっきの議題についてドキュメント作っておいて」と言われました。しかし、どんなものを作ったらよいのか、見当が付きません。先輩は自分に何をしてほしいのでしょうか・・・


💡:Answer

本質的には「段取り・プランニング」に関する作業指示

一見乱暴な指示に見えますが、現場に出るとこういった指示の出され方は日常茶飯事なので、そこをかみ砕いて推進していく力が必要になります。
つまり「曖昧な指示・依頼の場合は、ちゃんと詳細を確認しようね」というトレーニングも含まれているのです!!
そう考えると、この段階で必要なスキルは「ドキュメンテーション」ではなく「段取り・プランニング」になります。まずは「先輩の発注仕様を確認してみる」のはいかがでしょうか?

  • ドキュメントの目的は?(何に使う?)

  • スコープは?(どんなレベルでどこまで?)

  • ゴールは?(できあがりのイメージはあるか?)

  • スケジュールは?(いつまでに必要?)   などなど

聞いて、答えてもらって、また聞いて・・・。この繰り返しが、アウトプットの品質を高めます。曖昧な指示を曖昧なまま進めて手戻りするのではなく、自分から詳細を明確にして、作業を指示した人と合意してから作業に着手しましょう。ぜひ、積極的にインタビューしていただければと思います。

また、発注仕様を確認する際には漠然と「どうですか?」と聞くのではなく、自分なりの仮説を持って聞けると良いと思います。(仮説とは、例えば、それまでの打ち合わせの内容を鑑みて目的やスコープはこうなるだろう、こんなドキュメントが必要なのではないか、と考えておくことです)
仮説を立てるクセを付けておくことで、主体性や自分なりの勘所を磨くこともできますよ。


おわりに

今日は、「ドキュメント作っておいて」というあいまいな指示をどう進めるのか、というお悩みについてご紹介しました。
ぼんやりした状態から具体的な進め方に落とす作業はコンサルタントにはよくある作業なので、こういった日々の小さな業務から訓練していけると良いですね!

「現場で使える!コンサル道具箱」は、その名の通りすぐに現場で使えるコンテンツを無料でご提供している note です。あなたの欲しい道具が探せばあるかも?ぜひ他の記事もご覧ください!