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くらり天井、晒して全裸

昨夜未明午前1時頃、自宅の脱衣所にて、全まさまさが倒れた。

ハダカでぶっ倒れた。

あっ、ちょっと熱なってきたかなと湯船から上がり、風呂場を抜け、脱衣所の姿見を見つめて仁王立ち。

ここで時間にして、数秒程度。
次に襲い来るは、えも言われぬ、あの気持ち悪さ。

あっこれ、知ってるやつ。知ってるやつ・・・。

***

ここで途切れる。事切れる刹那。”何か”を見ていたような気もする。
気付けば、天井を見ていた。目がパチリと開く。

「大丈夫~~!?」

意識の外縁から、”その音”は寄ってくるように近付いて、ゆれる意識の中で、その音は意味に変わる。

はっ!そうか。今、倒れているのか。

個性的な姉が小走りで走ってきて、脱衣所のドアを開ける。

くらり天井、晒して全裸。

「ちょっと、何してんの!?」

まさまさ、本年度2回目、人生3度目の卒倒であった。

寒い冬+ハイボール+熱い風呂=?

寒い冬には、熱い風呂に入りたい。お風呂のすすめ。体の芯からぬくもり、上がれば先程までの冷えた空気が、すうっと気持ち良い。

心が整い、頭は冴え、いい夜になりそうだ。
そう、シラフならば。

本年度1回目の卒倒は、今年の2月。
当時、付き合っていた彼女の家で起きた。同じく風呂上がり。

気がつけば、廊下の上。

廊下に対して、トイレのドアを内側に開いた、残る数十センチの隙間。
ここに挟まって倒れていた。

「ちょっと、何やってんの? 大丈夫~?」

・・・

この質問が、めちゃくちゃハズい。

即答に窮する。あれ、俺は何故こんなところに挟まって。。。
だっ、、大丈夫! たっ、、と、ちょっと倒れたっぽい。

あれから、約10ヶ月が経過した。彼女とは別れた。
同じ過ちを繰り返すのは、愚か者のやることである。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言う。

この「一日一恥」の読者にあられては、己の経験ゆえにしか学べない、まさまさのミスによって学び、自身のそれを回避して頂きたい。

さて、上の小見出し、否、フォーミュラ。

寒い冬+ハイボール+熱い風呂=?

これに対する、答えの検討が、今回のテーマである。

ノーリスク、ノーリターン

恋愛、仕事、ギャンブル、スポーツ、etc.
この世にあるものは兎角、リスクが有る。

そして当然、そのリスク故のリターンもある。

傷つく別れ、冴えぬ交渉、積み立てたサンクコスト、練習中の怪我、これらのリスクに耐えて堪えて我慢して、掴む栄華、その可能性がある。

このリスクとリターンの絶妙なバランスの上、自分にとっての満足を目指す一本道。それが、自分で決めて、選んで、描く人生というもの。

そう、そこにリスクがあることは、わかってたんだ。
わかっていなかったのは、その解像度。甘かった。そのフォーミュラ。

寒い冬+ハイボール+熱い風呂=多分大丈夫

無知。圧倒的無知。そこに掛け合わさる、根拠のない自信とポジティブ。
これが地獄のミスの温床である。僕はこれによく引っかかる。

ではどうすれば、よかったか。

ひとつの態度としてあるのは、リスクを避けるという考え方だろう。
お酒を飲んだら、お風呂には入ってはいけない。

それを言うのは、簡単よ。
でも、こういいたい。それは違うと。

ノーリスク、ノーリターン。

傷つきたくなかったら、恋愛をしてはいけない。
怪我をしたくなかったら、スポーツをしてはいけない。
お金をスりたくなかったら、ギャンブルをしてはいけない。

悉く、思考停止。

大学時代のイケメン同期のごっちも、言っていた。

ノーペイン、ノーラブ。

やはり、問われるべきは、姿勢であろう。いかにリターンを諦めず、リスクを下げるかという態度。

すなわち、リスクとリターンの鬱蒼たる森にぐぐっと分け入り、探すパレート解の中から、最終的に「ままよ」と選ぶ道、であろう、と。

参考:パレート解(例)

パレート解

最適解でない解は、以下に該当する解が存在しうるため、最適でない
・同リスクなら、より大リターンの解が存在しうる(上の可能性がある)
・同リターンなら、より小リスクの解が存在しうる(右の可能性がある)

***

そう、甘かったのは、解像度。(話が逸れた)

寒い冬+ハイボール+熱い風呂 = ?

