リスニングとスピーキング上達のため理解すべき5ステップ
(※この記事は5500文字を超える無料記事です。)
皆様はこんなことを聞いたことはありませんか?
「リスニングには映画を見るのがいい!」
とか
「何度も繰り返し聞くのがいい!」
とか...
スピーキングには
「オンライン英会話がいい!」
「とにかくアウトプットをしなさい」
とか、
世の中にはリスニングやスピーキングができるようになるための様々な方法やツールが存在します!
実際、上に出てきたこれらの方法はリスニングやスピーキングを伸ばす上でとても効果的な方法です!
しかし、この方法を試して、本当に話せるようになった人や聞き取れるようになった人はいったい何人いるのでしょうか?
そんなに多い数ではないと思います。
では、なぜ英語スキルを伸ばす方法やツールが発見・発明されているにもかかわらず、いまだ英語を話せない人が多いのでしょうか?
今回はその悩みについて解明したいと思います!
今、英語学習に挫折している人、これから英語を話したいと思っている方は必見です!
この記事を書いた人:Uwiwaku English講師Masa
純水ジャパニーズ。"free"と"three"の違いが分からないレベルから、海外就職、店舗運営、営業成績1位を取得。現在は英会話インストラクターとして活躍。Udemyベストセラー講師。
『純ジャパだからこそ分かる英語の伸ばし方を発信しています!
英語でコミュニケーションが取れるまでの5つの段階
”英語を聞いて話す行為”には、上達するための順番が存在します!
俗にいうファイブステップというやつです。
このファイブステップを理解しているとリスニングやスピーキングが伸びる仕組みが分かるのでとても効率よくリスニングやスピーキングを上達させることができます。
逆にこのファイブステップを理解せずに英語を学習すると、
「映画を見て英語を聞いているのにリスニングができない!」
「オンライン英会話を受講しているのに英語が話せない!」
ということになりかねないので危険です。
それでは、早速そんお5段階を説明していきます。
英語を聞いて➡︎話すという流れには、まず"そのサウンドが英語であること"を理解しないといけません。
その上で"意味を翻訳し、考えをまとめ、文章を作り、言葉を発する"といった流れが必要なんです。
この
①サウンドを英語と認識する
②意味を頭の中で瞬時に翻訳する
③考えをまとめる
④文章を作る
⑤口から言葉を発する
という流れが、いわゆる5ステップと呼ばれているものです。
例えば、私たちは人と話をしているとき、相手の言ったことが日本語であることを理解し、その意味を瞬間的に翻訳し、自分の頭の中で意見をまとめ、文章を作り、口から発しています。
言われてみれば当たり前のことなんですが、私たち日本人は英語になると、経験の少なさから、この5ステップをうまく構築することができないんです。
では、ここからはこの5段階を1つずつもっと詳しく説明していきます。各ステップに合わせた対策やトレーニング方法もお伝えしますので楽しみにしてください!
1.サウンドを英語として認識する
まず英語でコミュニケーションを取るために必要な1段階目としては、”サウンドを英語として認識すること”です。
英語を聞き取れるということは、相手から発せられた英単語やフレーズがすでに知っている音である場合に他なりません。
例えば、"Good morning"というフレーズを例にとって説明しましょう。
私たちはこの"Good morning"が表す音が”グッドモーニング”と知っているから、これが英語だと分かるんです。
(※厳密にはカタカナ表記とは異なりますが、テキスト記事であるためご了承ください)
しかし逆を言えば、英語を聞き取れないということは、その言葉が初めて聞く音すぎて言葉と認識していないということなんですね。
例えば、もし私達がたった今ロシア語を聞いたとして、それがロシア語と気付く人はいないと思います。
どんな単語を使っているのか、どんな文法なのか、イメージがつく方はいないんじゃないかと思います。
それどころか、言葉なのかどうかも認識できません。
これは先ほどの理由から説明すると、私たちはロシア語の音を知らないからなんです。
では、どうすればロシア語と気付き、ロシア語が聞き取れるようになるのかというと、
それは、「ロシア語の音はこういう音なんだ」と理解しながら、音を何回も聞くしかありません。
英語の場合も同じです。
「知っている音のストックを増やすこと」
これがリスニングができるようになるための、1番初めのステップです。
・サウンドを理解するためのトレーニング方法
何回も音を聞くのが良いとは言いましたが、効率の良い方法があります。
それがシャドーイングです。
シャドウイングというのは、聞こえてきた英文を2、3秒後に遅れて声に出して繰り返す話す方法のことを言います。
英語の音を十分に理解している人であれば、2、3秒後に全く同じ音を発音することができます。
これを何回も繰り返して行くことで、そのセリフや単語が持つ音がどのようなものか聞き取れるようになっていきます。
ここで慣れないうちは意味まで理解する必要はありません。初めのうちは音だけに意識をするようにすればOKです。
「意味は分からないけど、"make" = ”メイク”と発音する!」
くらいの認識でもOK!
