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解決策をひとまとめ!ソリューションマップ【企画の道具箱 #12】

みなさん、こんにちは!
この記事では DX コンサルタントの方や IT コンサルタントの方必見の「ソリューションマップ」についてご紹介します。さらに、テンプレートも提供しているのでぜひ使い方と一緒にご覧ください!


ソリューションマップとは?

ソリューションマップは、検討したソリューション(解決策)がどこにどのように有効なのかを一目で分かるようにまとめたものです。
サービスや製品、新規事業の立ち上げなどを検討する際に、目的ややりたいことを決めて、ターゲットの設定をして、UXの設計をして…と骨格をある程度決めていきますよね。その過程でソリューションも検討され、洗い出されます。
その洗い出されたソリューションを分かりやすく整理するものがソリューションマップです。

ソリューションマップの完成イメージ

用途「こんな時に使える!」

プロジェクトを進める過程で作成した様々な資料にソリューションが散在していると、どのソリューションがどの領域をカバーし、全体としていくつのソリューションを検討すべきなのか分かりづらくなります。
私も実際に、プロジェクトが進んでいく途中で「どんなソリューションが候補として挙がっているんだっけ?」と確認したいと思った時に、カスタマージャーニー、課題一覧、事例一覧など様々な資料から確認する必要があって大変な思いをしたことがあります。もしかしたら確認が足りず、見逃しているソリューションがあるかも、と時間をかけて探してしまうこともありました。
そこで、企画の中で採用される様々なソリューションの全体像を整理するソリューションマップが役立ちます!

ソリューションマップの作り方

ソリューションマップの作り方は以下の通りです。

0. 前提

サービスや製品、新規事業の立ち上げなどを検討する際に、目的ややりたいことを決めて、ターゲットの設定をして、UXの設計して…など決まっていることが前提です。
様々なことが決まってきたところで、今どのようなソリューションがあがっているのか確認したいところですが、このままだとソリューションが散在している状態です。これを1つの資料にまとめるとソリューションマップになります。
それではソリューションマップを作っていきましょう!

1. マップのマトリクスの軸を決める

まずは、マップのマトリクスの軸を決めましょう。
ソリューションマップの軸はプロジェクトの内容、対象によって変わります。例えば、横軸はプロセス(体験プロセス、業務プロセスなど)、縦軸は適用領域や対象、狙い、利用者などを設定するケースが多いです。
軸は洗い出したソリューションをカテゴライズすることで明確になるケースや、前提に記載されているソリューションマップより前の段階で作成した様々な資料から抽出されるケースがあります。

では具体的にどのような軸があるのか、下記に例を挙げてみます。

  • 横:体験プロセス × 縦:対象(CX / EX)

    • 例えば、百貨店の体験型店舗という題材で考えてみます。顧客への認知・来店促進 → オンライン体験 → 来店する → 購入する → 商品の口コミを書く、という体験プロセスを横軸に設定し、その体験が顧客体験か従業員体験なのかという対象を縦軸に設定します。

マトリクスの軸の例

2. 洗い出したソリューションをマッピングする

マップの軸が決まったら、ソリューションをマップ上に配置し、整理していきましょう!
ソリューションがどこに該当するかを明確にし、更にカテゴライズする場合は色分けして視覚的に分かりやすくしましょう。

ソリューションをマッピングしてみた例

こうしてソリューションマップが完成します!これにより、ソリューションがどこにどのように有効なのかが一目でわかるようになります!

3. ソリューション毎の概要を書き出す

ソリューションマップの作成が完了したら、それぞれの概要を別で書き出しましょう。
ツールの細かい仕様は必要ありません。代わりに、5W1Hを使用したり、図示を組み合わせながら、イメージしやすく説明できる情報を提供しましょう。
こちらはあると尚良いコンテンツになります。「何をすべきかはわかったけれど、それって具体的にどんなものなの?」という疑問に答えるのに役立ちます。

ソリューション概要のテンプレート

テンプレート・サンプルはこちら

テンプレートとサンプルはこちらです!ぜひ活用してみてくださいね!

📋テンプレートとサンプルの利用規約はこちらを参照してください。

※ サンプルは、架空の百貨店の店舗とオンラインを繋ぐ体験型店舗の企画を題材に作成しています。

おわりに

今回はソリューションマップとその概要についてご紹介しました!
ぜひ活用してみてくださいね。
この「現場で使える!コンサル道具箱」では、その名の通りすぐに現場で使えるコンテンツを無料でご提供している note です。
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