vol.1 食 〜①私の食経験〜
こんにちは、kyokoです。
英語の勉強や大学院の手続きに追われて、「はじめまして」の投稿からしばらく時間が経ってしまいましたが、今日からは、私の人生の中で大きな軸となっている《食》について、お話したいと思います。
食について話す、とは言っても、食にはいろんな分野があり、私が勉強不足な部分も、まだまだたくさんあります。そのため、これからの投稿では、私がこれまでに触れてきたもの、①私の食経験、②海外の食文化、③味覚、④食育、⑤焼き物、⑥農業、⑦ガストロノミーの7項目についてお話していきたいと思っています。
今日は、①私の食経験についてのお話です。
今回の話は、個人の経歴みたいなものなので、そこまで興味が湧く話ではないかもしれませんが、私が食科学大学を目指す上での、スタート地点の話なので、関心を持ってくださる方がいらっしゃると嬉しいです。
1.食に興味を持つようになったきっかけ
私が、食に対して興味を持つようになったきっかけは大きく2つあります。
ー①幼少期の生活環境
1つ目のきっかけは、前回の記事にも書いていたのですが、幼少期の自然体験と、自給自足に近い生活環境です。
私が小さいころ、祖父母は毎日畑仕事をやっていました。一人っ子だった私は、寂しがりやで誰もいない家が嫌だったので、小学校から帰るとすぐに、祖父母がいる畑に直行していました。
家の裏の畑では、一年を通して15~20種類くらい?の野菜を作っていたと思います。
幼い頃の私は、野菜の収穫が大好きで、特にシイタケ(食べるのは苦手だけど菌だから面白い)、オクラとピーマン(毎日収穫できるのが楽しい)、タケノコ(山で見つけ出すのが楽しい)は、収穫したい食べ物ランキングのトップでした。笑
(他にも、個人的なランキングでは、拵えるのが楽しい食べ物ランキングなどもあります。特にごま、栗、梅、小豆は選別するのが楽しかった!)
もちろん、畝作りや草むしりも手伝っていました。当時は、泥遊びの感覚だったのだと思います。
他にも、畑に行く道中でお花や遊べる植物(スズメノテッポウやシロツメクサ、オオバコなど)を探すことが大好きで、家でもよく花の絵を描いていた記憶があります。
このように、たくさんの植物や作物に触れながら、それらを拵えて食べるといった自然を身近に感じる生活を、中学生になるまでずっと続けていました。その中で得た食経験は、今でも記憶として私の感覚に残っています。
しかし、実際に自分が、食に関して貴重な生活を送っていたのだと気づいたのは、ここ数年の話です。大人になって初めて、これらの経験が私の食への考え方に一番多くの影響を与えたのだと実感しています。
幼少期の食については、卒論でも研究してわかったことがたくさんあるので、まだ後日お話しますね。
ー②大学入学後の一人暮らし
次に、食に興味を持つようになったきっかけの2つ目は、大学生になって1人暮らしを始めたことです。
実は、中学、高校生になってからは、家庭環境が変わったのもあり、農業とは無縁になっていました。そのため、中高の間は食に関して何か経験する、というよりは、とにかく食べることが好きで食べまくっていました。(食べても太らない時期だったので。。。笑)
そして、大学生になって1人暮らしを始めるようになってからは、その食べまくるという行為が、身体に悪い影響を与え始めます。
大学に入学した直後の私は、年齢を重ねることで代謝が落ちる上に、以前より運動量が少なくなる。新しい環境でストレスも溜まる。というトリプルパンチに気づかないまま、私は食べても太らないんだ!と思い込んで、自分の脳が欲するままに食べ続けました。
その結果、、、
まず予想通り太りました。笑
もともと痩せ型+胃下垂で、私は何を食べても太らない。と思い込んでいたことが、一番の間違いだったのですが、やはり人間の身体は食べたものでできています。どんな体質であろうと偏った食事は身体に大きな影響を与えました。
そして、次に体調が優れない日が増えました。
この原因は、食事の内容でした。
大学に慣れるのに必死だった私は、ストレスの対処法を食以外で見つけられず、手軽に満足できるパンやイライラをすぐに抑えられる甘い食べ物をよく食べていました。また、ホテルでアルバイトを始める頃にはもっと不規則な生活になり、食べることが生活の中で唯一幸せなことになっていました。その結果、何がどう悪いというはっきりとした症状ではなく、身体が重い、具合が悪いというように、常に体調が優れなくなってしまいます。
このように、実際に自分の身体に影響が出始めて初めて、私は健康的な食事がどれだけ大切か、自分を管理することがどれだけ重要かということに気づきました。ここから、私は、健康になるための食事を目指し始めます。
2.食の改善
①一番初めにやり始めたことは、自炊を増やすことでした。
インスタで、料理研究家の方や豊かな生活を目指すモデルさんの料理を見て、健康かつ美味くて、見た目もきれいな料理を毎日食べたい!と思った私は、見よう見まねで料理を作り始めます。
もちろん、飽き性の私が長く続けられるわけはないのですが、この時に料理をする楽しさや美味しい料理を追求する面白さを経験しました。
②次に、健康になるためにはどうしたら良いのか、食事だけではなく、生活習慣全体を見直すために、多くの本を読みました。西洋医学や東洋医学の医学的な方法をメインに、色んな不調の治し方や身体の調子を常に良く保つための方法を調べました。
当時の知識は、現在の生活の中でも活きています。
③最後に、飲食店でアルバイトを始めました。この機会が、私が食の世界に引き込まれることになる大きなターニングポイントになります。
ある日、実家に帰省していた私は、母と地元に新しくできたイタリアンレストランに行きました。そのお店は、以前から、母と「食べに行こう!」と言っていたお店だったのですが、予約をせずに行ったときに満席で入れず、悔しい思いをしていたので、その日は予約をしてリベンジしに行きました。
(ど田舎のレストランで予約をしないと入れないということを、最初は不思議に思っていましたが。)
そして、そのお店の料理を初めて食べた私は、
「今まで自分が食べてきた物の中で、ずば抜けて美味しい料理かもしれない。」
と感じます。
当時の私は、料理が特別上手なわけでもなく、何がどう美味しいのかと説明できるほどの知識もありませんでした。それでも、自分の舌で、この料理は美味しいとはっきり感じることが出来ました。
それから、そのレストランにしばらく通い詰め、オーナーに常連客として認知されるようになった頃、アルバイトに誘われます。ここから、私の本格的な食の勉強が始まります。
3.まとめ
最終的に、健康に関する知識が身についた頃には、食に対して美味しさを一番に求めるようになっていました。
レストランで働くようになって、自分が感じる食の幸せだけではなく、人間にとって美味しいものを食べる意義、美味しいとは何なのかということを問うようになります。
私がイタリアの食科学大学を目指すまでの流れは、ざっとこんな感じです。
常にポジティブな経験から学べていたわけではなく、実際に身体が不調になったり、自分の身体のことで悩んだりしたことで、学んだこともたくさんありました。
食を語る上では、まだまだ未熟なので、これから学びたいこともたくさんありますが、この投稿を見て今の等身大の私をイメージしてもらえると嬉しいです。
ちょっと長くなりましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました。
次は、アルバイトをきっかけに興味を持った海外の食文化についてお話しますね!