[更新]連載小説『空六六六』五章劫火ノ語リ 見捨てられた子とクリスマス1
こんにちは、浮草堂です。
今週日曜日は、文学フリマ大阪ですぜーい！ か-32 浮草堂 で出店します。新刊は『空六六六』6巻新生ノ語リ！ よろしくです！
WEBカタログ
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さて、五章劫火ノ語リの、今月号も更新いたしました。一見平和、内心ピリピリなメフィスト宅に、男の娘最上級悪魔が訪れます。
あ、五章はまるっと五巻に収録されているので、そちらもよろしくです。アウトロー剣豪とハニトラお父さんの潜伏生活ルームシェアが書き下ろしにあるよ！
「空六六六」
異常正義漢の少年と、最上級悪魔【鉄の女王】メフィスト・フェレス。
刀と銃で紡がれる、現代成長ファンタジー。
傷つき迷い間違えて、殺して走って恋をして、友だち作って世界を護る。
大人を目指す物語。
ミッドナイトノベルズ（こちらのみR18）
https://novel18.syosetu.com/n3506ft/
pixiv
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「あ、そうだよ。どっちも蛍の得意料理だよぅ」
「得意ならなんでもいいってモンでもねえんだわ。ちったあ台所に立て。で、どうなんだよケーキは？」
納はむーと考える。
「そんなのあるかわかんないんだけどね」
「一応言ってみな」
「サンタさんがのってなくて、ブッシュドノエルでもなくて、白くもなくてチョコクリームでもなくて、イチゴものってないヤツ」
「あー……」
しばらく考える。
「普段の好物ないけど？」
「クリスマスはいらない」
「ホラー、納の方が無茶言っテ――」
「チーズケーキシフォンケーキタルトパイムースミルクレープどれがいい？」
「呪文カヨ！？」
まだむーと考えている顔をしている。
「蛍とユキ、なんか喧嘩した？」
小首をかしげて問いを続ける。
「ユキ、ずっとピリピリしてる」
ユキが口を開く。笑って。偽りの笑みを浮かべて。
「いつもの奇行が始まったヨー」
「だって……」
反論しかけた刹那。
納が回転する。
空間にひび割れ。短刀【無銘】を引き出す。
玄関に飛び出す。
「あれー？ チャイムまだ押してないのに」
アマロリ系ロリータの少女が立っている。
年齢は同じぐらいか。16歳程度。かわいいに全力投球した服と化粧。
前途の五巻有料版はこちらです。
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次回更新は10月4日(金)！ よろしくです！ See you!
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