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おいもの妄想

 アニメや漫画や特撮番組など、キャラクターの魅力にやられてしまうタイプの作品を愛好する人間として、ついついやってしまうことがある。おいもの妄想だ。お芋ではない。「何か”おい”しい”もの”買ってきて」妄想である。キャラクターに一定の金額を渡して、コンビニやスーパーマーケットやファストフード店にお使いに行ってもらい、何を買ってくるかを妄想する遊び。現代を舞台にした作品のキャラクターでも楽しめるし、貨幣価値や文化が異なる世界観のキャラクターにお使いに行ってもらう妄想も楽しい。
 単純に予算に対しての費用対効果で美味しいものを賢く買って来れるかというのも良い。寒い日だったら温かいものを買ってくるような気遣いができるだろうか。片手で食べられるものや指が汚れないものも良い。コンビニで値切ろうとするキャラクターも出てくるかもしれないし、能力で商品を盗むキャラクターも出てくるかもしれない。それを後で一緒に詫びに行く妄想をするのも楽しい。
 寝る前においもの妄想をしないと寝つけない体になってしまった。いまだに悩むのはソフトサラダがおいものなのかだ。わざわざソフトサラダを選ぶセンスはアリかナシかという問題は、きのこたけのこ戦争以上に意見が割れる気がする。『東京ポッド許可局』で言うところの”あれば食うJAPAN”な気がしてならない。
 ここまでいくと単なる好みの問題でキャラクターとか関係ないんだけど、脳内でキャラクターと妄想しながらコンビニのお菓子売り場やカップ麺の棚を徘徊するのが楽しい。
 『FGO』の清姫さんに「旦那様、ソフトサラダを買ってまいりました」と嬉しそうに言われたら、私はどんな顔をしたらよいのだろう。

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