私のおすすめの方法としては、好きな映画やドラマ、リスニングの教材を用意して、1分〜10分間の文章をピックアップし、シャドーイングを繰り返すことです。もちろん、この時に字幕を見ていただいて結構です。
大事なのは何回も繰り返してその音というのが英語ということを理解することにあります。
数がものを言いますので、何回見てもストレスにならない教材をピックアップするのがコツです。
今まで映画やドラマをたくさん見ているのに全くリスニングが上達しなかった方は、ただがむしゃらに英語を浴び続けてきたのだと思います。
今度からはどんな音が出ているのかに集中して映画を見ることでリスニングが効率的に上がりますよ。
やってみてください。
2.音の意味を理解する
サウンドが理解できてきたら、次は意味を理解する段階です。
音を聞いた後にその音がどんな意味を持っているのか分からなければ相手の意図を理解することはできませんよね。
なので、今度は音が持つ意味を学習します。
このトレーニングは基本的に日本人が得意とするところで、単語帳を使って勉強したり、フレーズ本を使って勉強したりすればOKです。
もちろん、音を理解するために使った映画やドラマなどから単語を学んでも良いです。
ここで大切なのが、単語勉強の到達レベルを知っておくことです。
単語の意味や状況を3秒以上考えるようではいけません。
音を聞いた瞬間にその意味がわかるレベルまで持っていくことが大事です。
これは、相手の言ったことが瞬時にわかるようになれば、相手とのコミュニケーションがよりナチュラルにできるためです。
そして、この状態がいわゆる英語が聞き取れるという状態と言います。
英語学習ビギナーの方は、サウンドを理解することと意味を理解することの両方に頭を使わないといけないので、最初はリスニングのレベルがなかなか上がっていきません。
私達が日本語を理解している時を例にとって説明します。
私たちは日本語の音を100%理解しています。ですので、ほとんどの頭を意味を理解することに使っています。
なので、日本語のリスニングで私たちは苦労せずに相手の言っていることが分かるのです。
このように考えれば、英語のリスニングを上達させるには、まず音を理解することにウエイトをおき、意味を覚えるというウエイトは低めでも問題ありません。
(※あくまで両方同時に進めて行くのが理想です。ただし、フォーカスする部分をレベルごとに変えることが大切)
この2つのステップの流れをしっかり知っておけば、英語のリスニングは効率的に上がっていきます。
最終的には、別件の用事で忙しくしている時などでも英語が聞き取れたり、カフェで意識していないのに、外国人客の会話が聞き取れたりします。
・おすすめのトレーニング
ここでおすすめする学習方法は、映画でも、単語帳でも 興味をひくジャンル、身の周りにある単語を覚えていくことです。
ただ、単語学習というのは不可欠なものですが、落とし穴もたくさんありますので、これは他の記事で記載したいと思います!
