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打ち切りになってしまったWシリーズ

どうも、ウクモリ ヒロオです。

先日、Wシリーズが北米での2戦を残しながら終了を発表しました。昨年までは小山選手が、そして今年は野田選手が出場していて注目していたシリーズが、突如として今シーズンの活動を打ち切りました。昨年からはF1のサポートレースとして開催され、少しずつ認知度が高まっていたであろう状況下、運営の実情は相当厳しかったようです。
*今回の画像は野田選手のSNSから引用させていただきました。

Wシリーズを知らない方に少し補足をしておくと、2019年から始まった女性だけのフォーミュラレースで、将来的にはF1を含めた上位カテゴリーに選手を送り出すことを目的にしています。世界的にジェンダーレスな社会の実現に向かっていることもあり、Wシリーズは時代にマッチしたレースとして認知されつつありました。

しかし、ウィリアムズのテストドライバーの経験書であるジェイミー・チャドウィックが、今期を含め3期連続でシリーズチャンピオンになるも、ステップアップ出来ずに選手権に残留…その一方で昨年選手権に残れなかった小山選手が今年、フォーミュラ・リージョナル・ジャパン・チャンピオンシップで年間チャンピオンに輝くなど、逆転現象が起こりつつありました。
(FIA公認の男女混成選手権で女性が年間チャンピオンになったのは初とのこと)

そんな状況ではあったものの、Wシリーズは選手が選抜制で選ばれ、シーズンを通じて上位12名に残らなければ、次年度の参戦権が得られない…そんな実力がある選手が生き残れる仕組みだったのは、マネーゲームで選手が決まるがちな他のカテゴリーと違って、とても魅力的でした。

また、今年の野田樹潤選手がそうであったように、養成枠が設けられていて、若手選手が何も心配なく2年間レースに打ち込める環境を築いている点も、好感が持てる部分でした。正直なところ、マシンコンディションがもう少し平準化出来れば、さらに良いなぁ…と思うのですが、これはF2でも言えることなので、Wシリーズに限ったことではあります。

レース自体について、SNS上では様々な意見が飛び交っていますが、派手な場面が少ないものの、先述のチャドウィックやキミライネンなど、実力派選手のドライビングは見応えがあり、私は欠かさずにDAZNの中継を観ていました。

今年、鈴鹿でもレースが開催される予定でしたが開催されず。代替として行われたシンガポールのナイトレースが、結果としては今シーズン最後のレースとなってしまいました。

オフィシャルからは「来季に向けてポジティブな話題もある」との情報が発信されていますが、実際のところはどうなのか、まずは動向を見守りたいと思います。個人的には他の選手権で頭角を表しつつある、野田選手の成長していく姿が見たいなぁ…と。

こんなことを書きつつ、今日のnoteを終えたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。感謝!

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