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わたしだけの「こちらあみ子」の読み方。

小説の帯に


「感情のざらつき」と書いてあるのだけれど、

その「ざらつき」を
今、私の中で最も複雑化させているのが、

あの"彼女"だから。


私が初めてお会いした"彼女"はまだ
生まれたばかりで、 

産後とは思えない美しいお母様のもと

「自由」という言葉は彼女のために
あるかのごとく

少しずつ大きくなってきたのを
見ていました。

お母様のすこしばかりの心配をよそに
個性的な彼女がとても秀逸であることは
随分前から気がついていました。



ネイリストという仕事が
とても特殊だと感じてしまうのは、


人様の人生をまるで映画のように投影して

見させていただくことになることが
あるから。

毎月体の一部に触れながら
顔を突き合わせて会話を重ねる。


定期的なこの会合は、
家族や友達や同僚とも違う
不思議なご縁。

そうしているあいだに、


夢に向かっている姿や
夢を叶えるまでのプロセスに
立ち会うことがしばしばあります。

思考が現実になる軌跡を
自分以外の人を通して見させていただく
機会があって

2021年は、とても不思議なことが
私の周囲でよく起きている。

この不思議は来年にかけて、
きっと爆発すると、この本を読んでいる途中で
分かってしまいました。


"彼女"を投影しすぎてしまい、


まだ、
読み終わらないこの本のこの先を
読み進めるのが、怖くなってしまった、のです。



こんな気持ちで読んでいるのは
世界に私1人だけ、
この仕事に就かなければ
わからなかった複雑な感情。


この複雑さを、その「ざらつき」を、

「彼女」はきっとただナチュラルに

やってのけてしまうにちがいない。


それが楽しみ過ぎて、

震えがとまらないのです。

この続きを、読もうか読むまいか、


まだ、迷っているんです。


2021.9.29

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