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本当に長い間ありがとうございました

どうも、ウクモリ ヒロオです。

明日、長年頑張ってくれたベテラン社員が勇退します。

新卒で松山工業に入社してから約50年。定年で一度離脱しましたが、嘱託社員として復帰したのちにずっと頑張ってくれていました。ブラウン管テレビの特需によって、アノードキャップという基幹部品に使われるゴム成型品で、世界シェアの50%を担っていた最盛期の会社を知っている数少ない時代の生き証人でもあります。70歳を過ぎ、シフトも変え・・・と少しずつ働き方も変えてきましたが、残念ながら明日お別れです。

この方は、私が一番ピンチに陥った時、嘱託社員として戻ってきてくれた恩人でもあります。この方がカンバックしてくれたことにより、機能不全になりそうだった検品などの業務を続けることが出来ました。なので、働ける限りいつまでも・・・と思っていましたが、昨年体調を崩されたため、この方の将来を考え更新延長はしませんでした。

とても穏やかな方で、誰からも慕われていました。会社の近所に住んでいたので、私の子供たちも可愛がってくれました。

生意気だった当時の私にも、優しい接してくれました。ビートルズをこよなく愛する人で、私が入社したての頃は、よく六本木にあったキャバーンクラブという、ビートルズのカバーバンドが出演するライブハウスに行った記憶が蘇ってきます。

人はいつかは「さようなら」を言わなければいけません。
明日はそんな1日になります。

役員や先代をのぞけば、松山工業に入社してからの私の変化のほとんどを知る唯一の社員。そんな方がいなくなるのは、とても残念です。

ただ、以前のnoteでも記した通り、私は雇用延長することが、その人にとって本当に最良な選択なのかを常々考えています。最近は、雇用延長によって70歳代の方が働いている職場も多くなりました。今回も、他の社員からは再延長した方が良いのではないかとの意見もありました。そういった意見に、正直一瞬揺らいだのも確かです。

色々と考えた末に私が至ったのは、ベテランの方々には、その先の人生を笑顔と共に謳歌して欲しい…そんな思いでした。なので、その時点で仮に本人が延長を望んでいたとしても、経営者としては社員の「その先の幸せ」を考えた上で判断した方が良いのではないかと私は考えています。

会社が全てでは無い人生。

今回勇退する社員は、人生の大半を松山工業で頑張ってくれた訳ですから、なおさらそんな部分で幸せになって欲しいという想いが強いです。まあ、無縁になる訳ではないのと、ご自宅が意外と近いので、たまにはコーヒーでも飲みに遊びに来て欲しいなと思っています。

明日は朝からかなりスケジュールがタイトな1日になるのですが、午後は途中で一旦帰社してしっかりとその社員に感謝とお別れの言葉を伝え、笑顔で送り出したいと思っています。

こんなことを語りつつ、今日のnoteを終えたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。感謝!

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