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リーダーシップを身に着けるメリットとは?「誰もが人を動かせる!」森岡毅

読み始める前に、なぜこの本を読むべきなのか?

最近、新任マネージャー向けの研修を受講しました。私はまだマネージャーという役がついているわけではないのですが、「そろそろ」ということで研修の時期になったようです。
その研修では「マネージャーとして働く基礎知識」を教えていただきましたが、私は1つ不満がありました。マネージャーとして働く知識を学ぶ前に、マネージャーとして働くやりがいを知りたかったのです。

マネージャーに関わらず、良い研修とはそういうものではないでしょうか?例えばロジカルシンキングの研修を受講する際も、いきなり具体的な手法を学ぶ前に、「ロジカルシンキングを身に着けるとどんな楽しさが生まれていくのか」という課題設定をしてもらった方が、より「学ぼう」という意識づけを行うことができます。

研修に文句を言ってもしょうがないので、自分で周りのマネージャーに「マネージャーとして働く楽しさ」を聞き始めました。前回投稿したのがその1回目です。

ヒアリングと合わせて、読書でも「マネージャーとして働く楽しさ」を確認していこうと思っています。

前置きが長くなりましたが、今回はUSJにハリーポッターを誘致したりしてUSJを立て直したことで有名な森岡毅さんの「誰もが人を動かせる!あなたの人生を変えるリーダーシップ革命」を読んでみます。
この本では「はじめに」において、リーダーシップの強弱は欲の強さで決まると言っています。

実は、リーダーシップの強弱は”才能”よりも、その土台となっている”欲の強さ”で決まっていますその人が、どうしても成し遂げたいことがあるかどうかが、すべての始まりであり、何よりも大切なのです。(P.6)

「自分は欲が薄いんだよな…」と思いましたが、杞憂でした。次のページで欲のない人などいないこと、自分の欲に気づく方法を伝授していくと書かれています。
リーダーシップを実行することは、自分の欲求を追求していくということなのでしょうか。それはずいぶんと楽しそうな未来です。

この本を読み終えたとき、私はリーダーシップを発揮することのメリット・やりがいの1つを実感できているようになっています。

(ここまでの文章は本の中身を読む前に書きました)

リーダーシップを身に着ける3つのメリット

本書にはリーダーシップを身に着けるメリットとして以下の3つが挙げられています。

1. 1人ではできないことでも実現できるようになる。
2. 最強スキルによる最強の値札が付く。
3. 自分の人生を生きる幸福感を激増させられる。

1つ目について重要なことは、「自分のやりたいことだけれど、1人ではできないこと」が実現できるようになるということです。自分のやりたいことが1人ではできないスケールになったとき、リーダーシップを身に着けることでそれが実現できるようになります。
これについては「自分でできる範囲のことしか、やることないし…」とは思いましたが、その考えについても後述します。

2つ目については一般的にマネジメント層に行くにつれて収入が増えていくのは特に疑問を持ちません。
上げ幅がもっとあればいいのに、とは思いますが、それはマネジメント層に行くことに関わらずエンジニアとして昇給する際にも思うことなので、マネージャーとして特別なことではないです。

自分のやりたいことに対して、自分だけでなく他人の時間や能力も使えるようになるのです。そう考えると自分の成果が倍増していくのはとてもイメージがしやすいです。

3つ目の「自分の人生を生きる幸福感を激増させられる」についても面白い学びがありました。

マネージャーになると自分がやりたいことを自分が決めたルールで実行できるようになります。
上司から依頼された納得はできるけど前向きには思えない業務をする時間は減りますし、職場の理解できない細かなルールが受け入れられなければ、ルールを作り直すことができるようになります。それは「自分の人生を生きる幸福感」を激増させるということです。

もう一度3つのメリットを記載します。

1. 1人ではできないことでも実現できるようになる。
2. 最強スキルによる最強の値札が付く。
3. 自分の人生を生きる幸福感を激増させられる。

これらのメリットにおいて、正直なところ私は1つ目をメリットと感じませんでした。自分のできる範囲のことだけを考えて生きてきたからです。
一方で2,3のメリットは私にとってもメリットと感じます。

1つ目の「1人ではできないことでも実現できるようになる」ということはメリットに挙げられていますが、マネージャーであることの前提とも言えます。
私としては2,3のメリットを手に入れるために、1をメリットと感じられることを目指すのが良さそうです。

欲求を増幅する方法

一方で「1人ではできないことでも実現できるようになる」ことは、仕事以外で考えるとイメージがつきやすいです。例えば私は友達や家族と旅行に行くのが楽しいと感じるのですが、これは明らかに1人ではできないことです。
仕事だと大層なものを考えてしまいますが、シンプルに考えたら1人ではできないことも楽しいことはたくさんあるはずです。私はまだその楽しさを、仕事ではあまり考えずにいただけかもしれません。

リーダーが一番最初にやるべきこと

ではリーダーがまず最初にやるべきことは何でしょうか。それは「目的を設定すること」です。そしてその目的は以下の3つを満たしている必要があります

1. みんながやりたいことか?
2. 1人ではできないことか?
3. 自分自身が本気になれるか?

会社でよく見る目的「店舗の顧客満足度を全店トップにする!」などは、個々人にとってはどうでも良いことなので1を満たしていないと言えます。一方でこの「みんながやりたいこと」を満たせば、それだけでかなり筋の良い目的と言えます。

まずやるべきことは、どんな小さなことでも良いので「周りの人の悩みが減って助かるだろうな、喜びが増えるだろうな」と思えることを探し出し、見つかったらあとはもう深く考えずにやってみるということです。

失敗するかもしれませんが、失敗しても大したことはありません。まずは1人ではできないことをやってみて、慣れることが大事なのです。

人を活かす存在になる

メンバーの1人1人が納得できる目的を作れたのであれば、次にリーダーがすべきことは人を活かす存在になることです。
そして人を活かすためには、以下の3つのステップが重要になります。

1. メンバーが何を好きなのか、得意なのか、大事にしているのかを「動詞」で知ろうとする。
2. 仕事の中でメンバーが大事にしているものを意識できるように働きかける。
3. メンバーが大事にしていることが発揮できているならば、それをしっかりと認める。

例えばメンバーが何を好きなのか。
「最新技術が好き」よりも深掘して、「最新技術を活用して実際にアプリケーションを組むことが好き」ということを知ろうとします。
知ることができたら最新技術が載っている雑誌や記事をシェアしながら、それぞれで簡単なPoCを作ってもらって何に使えそうか考えてもらっても良いかもしれません。

その中で得意がうまく仕事の中で発揮されていれば、それをしっかりと認めるというプロセスが大事になりそうです。

本を読んだ後に、この行動を実施していく

今回の行動は「目的を設定すること」にします。改めて考えてみると、家庭においては家族にとっても魅力的な目的を、仕事においてはメンバーにとっても魅力的な目的を考えることは、難しいですね。現状に満足してしまっていることを再確認します。

家族においては、「七五三のステキな思い出を作る」にします。
仕事においては、「顧客からの感謝の声を受け取る」にします。

メンバーにとって魅力的かどうか、早速試していきます。


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