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小学校受験をして良かったと思う理由。またデメリットについて。

お父さんです。

このブログは地元の公立中高で学び、地方大学を卒業した庶民派お父さんがひょんなことから子供二人の都内私立小学校受験を経て、またまたひょんなことで子供たちがイギリスのボーディングスクールに合格するまでの道のりを綴っています。

今回の記事について                                      
今回の記事は、小学校受験をしてみて良かったと思う事について書きます。色々とあった小学校受験ですが、終わってみると「やってよかったな」と思う事の方が多いです。お受験をする各家庭にとって、大変な事が多いのは事実だと思いますが、私がなぜ「やってみて良かった」と思うのかについて書きます。皆さんの参考になれば嬉しいです。


今回は、「小学校受験をして良かった」と思う事を書きたいと思います。

⓪家族で、ある目標に向かって取り組むというプロセス自体に意味がある
①子供が自然に机に向かう習慣を身に付ける事ができた。
②正しい体の動かし方を身に付ける事ができた
③何かを達成する・失敗するという体験を子供が自分事として経験できた。

一方で、「小学校受験のデメリット」もあります。具体的には

A:とにかくお金がかかる
B:就学前の子供がこんな事をして意味があるのかという素朴な疑問

まず良かったと思う4点についてそれぞれ解説します。

⓪家族で、ある目標に向かって取り組むというプロセス自体に意味がある
当たり前ですが、我が家は子供が生まれて以来「家族全員で何かに取り組む」というプロセス自体が無く受験が初めてでした。団結しないとやってられないでも書きまたが、小学校受験は、「家族というチーム」として取り組まないと絶対に上手くいかない難易度の高いプロセスです。その意味で小学校受験とは、

■仕事なんかより全然レベルの異なる当事者意識があり、
■難易度も仕事よりも全然高い(子供がいる時点で既にハードル高し)

プロセスであると断言できます。
思い通りに動かない子供を誘導する事だったり、試験前の緊張感だったり、家族面接の練習だったりを振り返ると、普段の仕事がめちゃくちゃカンタンに思えます。

そうです。小学校受験は「社運」ならぬ、「家族の運命」をかけた大プロジェクトなのです。まぁ正直言って失敗しても家族の運命がマズイ事になるわけでは無いのですが、とにかく本気になって家族で取り組むべきプロジェクトではあります。志望校に合格できても、残念ながら合格できなくても、本気になって取り組むことでそのプロセスで得られるものは大きく得難いモノだと思います。後で振り返って、「あの時こうだったよね。大変だったね」と語り合えるような経験である事は間違いありません。

①子供が自然に机に向かう習慣を身に付ける事ができた。
小学校に入学して宿題が出た際に放置せず、「やらないといけないものは期限までにやる」という事が当たり前になったことが収穫です。これは意外に大切な事だと思うのですが、小学1年生なんて、遊びたい盛りなわけです。そんな時でもやらないといけない事をやるという習慣を子供自身が身に付ける事ができたのは大きな収穫でした。具体的には自らリビングの机に座ってとりあえず宿題に手をつけるという習慣が小学校低学年からできたのは非常に良かったです。

②正しい体の動かし方を身に付ける事ができた
これは、もともとお受験を始めた時の我が家の大きな動機だったのですが、狙い通り本当に良かったと思います。自分が思う通りに体が動くというのは運動をする上での基本だと思います。運動が苦手な人や上手くいかない場合の殆どは、自分のイメージではちゃんとやれているつもりでも、実際は全然自分のイメージ通りに体が動いていない事が原因だと思います。このギャップを修正する事がなかなか上手くいかずに運動が嫌いになったり、スポーツから離れてしまうのはもったいないので、ここを早い段階で身に付けることができたのは大きな収穫でした。

③何かを達成する・失敗するという体験を子供が自分事として経験できた。
何かを達成する、失敗するときの感情を子供たちが自分の事として当事者意識をもって経験する事ができた事は非常に大きかったと思います。小学校受験を始めた時には、子供達に意志は一ミリもありませんでした。文字通り100パーセント親が決めて始めたプロセスでした。最初の頃は「勉強は嫌だ―」とかグズったり、ブツブツ文句を言いながら通っていた事もあり、そのたびに「アイスを買ってあげるから」とか「終わったらマクドナルドでハッピーセット」などとモノで子供を吊りながらなんとか通わせていたのですが、試験が近づいてきて、周りを含めて緊張感が高まってきたり、私たち親が色々な話をする中で子供たちも自分たちが置かれている状況を少しずつ理解しはじめ、目の前の課題に対して能動的に取り組むようになってきました。

何が自分ゴト化に至る決定的なきっかけかだったは、正直今でも分からないのですが、
「今まで苦手だったことができるようになる」、
「一緒に通っていた教室のライバルに徒競走で負けたくない」、
という事が複合的に合わさったのだと思います。
これは私にとっても本当に意外な事で、「やらされている」という感覚が少なくなると、子供にとっても小学校受験に取り組むプロセスがそこまで大きなストレスでは無くなるようです。これは受験前には想像していない感覚でした。

一方でデメリットについて。

A:とにかくお金がかかる
こちらは結構リアルなお話ですが、娘の時は約1年弱教室に通ってトータルかかった費用はおそらく150-200万円くらいだと思います。特に受験直前の9月~10月あたりは毎月とにかくお金がものすごくかかった印象です。過去の記事でも書きましたが、小学校受験業界というのは非常に透明性の低い業界です。また不安を煽って儲ける業界でもあります(教室に悪気は無い)。
そのため、教室の言いなりのまま色々な講習や合宿に行かざるを得ない構造になり、結果としてお金がものすごくかかるという事になります。これが良いか悪いかは分かりません。トータルでは我が家はやって良かったと思います。各家庭の懐事情や考え方で判断すれば良いと思います

B:就学前にこんな事をして意味があるのかという素朴な疑問
こちらについては、やはり素朴に
「受験前とはいえ、こんな事を6歳の子供にやらせる意味があるのか?」
という疑問が沸きます。
どちらかというと、我が家固有の事情なのかもしれませんが、受験直前の1ヶ月については、やはり「これで良いのか。保育園や小学生ってもっと伸び伸び過ごすものではないか」という気持ちがあり、モヤモヤした事も1度や2度ではありませんでした。

という事でまとめると、小学校受験によって得たものは、

⓪家族で、ある目標に向かって取り組むというプロセス自体に意味がある
①子供が自然に机に向かう習慣を身に付ける事ができた。
②正しい体の動かし方を身に付ける事ができた
③何かを達成する・失敗するという体験を子供が自分事として経験できた。

一方でデメリットは、
A:とにかくお金がかかる
B:就学前にこんな事をして意味があるのかという素朴な疑問

です。トータルでは「小学校受験をして良かった」と強く思います。
逆に「良かった」と思えるような取り組みができるかが大事だと思います。
今回も記事を読んでいただき、ありがとうございました。
皆さんの参考になれば嬉しいです。
続きはこちらです。


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