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こんなやり方もあります

松山工業株式会社の鵜久森 洋生(ウクモリ ヒロオ)です。

DMM.make AKIBAさんにいらっしゃる皆さま、新年あけましておめでとうございます。
緊急事態宣言の発令など、厳しい状況が続いていますが、こんな時だからこそしっかりと前を向いて歩みたいなと思っています。どうか今年もよろしくお願いします。

型取りシリコーン

宣伝っぽくなるのは、私的には好きではないのですが、会員の方々が日々のモノづくりで苦労されているのを見るからこそ、利便性につながるような製品の紹介をしてみたいと考えました。

私が経営する松山工業株式会社は、工業用の素材や部品を扱っている会社なのですが、取り扱い製品のメインはシリコーンです。
信越化学工業、ダウ・東レというシリコーン原材料メーカーの特約店業務をしており、弊社はお客様とメーカーとの橋渡しを行なっていて、素材開発のコーディネートまでやれるようになりました。

シリコーンという素材は、様々な用途に使われている比較的汎用性が高い素材です。モノづくり界隈の方々だと、ゴムパーツや放熱対策製品などで知っているという方が多いかもしれませんが、実は化粧品の添加剤、コンタクトレンズの原材料として使われていたりもします。

その中で、DMM.make AKIBAでモノづくりをされている方々、特に試作をしている方におススメなのが「型取り用シリコーン」です。

複製を作るのに便利です

モノづくりは、3Dプリンターの普及でとても身近なものになりました。
ただ、1個だけ作る場合には3Dプリンターでも良いのですが、数十個単位で作ろうと思うとコスト面では良くとも、大変時間がかかってしまいます。
また、今は高精度になったので不要なケースも増えましたが、表面仕上げなどの追加工が必要な場合があります。

その点、型取り用シリコーンは、3Dプリンターで1個だけパーツを作れば数十個単位で複製が可能なので、とても便利です。
(型取りシリコーンは、形状にもよりますが、一般的には20回程度までであれば複製作業が可能だと言われています。)

ちなみにウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ワックス、石こう、低融点合金などの素材で複製をつくることが可能です。

こんなケースで使えるかも

私自身、スタートアップ企業の皆様のお手伝いをすることが多いので、こんなケースで使えるかも・・・というアイデアがあります。

①試作段階
 ・実証実験をしたくて数十個単位で樹脂パーツが欲しい
 ・展示会やイベントなどで使うプロモーション用のダミー製品を作りたい
 ・プロトタイプが完成し、小ロット生産前の性能試験などで使いたい

②小ロット量産段階
 ・クラウドファンディング用の小ロット生産時の樹脂パーツを作りたい
 ・アカデミック用途でオーダー毎に都度都度パーツを作りたい。

などなど。
新たにシリコーン型を作り直せば、母型さえ壊れなければ量産を続けることが出来ます。最近は速硬化タイプや高強度タイプのものもあるので、用途に合わせて選択が可能です。

ご興味ある方はお声掛けください

製品化の1つのヒントとして、今回は型取りシリコーンの話題を取り上げてみました。

最近、信越化学工業さんはスタートアップ企業のやっていることにも興味を持っていただくケースが多く、私自身もご縁をおつなぎするケースが少しずつですが増えてきています。
製品化がある程度進んだプロダクトなどについては、ご縁をおつなぎ出来る可能性が高いように思います。

ご興味ある方は私か、DMM.make AKIBAのスタッフの方々にご相談ください。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。感謝!

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