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仕切りと集中

最近は研修でも会議でも、VCが増えるに伴い「録画していいですか」と訊かれることも増えたように思います。

私はそれになんとなく違和感がありつつ明確に言語化できていなかったのですが、最近その理由がはっきりわかったので、今後はおそれながら、ノーと言える日本人になっていこうと思っております。(※アーカイブが要件に含まれている研修案件や取材は別です)

何か意思決定をするような会議は、後から見返す前提で録画するより、参加者がとりこぼしや誤解のないようにその場でしっかり会話に集中して、必要なことを自分の中に取り込み切るほうが質の良い時間になります。

後から「あー言ったこー言った問題」が起きる可能性のある相手に対して証拠的に使うことを想定しているにしても(「サービス向上のため録音させていただきます」というコールセンターみたいだなと思いますが)、エッセンスを議事録に起こして相手と共有した方が、要約という知的作業を経て思考の整理も進みますし、時間に無駄なく仕事を前に進めることができます。

そもそも会議で変なことを言っていないかのモニタリングが必要な部下には会議参加の権限を委任してはならない。責任をもって仕切る自信がないなら、あらかじめ上司か先輩の同席を調整しなければならない。

ある程度構成が練られた研修でも、録画研修(いわゆるe-Laerning)はライブ研修に比べてガクっと学習効率が下がることは皆ご存知のとおり。

プロの噺家がやっているわけでもない録画を15分視聴することが、どれだけの苦痛であることか!みんなわかってるでしょ。

打ち合わせなんか、その場の集中が勝負だってば、絶対。働き方改革とやらで、そういう仕切りと集中のスキルがいよいよ重宝される時代になってきていると思うよ?

とかなんとか、ここまで録画反対の意見を述べてきましたが、

要するに私は個人としては会議の録画を見返す時間があるなら、趣味の洋ドラ見たいのです。プレゼンや話し方の練習素材だというなら、TED動画とかもっといくらでも洗練された教材がいつでもどこでも手に入る時代だと思うのです。

時間は有限資源だもの!

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