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NHKスペシャル「山口一郎"うつ"と生きる」を観て

人生で初めて買ったCDが、サカナクションの「Documentary」というアルバムでした。

中学1年生のとき。


基本的に、音楽は作品そのものに興味があって、元来アーティストに対する興味はそこまでなかったので、Liveに行ったりとか、追っかけたりはしたことがないです。

でも、もちろん山口さんに対するリスペクトとか、関心は無いわけではなかったので、この番組の見出しにはびっくりした。

ニュースも見ないし、探さないから、活動休止も知らなかった。笑


程度の差はあれど、共感できるところが多くて見ていて思わず顔をしかめてしまった。

今はツアーをして活動再開しているとのことで、本当にすごい…。

番組内で1番印象に残っているのは、復活Live中に山口さんから
「ここが始まりです。えじ!」
と声をかけられたドラムの江島さんが、思わず涙した場面。

Live後に、山口さんが
「えじが泣いたのはびっくりした。うつ病に自分1人で戦っている気になっていたけど、みんなも戦っていたんだなと思いました。」
と話した。

江島さんは山口さんが休んでいる間、
「いつまで休んでんだよって言いたくなっちゃう、言っちゃいそう、ダメなんですけど」
と話していて、山口さんの状況をどうにか理解しよう、納得しようと自分自身と戦っていたように、私は見えました。


違和感を感じたのは最後、山口さんからメンバーに向けて、
「もっとみんなに自分の病気を理解してもらえるよう話していきたいと思う」
と話した場面。

私自身も、山口さんと近しい経験をしたからそう思うのかもしれないけど、
自分ばっかり理解してもらおうというのは、いささか傲慢なのではないかと考えてしまった。

江島さんの涙を見て、これはどっちの方が辛くて大変で優遇されるべきとかそういうものではなく、お互いに理解を深めた方がいいんじゃないかと思った。

うつ病に限らず、障害の有無やその他の病気でも、きっと違和感を感じたと思う…、いいのかな…。

うつ病の人は脳みそキャパオーバー状態なので、周りの人を気遣う余裕は無いと思うけど、周りの人の気持ちを少しでも知っていた方が変な誤解が生まれないと思うし、
周りでうつ病の理解が深まれば、サポートが得られたり、こちらも変な誤解が生まれなくて済むかもしれない。
歩み寄りがしやすいよね、きっと。


兎にも角にも、中学1年生の頃からずっと好きなサカナクションが、このような戦いを経て活動再開して本当にすごいなと思いました…。ありがとうございます…。

今でもたまに、ニュートラルな自分になりたいときに聴いてます。

因みに私の好きな曲は、
・「新しい世界」
・「ボイル」
どちらも夜におすすめです。

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