その倒れた時は、どれぐらいの寒さで、どれぐらい飲酒した上、どれぐらい経ってから、何度ぐらいのお風呂に何分ぐらい浸かった時に起きたのか。

ここを語らねば、仕方がない。

酒でもなんでも、何かをやめることでリスクを避け、リターンを手放すのではなく「自分なりの加減」を覚えることが肝要だろう。

えっ、前説はもういいから、データと結論をくれよ、ってか。
わかりました、こちらです。

データとガイドライン(結論)

データサンプルが2つしかないが、これ以上「卒倒データ」をセルフで溜めたくないので、2つでご勘弁願いたい。

サンプル①
【2019年2月10日 東京】 晴れのち曇り
・最高気温8℃ 最低気温 氷点下1℃ 室内温度不明
・飲酒量 ハイボール2缶ぐらい
・お風呂は食後、飲酒後すぐ
・お湯はやや熱め 43~44℃ぐらい(想定)
・浸かった時間は、15~20分程度(想定)

サンプル②
【2019年12月3日 奈良】 雨のち曇り
・最高気温14℃ 最低気温9℃ 室内温度15℃(想像)
・飲酒量 ハイボール1缶
・お風呂は飲酒後すぐ(クイッと飲んでGo!)
・お湯は熱め 設定45℃
・浸かった時間は、25分程度

まさまさ自身のデータ
・168.5cm / 68kg
・飲酒は、鳥貴族のメガハイ3杯で酔う、タバコは吸わない
・体調は、すこぶる良い

ガイドライン(結論)
※以下は、お酒の強さや、体調などによっても、少なからず変わると思う。ここではある程度、今後のまさまさ指針として、安全よりの目安とする。
(上記の僕のデータと鑑み、多少の加減をされたい)

1.)飲酒後すぐの入浴は避ける
・飲酒量自体より風呂に入る時の「血中アルコール濃度」が重要。”ある程度酔いがさめてから”が望ましい。

参考値としては、350mlの缶ビール1本を70kgの男性が分解するのに約2時間だそうだが、車の運転でもあるまいし、完全にさめるのも待ってられないとも思うので、まずは「飲酒後スグは避ける」ことをオススメしたい。

目安としては、飲酒後、最低1~2時間程度はあける、ないし、缶1本に対して1時間程度あけてはどうかと思う。適当ではあるけれど。

そして酔わないテクニックとしても知られる、水をちゃんと飲むこと。風呂では、汗をかくと脱水が進んで、血中アルコール濃度が高くなってしまう。風呂の前にしっかり水を飲むこと

2.) なるべく高温は避け、長時間は浸からない
・(高リスク)44-45℃であれば、5-10分に留めるべき
・(中リスク)40℃弱とかであれば、15-20分ぐらいは大丈夫か
・(低リスク)最も安全には、湯には浸からずシャワーで済ます

これぐらいなら、多分大丈夫だと思う。

3.) あ、これあかんやつやってなったら、しゃがむ、寝そべる
・あっ!と思った時には、もう引き返せない
・気を失って倒れる時に、頭などを打つリスクは避けるべき

個人差もあるだろうが、僕は、完全に意識が切れて、そのまま倒れるみたいなので、まず立ったまま耐えるのは無理と心得る。倒れる時に頭を打つほうが危ないので、しゃがむなり、寝転がってしまうといいかも。

あ、これヤバいやつやってなってから意識が飛ぶまで時間はそんなにない。10秒もないと思う。逆に言えば、5秒はある。5秒あれば寝れる。

なおこのヤバいやつは、その独特の気持ち悪さでわかると思うけれど、これを(参考までに)言語化しておくと、おでこの裏あたりの前頭葉に対して、掌底をゼロ距離からねじ込まれていくような感覚である。鈍くてぐるぐるして、気持ちが悪い。来たら必ずわかると思う。来ないことを祈ります。

いざ、忘年会シーズン!

姉貴が走ってきたり、タオルを掛けてくれたり、水を汲んでくれたり、飲んだ後のコップを受け取ってくれたりして助かった。

こんな風に倒れたことがある人には、ああアレね。寝かしときゃええやつ。など余裕に感じるかもしれないが、飲酒などしない姉には、相応のびっくりと心配を与えてしまったのだろう。

僕も走って介抱して、水を買い与えるようなヤツになりたい。
今年はあまり、忘年会の予定はないけれど。

(以上)

よくぞここに辿り着き、最後までお読み下さいました。 またどこかでお目にかかれますように。