3.頭の中で考える
相手の言っていることが理解できたあとは、言いたいことを考える段階です。
ここからはスピーキングのスキルになっていきます。
伝えたいことを話す場合必ず頭の中を整理して何が伝えたいのかを考えないといけないですよね。
日本語の場合はそれが瞬間的にできますが、英語は根本から構造が違うのでなかなか出てこなかったりします。
例えば、代表的なものとして、英語は動詞が先に来たり、結論が先に来たりしますね。日本語と構造が違うせいで、自分の言いたいことをまとめるのが難しかったりします。
ここでのトレーニングは英語のトレーニングというよりも、自分の頭の中を整理する癖をつけることが先決です。
例えば、伝えたいことを日本語でもいいから1語、頭の中に思い浮かべたり、自分の言いたいことにキャッチコピーをつける訓練を日頃からする方が良いです。
伝えたいことが分からない、言葉にできないといった方は多くの場合、日本語の時でもその癖がついていないことがよくあります。
例えば、「昨日見た映画の説明を日本語で説明してみて」と尋ねられたとして、あなたは説明できますか?
説明できる方は情報処理能力が強いです。日頃から訓練されている証拠です。
もし説明できなかった方は、日常からその癖をつけるように心がけてみてください。
では、1問クイズを出しますよ。
「最近どうですか?」という質問に対して、3秒以内に話したいことを決めてください。
どうですか?できましたか?
4.文章を作る
では、頭の中で言いたいことが決まったら、今度は英作文をしていきましょう。
ただ、この時注意するのは映画やドラマのように格好良い文章を喋ろうとか、長くてインテリな文章にしようとか、難しい単語を使おうとか思わないことです。
通常、日常英会話はかなりシンプルな単語だけで行われます。TOEICで頻出と言われているような単語はそうそう出てきません。
中学校で習った単語でいいですので、シンプルで誰にでも理解できる文章を作っていきましょう。
・英作文のコツ
英作文のコツは2つあります。
1つは先ほど説明したシンプルな単語を使うということです。
そしてもう1つは、3〜4語の文章を作るということです。
英語は大切なことが最初の3〜4語の間に出てきます。
主語+動詞+目的語、または主語+動詞+補語という順番で1番伝えたいことが先に出てくるんですね。
なので、言い換えれば、3〜4語でコミュニケーションが取れるということです。
・3〜4語の英作文をするには?
3〜4語の英作文をするには、中学の文法を理解できれば十分です。一般的な参考書をやったとしても1週間程度で全て学び直せると思います。
慣れてきたら、長い文章を使ったり、高校で習うような文法を使ってみたり、同じ文章でも違う言い方を学んでみたりしてもOKです。
5.口から発する
言いたいことを文章にできた後はいよいよ口から発していきます。
この時に大切なポイントも2つあります。
1つは発音です。
シャドーイングで英語の音は理解できていると思います。
ですが、それをいきなり話そうとしても、カッコよく聞こえません。
これはなぜかというと、英語と日本語ではそもそも口の動かし方、顔の筋肉の動かし方、息の使い方、声のトーンなどがすべて違うからです。
どのようにすれば英語をうまく発音できるのかについては別の記事でお伝えします。
もう1つのポイントはメンタル的な部分です。
日本人は、英語を話すことに対して不安だったり恥ずかしい思いを抱えていることがあります。
おそらく、間違っていたらどうしようという心配する部分から生じるのではないでしょうか。
ですが、知っておいて頂きたいことがあります。
英語は世界中で10億人に話されている言葉であり、民族によってイントネーションも発音も本来違うものなんです。
人と違って当然のことですし、たとえ一回で伝わらなかったとしても、それは恥ずべきことではありません。そういうものだと思って何回もトライしていくことが大切です。
ちなみにこのステップ3〜5はオンライン英会話だったり、友人との会話だったり、英会話スクールだったり、アウトプットしていくことでスキルアップさせていくことができます。
ということで、英語を聞きとって話せるようになるまでの段階についてお話しさせていただきました。
これを知っているのと知っていないのでは英語の学習に対しての効率が全然違います。
なぜなら知っていることによって、自分の苦手な段階が分析できるので、足りない部分を集中してトレーニングできるからです。
今はこの1ステップから5ステップにかかるまでの時間が長くても、トレーニングを繰り返すことによって一瞬でできるようになれます。
そして、もしこの5段階を一瞬で全てこなすようになれればあなたの英語はすでにコミュニケーションは抜群にできています。
では英語の学習頑張ってください応援しています。
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